28日(月)。昨日は午前中に近所の小学校に行って衆院選の投票を済ませました 夜、仕事から帰ってきた娘はいつも通り風呂に入り、その後 一緒に夕食を食べました テレビのニュース番組で「選挙」という言葉を耳にした娘が、いきなり「あっ、まだ投票していない」と叫びました えっマジか と思いましたが、娘の投票用紙はまだ食卓の上にありました 娘が「散歩しない?」と言うので、「しょうがないな~」とブツブツ言いながらも、小雨が降るなか 再び小学校まで投票の付き添いで行ってきました それにしても、誰に似たんでしょうねぇ、この緊張感のない のどかな性格
ということで、わが家に来てから今日で3576日目を迎え、ウクライナ国防省の情報総局は26日、ロシア南西部クルスク州で、北朝鮮兵を受け入れるロシア軍部隊の通信を傍受したとする記録をSNSで公表したが、ロシア語で「やつらをどこに連れていけばいいのか」と戸惑ったり、装備などの配備を巡って苛立ちを見せたりする声が聞こえた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
北朝鮮兵は ロシア兵の足手まといになって死ぬか 自国で餓死して死ぬかのどちらか
青山美智子著「赤と青のエスキース」(PHP文芸文庫)を読み終わりました 青山美智子は1970年生まれ。愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活の後に帰国。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る デビュー作「木曜日にはココアを」が第1回宮本本大賞を受賞。「猫のお告げは樹の下で」が第13回天竜文学賞を受賞 「お探し物は図書館まで」などで2021年から4年連続で本屋大賞にノミネートされる
本書は次の各章(短編小説)から構成されています
〇 プロローグ
1章「金魚とカワセミ」
2章「東京タワーとアーツ・センター」
3章「トマトジュースとバタフライピー」
4章「赤鬼と青鬼」
〇 エピローグ
本書はオーストラリアのメルボルンの若手画家ジャック・ジャクソンが描いた1枚の絵画「エスキース(下絵)」を巡る物語です 交換留学でオーストラリアにやってきた女子大生レイが、バイト先の先輩であるユリさんに誘われて参加したバーベキューでブーと出会う レイはブーの友人ジャックの絵のモデルになる レイとブーは日本に帰国するまでという期限付きで付き合い始める。やがて、その絵は日本に渡って30年、二人の間を紡いでいく
本書のタイトルがなぜ「赤と青のエスキース」なのかと言えば、レイが絵のモデルになった時、彼女が来ていたのが赤いコットンブラウスで、胸元には青い鳥のブローチを付けていたこと。これを見たジャックが、赤と青の2色だけで「エスキース」を描いたこと さらにレイというのは「レッド」が訛って伝わったあだ名(本名は茜)であること。そして、ブーは「ブルー」が訛って伝わったあだ名で、本名は蒼(あおい)であることーというのが背景にあります
青山美智子らしい心温まる物語です 1章では若い頃のレイとブーの愛が、2章では額縁工房で働く空知のジャクソン作「エスキース」への愛が、3章では漫画家の先輩と後輩の間の師弟愛が、4章では30年後の二人の愛が、「エスキース」を媒介として語られています 登場人物が多いようで、実は少ないことが最後に分かるという仕掛けもあります
劇中、印象的な言葉がいくつか語られますが、最も印象に残ったのは4章で勤務先のオーナーが茜に語る言葉です
「よく、人生は一度しかないから思いっきり生きよう、って言うじゃない 私はあれ、なかなか怖いことだと思うのよね。一度しかないって考えたら、思いっきりなんてやれないわよ 私はね、人生は何度でもあるって、そう思うの。どこからでも、どんなふうにでも、新しく始めることができるって。そっちの考え方の方が好き ただ、人生は何度でもあるけど、それを経験できるこの体はひとつしかないのね だから、なるべく長持ちさせなきゃ」
要は、「人生は気持ちの持ち方一つ」ということでしょうか
読後感の良い小説です 広くお薦めします
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