人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

葵トリオのミュンヘン国際音楽コンクール・ピアノ三重奏部門第1位記念凱旋リサイタルを聴く~ハイドン「ピアノ三重奏曲第27番」、ブラームス「ピアノ三重奏曲第1番」、シューベルト「ピアノ三重奏曲第2番」

2018年12月15日 08時04分56秒 | 日記

15日(土)。わが家に来てから今日で1534日目を迎え、山下貴司法務相は14日の閣議後記者会見で、全国29の保護観察所や地方更生保護委員会が公文書を綴ったファイル計7688件を誤って廃棄していたことが省内の調査で分かったと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        大切な公文書を誤って廃棄するなんて 法務相ではなく法無相になってしまわね?

 

         

 

昨日、夕食に「クリームシチュー」を作りました 寒い時はシチューが温まりますね

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホール「ブルーローズ」で「葵トリオ ミュンヘン国際音楽コンクール  ピアノ三重奏部門第1位記念凱旋リサイタル」を聴きました 葵トリオは東京藝大出身者で、サントリーホール室内楽アカデミー第3期生として出会い2016年に結成されたトリオです。メンバーは、ヴァイオリン=小川響子、チェロ=伊東裕、ピアノ=秋元孝介の3人です 「葵/Aoi」は3人の名字の頭文字を取り、花言葉の「大望、豊かな実り」に共感して名付けたそうです

その葵トリオは9月に開催された第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で日本人団体史上初の第1位となりましたが、室内楽の分野における優勝は東京クァルテット以来48年ぶりで、第2位なしの第3位が2団体だったことから圧倒的な第1位だったことが窺えます

プログラムは①ハイドン「ピアノ三重奏曲第27番ハ長調」、②ブラームス「ピアノ三重奏曲第1番ロ長調作品8」、③シューベルト「ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調」で、いずれもミュンヘン国際音楽コンクールの予選およびファイナルで演奏した作品です 

 

     

 

自席はC8列12番、センターブロック右通路側です。会場は9割近く埋まっているでしょうか 私のすぐ前の席には東京クァルテットの往年のヴィオラ奏者・磯村和英氏、通路を挟んで右前にはN響首席客演ヴィオラ奏者・川本嘉子さんの姿が見えました

1曲目はハイドン「ピアノ三重奏曲第27番ハ長調」です この曲はフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)が、24年間にわたり務めたエステルハージ家の楽長を辞した1790年の後、1796年頃に作曲したと思われる作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:プレスト」の3楽章から成ります

満場の拍手に迎えられて、グリーン系の衣装を身にまとった小川響子さんを先頭に3人が入場し配置に着きます 小川さんの真上には、その昔NHKラジオのアナウンサーが使用していたような大きなマイクが設置されています ワンポイントで録音するのでしょう

3人の演奏は溌剌としていて、ハイドンらしい愉悦感に満ちたものでした

2曲目はブラームス「ピアノ三重奏曲第1番ロ長調作品8」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1853~54年に作曲し、その後 89年に改訂を加えて完成させた作品です  1890年1月にブラームスのピアノ、フバイのヴァイオリン、ポッパーのチェロによりブダペストで初演されました   第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ」の3楽章から成ります

私はブラームスの室内楽ではこの曲が一番好きで、ピリスのピアノ、デュメイのヴァイオリン、ワンのチェロによるCDで楽しんでいます

第1楽章が秋元孝介のピアノで開始されますが、しみじみ良い演奏です   次いで伊東裕のチェロが入ってきますが、これがまた素晴らしい演奏です   そして小川響子のヴァイオリンがトドメを刺します   3つの楽器が共振し見事なアンサンブルを奏でる時、「ああ、ブラームスは良いなぁ」と嘆息します。演奏全体を通して聴いて感じるのは、ブラームスの”内に秘めた情念”です


     

 

プログラム後半はシューベルト「ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D.929」です この曲はフランツ・シューベルト(1797‐1828)が1827年に作曲し、同年12月26日にウィーン楽友協会で初演された作品です。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・モデラート」、第4楽章「アレグロ・モデラート」の4楽章から成ります

この曲で一番好きなのは、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」です スウェーデン民謡「太陽は沈み」のテーマにより、まずチェロがメランコリックなメロディーを奏で、ピアノがそれを引き継ぎますが、この伊東裕のチェロと秋元孝介のピアノが素晴らしい 次いで小川響子のヴァイオリンが入ってきて見事なアンサンブルを奏でます 第4楽章「アレグロ・モデラート」は、まさに凱旋リサイタルの最後を飾るのに相応しい堂々たる演奏でした

この日のコンサートは、なかなか第1位を出さないことで有名なミュンヘン国際音楽コンクールで優勝したという自信にあふれた堂々たる演奏で、「葵トリオここにあり」と”見得を切った”コンサートだったように思います 日本におけるクァルテットの代表は「クァルテット・エクセルシオ」であるのと同様に、日本におけるピアノ・トリオの代表は「葵トリオ」である、と言われる日が近い将来 到来すると確信せしめるコンサートでした   3人のこれからの活躍が楽しみです

 

     

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