18日付のブログ「民主党もいよいよ」で元官房長官の名前を「千石」と表記しましたが、新聞協会報のH編集長から「仙谷」の間違いではないか、との指摘がありました。ご指摘のとおりです。ここに訂正させていただきます。ブログも今や千石時代、もとい、戦国時代!。気をつけよう甘い言葉と変換ミス!!
湯河原への出張帰りで辛かったが、夕方サントリーホールに出かけた。東京交響楽団の第586回定期演奏会。指揮はドイツ・ライプチッヒ生まれのクラウス・ペーター・フロール。オーケストラの配置は第1バイオリンと第2バイオリンを左右に分ける「対向配置」。世界最古のオケ:ライプチッヒ・ゲバントハウス交響楽団はこの配置を取る。さらにチェロとコントラバスが舞台に向かって左側に配置する。
プログラム前半はハイドンの交響曲第101番「時計」。時計といえば第2楽章のアンダンテは、我々の学生時代はラジオ講座「百万人の英語」のテーマ音楽だった。フロールはタクトなしでモーツアルトやベートーベンの大先輩「交響曲の父」ハイドンの名曲を、小気味の良いテンポで駆け抜けた。彼はタクトは持たなかったが、楽員にはアイ・コン・タクトを取っていた・・・
休憩後はブルックナーの大曲「交響曲第5番」。ハイドンの40人強の楽員に対しブルックナーは90人を超え、演奏時間は70分を超える。ホルン4本の指示に対し今夜の東響は7本。第1楽章:アダージョ、アレグロ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:スケルツォ、第4楽章アダージョ、アレグロ・モデラート。フロールは第2楽章と第3楽章を連続して演奏、あたかも1つの楽章のごとく演奏した。作曲家の指示はないのではないか。ヒントは第1楽章の序奏が第4楽章にそのまま現れることにあるように思う。もう1つは、そうする事によって、すべての楽章が最強音で、つまりクライマックスで終えることになる。そういう効果を狙ったのではないか。
最後のフィナーレが終わるとブラボーと拍手の嵐。大概の客員指揮者は拍手に応えて4回も5回も舞台に戻り、管楽器のソリストを一人一人立たせて拍手させたりする、つまり、楽屋受けを狙って再び客員に呼んで貰おうとおべんちゃらを使おうとするが、彼はそういうことはしない。楽器グループごとに立たせて楽員を称え、舞台に戻ったのも3回のみ。譜面台に乗せてあるブルックナーのスコアブックを立てかけ、指でさし示して頷く。「これです!賞賛に値するのはここに書かれているブルックナーの音楽です。私はただ、その偉大な音楽を皆さんに紹介するお手伝いをしたにすぎません」と言っているように思えた。いつまでも止みそうもない拍手を収めるべくコンサートマスターの手を取って舞台を去っていった。演奏はもちろん集中力が途切れない素晴らしいものだったが、指揮者フロールのステージマナーの素晴らしさが際立ったコンサートでもあった。プログラムの彼のプロフィールをあらためて見て、なるほどと思った。「ラファエル・クーべリックやクルト・ザンデルリンクのもとで研鑽を積み、31歳でベルリン交響楽団の音楽監督に就任」とあった。地味で華やかさはないが、2人とも大好きな指揮者だ。彼らのもとで学んだのは音楽だけではなかったことを確信した一夜だった。
プログラム前半はハイドンの交響曲第101番「時計」。時計といえば第2楽章のアンダンテは、我々の学生時代はラジオ講座「百万人の英語」のテーマ音楽だった。フロールはタクトなしでモーツアルトやベートーベンの大先輩「交響曲の父」ハイドンの名曲を、小気味の良いテンポで駆け抜けた。彼はタクトは持たなかったが、楽員にはアイ・コン・タクトを取っていた・・・
休憩後はブルックナーの大曲「交響曲第5番」。ハイドンの40人強の楽員に対しブルックナーは90人を超え、演奏時間は70分を超える。ホルン4本の指示に対し今夜の東響は7本。第1楽章:アダージョ、アレグロ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:スケルツォ、第4楽章アダージョ、アレグロ・モデラート。フロールは第2楽章と第3楽章を連続して演奏、あたかも1つの楽章のごとく演奏した。作曲家の指示はないのではないか。ヒントは第1楽章の序奏が第4楽章にそのまま現れることにあるように思う。もう1つは、そうする事によって、すべての楽章が最強音で、つまりクライマックスで終えることになる。そういう効果を狙ったのではないか。
