人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

チョン・ミョンフン ✕ 前田妃奈 ✕ ハン・ジェミン ✕ 東京フィルでベートーヴェン「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲」&「交響曲第3番”英雄”」を聴く

2025年02月26日 00時14分36秒 | 日記

26日(水)。月曜日にモーツアルト・シンガーズ・ジャパンの「ツァイーデ」「騙された花婿」「カイロの鵞鳥」公演に関するtoraブログを X に投稿したところ、当日出演したソプラノ歌手の種谷典子さんから(旧ツイッターでいう)「イイね」をいただきました    嬉しかったので彼女の X をフォローすることにしました   すると、1分後に種谷さんが tora の X をフォローしてくださいました   とても嬉しいです 音楽関係者では指揮者の原田慶太楼さんに次いで2人目です これで X のフォロワーは107人になりました

ということで、わが家に来てから今日で3697日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は24日、ロシア国営テレビのインタビューで「(レアアースの埋蔵量は)我々はウクライナより格段に多い。新領土も含め、米国など外国企業と協力する用意がある」と述べ、一方的に併合を宣言したウクライナ4州を含めた地域での共同開発を米国に呼びかけた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     強欲トランプがレアアースの話を持ち出すから 狡猾プーチンが割り込んでくるんだ

  どういう風の吹き回しか、娘が「(今週中でコンサートのある)火・水・木は、自分の夕食は自分で作ります」と言い出したので、お言葉に甘えて夕食作りは3日間お休みします 

         

昨夜、サントリーホールで東京フィル「第1011回サントリー定期シリーズ」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56」、②同「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です   演奏は①の指揮・ピアノ独奏=チョン・ミョンフン、ヴァイオリン独奏=前田妃奈、チェロ独奏=ハン・ジェミン、②の指揮とピアノ=チョン・ミョンフンです

ヴァイオリン独奏の前田妃奈は2022年ヘンリク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝 現在、東京音楽大学アーティストディプロマコース在学中

チェロ独奏のハン・ジェミンは2006年韓国生まれ。2021年にジョルジュ・エネスク国際コンクールで最年少の15歳で優勝

韓国出身のチョン・ミョンフンは卓越した指揮者であるとともに、1974年の第5回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で第2位入賞という輝かしい経歴の持ち主 ちなみにその年の第1位はソ連のアンドレイ・ガヴリーロフで、第4位にはハンガリーのアンドラーシュ・シフが入っている

     

オケは10型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び ステージ中央には蓋を取り除いたグランドピアノが客席から鍵盤が見える形で設置されています これはチョン・ミョンフンが指揮をしながらピアノを弾く(弾き振り)ための配置です コンマスは三浦章宏です

1曲目はベートーヴェン「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1803年から翌04年にかけて作曲、1808年2月18日にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド・アラ・ポラッカ」の3楽章から成ります

ソリスト3人がステージ中央に進み、配置に着きます ピアノに対峙し 客席に背を向けたチョン・ミョンフンの指揮で第1楽章が低弦による重心の低い演奏で開始されます やがて独奏チェロと独奏ヴァイオリンが入って来てピアノが加わります ハンのチェロがよく歌います ヴァイオリンがやや線が細いという印象を受けますが、気のせいだろうか チョンのピアノは流石としか言いようがない軽快さです 第2楽章では冒頭、ハンの独奏チェロがロマン溢れる演奏を繰り広げ、前田の優しさに満ちたヴァイオリンが続きます チョンのピアノが加わり極上のアンサンブルが展開します この曲に限らず、ベートーヴェンの曲で一番素晴らしいのは緩徐楽章だと思います アタッカで第3楽章に入りますが、ここでもハンのチェロが主導権を握ります チェロ、ヴァイオリン、ピアノという順番で演奏されるポロネーズ主題が心地よく響き渡ります 堂々たる演奏によるフィナーレは爽快でした

満譲の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました

     

本公演を聴くにあたり、チョン・トリオ(Vn:キョンファ、Vc:ミュンファ、P:ミョンフン)&チョン・ミョンフン指揮(弾き振り)フィルハーモニア管弦楽団によるCD(1998年録音)で予習しておきました

     

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です この曲は1803年から翌04年にかけて作曲、1804年6月にウイーンのロプコヴィッツ侯爵邸で試演の後、1805年4月7日にアン・デア・ウィーン劇場でベートーヴェン自身の指揮により公開初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

弦楽器が14型に拡大し、2管編成のところホルンだけ3本でスタンバイします

チョン・ミョンフンの指揮で第1楽章に入りますが、冒頭の力強い2つの和音は魂がこもった渾身の演奏でした この2つの和音が全曲の演奏を決定づけたと思います オーボエとフルートを中心とする木管楽器群がよく歌います ホルンも絶好調です この曲も緩徐楽章の第2楽章が白眉でした オーボエが醸し出す寂寥感が印象的です 深みのある弦楽アンサンブルが美しく響きます 第3楽章のハイライトはホルン三重奏です 高橋臣宣率いるホルン陣の演奏は立体感がありました 第4楽章では、フルート、オーボエが再び大活躍し、ホルンが輝きを増しました チョン・ミョンフンは集中力に満ちた指揮により東京フィルの面々から持てる力を全て引き出し、スケールの大きな演奏を展開しました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました つくづくチョン・ミョンフンは指揮もピアノも素晴らしい、と思いました

     

     

     

     


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