25日(火)。昨日の朝日新聞朝刊に、人気の本の著者が各地の学校を訪ねて特別授業をする読書推進授業「オーサー・ビジット」が紹介されていました 2人のうち1人がジャーナリスト池上彰氏でした。池上氏は閉校が決まっている札幌聖心女子学院で特別授業を行いました
生徒から英語の他に習得すべき言語について聞かれた池上氏は「外国語を話せること以上に重要なのは、『語るべきもの』を持つこと。そこに教養が表れる」と答えています
これは的確なアドヴァイスです いくら英語が話せても、「自分が語るべきもの」がないのは、英語で話す意味がないからです
つまり「話す内容がないこと」は無教養を晒すことになるということです
これを読んで、ハタと思ったのは「語るべきもの」がなければ、ブログは書けないということです
これまで このブログで何度か書きましたが、「インプットなくして アウトプットなし」ということです
ということで、わが家に来てから今日で3696日目を迎え、米連邦政府の複数機関の廃止などを主導している富豪のイーロン・マスク氏は22日、連邦政府職員に対して 「前の週にした5つ」を箇条書きにしてメールするよう指示し、従わなければ解雇すると告げたが、一部も政府機関トップがマスク氏のメールに従わないよう職員に指示するなど、混乱が生じている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
前の週にした5つ・・・・仕事と仕事と仕事と仕事と仕事と書けばいいんじゃね?
義父の納骨式のため先週金曜日の夜に帰省した息子が昨夜、宮城県白石市の単身赴任先に戻るので、夕食時にピザパーティをやりました 息子がお土産に買って来てくれた宮城県産の赤ワインを飲みながら食べましたが、もう満腹です
P.D.ジェイムズ著「女には向かない職業」(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終わりました P.D.ジェイムズは1920年オックスフォード生まれ。1962年にアダム・ダルグリッシュ警視シリーズ第1作「女の顔を覆え」でデビュー
71年「ナイチンゲールの屍衣」、75年「黒い塔」、86年「死の味」で3度、英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を受賞したのをはじめ、数々の権威ある賞を受賞
2014年没
本書は1975年1月にハヤカワ・ミステリとして刊行した作品を文庫化したものです
「探偵稼業は女には向かない。ましてや22歳の世間知らずの娘には」と誰からも言われる。名探偵はただ頭が切れて行動力があればよいというものではない。無残な死体を見なければならないこともあるし、相手に脅かされることもある、時には殺されそうになることさある
しかし 女主人公コーデリア・グレイは、探偵事務所の所長で相棒のバー二イ・プライドが不治の病を苦にして自死したことから、強い意志をもって単独で探偵事務所を経営することになる
最初の依頼は、微生物学者ロナルド・カレンダー卿から、大学を中退し 予告もなしにケンブリッジのマークランド少佐という人物の庭師に就職し、首を吊って21歳で死んだ息子のマークの死の理由を調査してほしいというものだった
コーデリアはカレンダー卿のもとに赴き、彼の秘書エリザベス・レミング、研究助手のクリス・ルン、マークの友人たちと会い、話を聞き出すが、自殺ではなく誰かに殺されたという予想外の事実が明らかになる
まったく先が読めないストーリー展開に読む手が止まりません いつの間にか何人もの関係者が死んでいることに後で気が付いて驚きます
それにしても長い 瀬戸川猛資氏が「コーデリア姫とダルグリッシュ探偵」という見出しの解説を書いていますが、それには「ジェイムズ・ミステリは敬遠したくなるような特徴をもっている
陰鬱荘重な雰囲気、分厚さ、極端に改行の少ない文章、相当な本格ファンでも途中で投げ出したくなるような描写の執拗さ・・・」と書かれています
この中で、私が強く感じたのは「描写の執拗さ」です 1つのことを描写するのに10くらいの言葉を使っている、という印象を持ちます
ここまで”執拗”に書く”必要”があるのだろうか、と思うほどで、好意的に言えば「丁寧で緻密な描写」であり、投げやり的に言えば「10のうち9は無駄な描写」と言いたくなるような文章です
しかし、読み進めていくと、彼女の文章表現に慣れてくるせいか、「これが著者の魅力でもあるのだろうな」と思えてくるから不思議です
いつの間にか371ページの大書を読み終わっています
ミステリーファンはとっくに読んでいると思いますが、まだの方にはお薦めしておきます
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