最後のフィナーレが終わるとブラボーと拍手の嵐。大概の客員指揮者は拍手に応えて4回も5回も舞台に戻り、管楽器のソリストを一人一人立たせて拍手させたりする、つまり、楽屋受けを狙って再び客員に呼んで貰おうとおべんちゃらを使おうとするが、彼はそういうことはしない。楽器グループごとに立たせて楽員を称え、舞台に戻ったのも3回のみ。譜面台に乗せてあるブルックナーのスコアブックを立てかけ、指でさし示して頷く。「これです!賞賛に値するのはここに書かれているブルックナーの音楽です。私はただ、その偉大な音楽を皆さんに紹介するお手伝いをしたにすぎません」と言っているように思えた。いつまでも止みそうもない拍手を収めるべくコンサートマスターの手を取って舞台を去っていった。演奏はもちろん集中力が途切れない素晴らしいものだったが、指揮者フロールのステージマナーの素晴らしさが際立ったコンサートでもあった。プログラムの彼のプロフィールをあらためて見て、なるほどと思った。「ラファエル・クーべリックやクルト・ザンデルリンクのもとで研鑽を積み、31歳でベルリン交響楽団の音楽監督に就任」とあった。地味で華やかさはないが、2人とも大好きな指揮者だ。彼らのもとで学んだのは音楽だけではなかったことを確信した一夜だった。
民主党衆院議員16人が会派離脱のニュース。千石官房長官のときには「管政権、千石あって戦略無し」だったが、内閣改造後は「管政権、枝の上で管こ鳥鳴く」状態だ。民主党もいよいよアブナイかな?
今日午後から新聞協会湯河原荘に1泊してくる。3月いっぱいで閉鎖されるのは非常に残念だが、新聞各社も何年も前から赤字経営を背景に保養所を閉鎖している。時代の流れか。寮長の高田さん、お嬢さんの久美子さん、長い間本当にお疲れ様でした。
今日午後から新聞協会湯河原荘に1泊してくる。3月いっぱいで閉鎖されるのは非常に残念だが、新聞各社も何年も前から赤字経営を背景に保養所を閉鎖している。時代の流れか。寮長の高田さん、お嬢さんの久美子さん、長い間本当にお疲れ様でした。
去年109回クラシックコンサートに通ったが、会場別に調べてみた。回数が多い順に並べると以下の通りとなった。
第1位:オペラシティコンサートホール(初台)22回、第2位:東京国際フォーラム(有楽町)17回、第3位:サントリーホール(溜池山王)13回、第4位:新国立劇場(初台)11回、第5位:すみだトリフォニーホール(錦糸町)、第6位:東京文化会館(上野)、文京シビックホール(春日)各6回、第8位:東京芸術劇場(池袋)5回、第9位:紀尾井ホール(四ツ谷)4回、第10位:王子ホール(銀座)、ミューザ川崎(川崎)各3回、残りがその他の9回だった。
オペラシティコンサートホールが最多の理由は①バッハ・コレギウム・ジャパン②東京交響楽団オペラシティシリーズの定期会員であることだ。第2位の東京国際フォーラムは5月の連休に開催されるラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポンのコンサートに集中的に通ったことによる。第3位のサントリーホールは東京交響楽団サントリーホールシリーズの定期会員であること、第4位の新国立劇場(オペラハウス)は新国立劇場・オペラの定期会員であること、第5位のすみだトリフォニーホールは新日本フィルの定期会員であることによる。
今回調べてみてサントリーホールが以外に少なかったというのが正直な感想だ。東京フィルの文京シビックシリーズを含めて上記の定期会員はすべて次年度も継続予定なので、今年1年間も同じような傾向になるのではないかと思う。ただ、今年は昨年以上にオペラに行きたいと思っているので東京文化会館とNHKホールの回数が若干増えると思う。ちなみにすでにチケットを入手しているのは今月下旬のマリインスキー・オペラ「トゥーランドット」(ゲルギエフ指揮)、6月のメトロポリタン・オペラ「ラ・ボエーム」「ドン・カルロ」「ランメルモールのルチア」(レバイン他指揮)、9月のボローニャ・オペラ「正教徒」(マリオッティ指揮)といったところ。オペラは総合芸術の楽しみだ!
第1位:オペラシティコンサートホール(初台)22回、第2位:東京国際フォーラム(有楽町)17回、第3位:サントリーホール(溜池山王)13回、第4位:新国立劇場(初台)11回、第5位:すみだトリフォニーホール(錦糸町)、第6位:東京文化会館(上野)、文京シビックホール(春日)各6回、第8位:東京芸術劇場(池袋)5回、第9位:紀尾井ホール(四ツ谷)4回、第10位:王子ホール(銀座)、ミューザ川崎(川崎)各3回、残りがその他の9回だった。
オペラシティコンサートホールが最多の理由は①バッハ・コレギウム・ジャパン②東京交響楽団オペラシティシリーズの定期会員であることだ。第2位の東京国際フォーラムは5月の連休に開催されるラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポンのコンサートに集中的に通ったことによる。第3位のサントリーホールは東京交響楽団サントリーホールシリーズの定期会員であること、第4位の新国立劇場(オペラハウス)は新国立劇場・オペラの定期会員であること、第5位のすみだトリフォニーホールは新日本フィルの定期会員であることによる。
今回調べてみてサントリーホールが以外に少なかったというのが正直な感想だ。東京フィルの文京シビックシリーズを含めて上記の定期会員はすべて次年度も継続予定なので、今年1年間も同じような傾向になるのではないかと思う。ただ、今年は昨年以上にオペラに行きたいと思っているので東京文化会館とNHKホールの回数が若干増えると思う。ちなみにすでにチケットを入手しているのは今月下旬のマリインスキー・オペラ「トゥーランドット」(ゲルギエフ指揮)、6月のメトロポリタン・オペラ「ラ・ボエーム」「ドン・カルロ」「ランメルモールのルチア」(レバイン他指揮)、9月のボローニャ・オペラ「正教徒」(マリオッティ指揮)といったところ。オペラは総合芸術の楽しみだ!
14日(月)新国立劇場(オペラパレス)でベルディのラ・トラビアータ(椿姫)を観てきた。ヒロインのビオレッタはシエナ生まれのパトリツィア・チョーフィ。アルフレードはソウル生まれのウーキュン・キム。ジェルモンはイタリア生まれのルチオ・ガッロ。中でも際立っていたのはチョーフィ。歌はもちろん演技も素晴らしかった。「道を踏み外した女」を意味する造語であるラ・トラビアータを声と体で表現しきっていた。ミラノ・スカラ座、ウイーン国立歌劇場などでも歌ってきたというから、相当の実力者であることは間違いない。舞台は19世紀半ばのパリだが、ロンコーニの演出はその時代設定に沿った内容だった。彼の演出で椿姫を観るのは今回で3度目だと思う。そろそろ新しい演出で観てみたいとも思うが、作曲家の意図を無視した演出を押し付けられるのは論外なので、ロンコーニは許容範囲。オペラを観に行って何がいやかと言えば「まずは演出、お次は音楽」といった、変に演出家の勝手な解釈を加えた演出だ。「時代は19世紀のパリなのだが、21世紀の日本に置き換えて演出してみました」的な演出には憤りを感じる。新国立オペラは10年位前から定期会員(プレミエ=初日)になっているが、何度かありましたねぇ、そういうのが・・・・演出は「まずは音楽、お次は演出」であってほしい。
13日(日)午後、上野の東京藝術大学奏楽堂で、東京藝大チェンバーオーケストラの定期公演を聴いて来た。モーツアルトのクラリネット協奏曲とディベルティメント第17番K334の2曲。クラリネットは当初出演予定の山本正治氏に代わって近藤千花子さん(藝大卒)。音楽がよく流れていて好印象を受けた。オケのチェンバーオーケストラは同大学の音楽学部学生と大学院生から成る30人ほどの小編成。今回は初めて指揮者なしで演奏したとのこと。協奏曲はコンマスの松原勝也さん、K334はコンミスの玉井菜摘さんがリードを取って演奏した。一人一人の力量が優れているのは言うまでもないが、とにかくアンサンブルが素晴らしい。K334は弦楽とホルン2本による演奏だが、ホルンが入ることによって音楽全体に深みが増していた。モーツアルトはすべての楽器の本質を理解したうえで効果的な使い方を楽譜に記している、とつくづく感心する。こんな素晴らしいコンサートが1,500円(全席自由)で聴けるのはありがたい。次回は確か7月に定期演奏会がある。またぜひ聴きに行きたい。
12日(土)午後、NHKホールでN響定期公演マーラーの第3交響曲を聴いてきた。指揮は今を時めく韓国のチョン・ミュンフン。1週間前に同じオケでベルリオーズの幻想交響曲を演奏したときもそうだったが、この人は暗譜で、つまり楽譜を見ないで指揮をする。彼が楽譜を見ながら指揮するのを見たことは1度もない。いつか東京フィルを振ってベルディのオペラを演奏会形式で演奏した時でさえ暗譜だった。複数の歌手とオケを相手にしているのにですよ!
前日の飯森+中丸コンビのマーラーと比較(本当はいけないのだが)すると、大変申し訳ないが、この日のチョン+藤村実穂子のコンピの方が数段格が上のように思った。女性合唱が日本で最高レベルといってよい新国立劇場合唱団だったのも評価を高めた理由だ。
昨年はマーラー生誕150年、今年は没後100年ということで、マーラーブームが続いている。昨年は1番から10番までの全交響曲と「大地の歌」を違うオーケストラではあるがナマで聴いた。マーラー大好き人間としては、今年も出来るだけ多くマナで聴きたいと思っている。5月の連休に東京国際フォーラムで開かれるラフォール・ジュルネ・オ・ジャポンが楽しみだ。
前日の飯森+中丸コンビのマーラーと比較(本当はいけないのだが)すると、大変申し訳ないが、この日のチョン+藤村実穂子のコンピの方が数段格が上のように思った。女性合唱が日本で最高レベルといってよい新国立劇場合唱団だったのも評価を高めた理由だ。
昨年はマーラー生誕150年、今年は没後100年ということで、マーラーブームが続いている。昨年は1番から10番までの全交響曲と「大地の歌」を違うオーケストラではあるがナマで聴いた。マーラー大好き人間としては、今年も出来るだけ多くマナで聴きたいと思っている。5月の連休に東京国際フォーラムで開かれるラフォール・ジュルネ・オ・ジャポンが楽しみだ。
11日(金)午後、初台のオペラシティ・コンサートホールに行って来ました。
東響定期公演。シベリウスのバイオリン協奏曲とマーラーの第4交響曲。
シベリウスのソロは1989年ロシア生まれのアレクサンドラ・スムという23歳の
女性。小柄なかわいらしい印象だが、どうしてどうして奏でる音楽は堂々として繊細。アンコールのイザイのソナタ第2番の第4楽章も集中力のある息もつかせぬ演奏だった。会場の拍手がいつまでも鳴り止まなかったのは無理もない。
飯森範親指揮、中丸三千絵ソプラノによるマーラーの第4交響曲は、やはり第3楽章が聴きものだった。「平安に満ちて」と記された静かで美しいメロディーが続き、まるで天国の音楽を聴いているような気分になる。それにつけても中丸さんも歳をとったなあ、というのが久々に彼女を見た印象だった。
東響定期公演。シベリウスのバイオリン協奏曲とマーラーの第4交響曲。
シベリウスのソロは1989年ロシア生まれのアレクサンドラ・スムという23歳の
女性。小柄なかわいらしい印象だが、どうしてどうして奏でる音楽は堂々として繊細。アンコールのイザイのソナタ第2番の第4楽章も集中力のある息もつかせぬ演奏だった。会場の拍手がいつまでも鳴り止まなかったのは無理もない。
飯森範親指揮、中丸三千絵ソプラノによるマーラーの第4交響曲は、やはり第3楽章が聴きものだった。「平安に満ちて」と記された静かで美しいメロディーが続き、まるで天国の音楽を聴いているような気分になる。それにつけても中丸さんも歳をとったなあ、というのが久々に彼女を見た印象だった。
ピアニストの内田光子さんがグラミー賞を受賞されました。
内田さんといえば、以前インタビューに答えていたときのことを思い出します。
「最近の若い演奏家についてコメントを」という質問に対して、彼女は
「例えばピアノの学生の場合、聴くのはピアノの曲だけ、コンサートもピアノ
だけ。広くオーケストラとか、オペラとか聴くことをしない。視野が狭い人が
多いのは寂しい。もっと外に眼を向けて見聞を広めるべきだ」というような
趣旨のことを言っておられました。
まったく同感です!内田さんによるモーツアルトのピアノ協奏曲やピアノソナタ
のCDはかなりの数持っていますが、軽やかで自由で素晴らしいです。
ジャンルを問わずいい音楽をたくさん聴いている人の演奏です。
内田さんといえば、以前インタビューに答えていたときのことを思い出します。
「最近の若い演奏家についてコメントを」という質問に対して、彼女は
「例えばピアノの学生の場合、聴くのはピアノの曲だけ、コンサートもピアノ
だけ。広くオーケストラとか、オペラとか聴くことをしない。視野が狭い人が
多いのは寂しい。もっと外に眼を向けて見聞を広めるべきだ」というような
趣旨のことを言っておられました。
まったく同感です!内田さんによるモーツアルトのピアノ協奏曲やピアノソナタ
のCDはかなりの数持っていますが、軽やかで自由で素晴らしいです。
ジャンルを問わずいい音楽をたくさん聴いている人の演奏です。
11日から4日連続でコンサートに行って来ました。
在京オケ、学生オケ、オペラですが、それぞれの感想はあしたから書きます。
とりあえず本日初ブログなので、この程度にして様子をみたいと思います。
在京オケ、学生オケ、オペラですが、それぞれの感想はあしたから書きます。
とりあえず本日初ブログなので、この程度にして様子をみたいと思います。