☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

カナダの幼少教育に触れてみて

2021-02-28 | 子供の発達関連
教える側として、日本の教育はちゃんと学んでいないので、誤解があるかもしれませんが、自分が受けてきた教育環境や、現場で働く友達の話などから感じることは
「作成されたカリキュラムに、子供の成長を合わせていく」のが日本式なのかなと感じます。

幼稚園だと、年長さんだからこれをできるようにさせないと。親も先生もプレッシャーになってしまうことありませんか。

でも、発達は個人差があるから、そこにスムーズに追いつける子もいれば、時間がかかる子もいる。

私はカナダの0歳から12歳に関われる幼少期の教育分野に関わる事を学んでいる所ですが、その中で良い考え方だなと感じた事は

「子供の発達や興味に合わせて、カリキュラムを作成する」という考え方です。

そのために、大人には何が一番必要か。

それは「観察力」

その子は、何に興味を持っているのか
何に困っているのか。

なので、カリキュラムは変動して良いのです。
マニュアルに子供を合わせて進める必要はないのです。

カナダの幼少期の教育方針には フレーベル、モンテッソーリ、レッジョ エミリア、シュタイナーなど、子育て経験のある方は名前くらいは聞いたことがあるかな〜という方も多いと思いますが、それらの教育方針が基盤になっているようです。

そして、これらの教育に共通しているのが「観察」

ぼーっと見るのではないですよ。
その子が何に興味を持っているのか、何をしたい/したかったのか。
何に困っているのか。
つまずいた原因はどこにあったか。その子の中にあるのか。環境にあるのか。伝え方にあったのか。
などを客観的に見ることです。

そして、子供に対応する時に まず心得て置くと良いのが
「共感力」

また発達とは、言葉や認知力だけでなく、身体的な発達、社会性や情緒の発達 全てが大切な事。でも人によって、分野毎によっても得意不得意、発達の速度は異なるので、〜歳だから全てバランス良くこのカリキュラムができるはず。
というわけには行かないのが現実ではないでしょうか

だから、大人が周りと比較して優劣をつけるのも可笑しな話。 

また、育った文化や環境によって、重視される習慣や事柄も異なる為、生活スキルや学力も、必ずしも自分が受けてきた教育や習慣が常識とか、できて当然の事と思ってしまうと、多様性への理解も乏しく、視野が狭くなってしまいます。

複数のお子さんを見る場合は、それぞれのお子さんを理解するために、発達や文化背景の予備知識も必要になりますが、親御さんがお家でできる事としては、お子さんをよく観察をすることで、その子が得意とすること、苦手とすること、またそれぞれの発達段階を少し知っていると、いわゆる大人的にはトラブルに感じる事も、実は成長段階で大切な過程であり、周りの大人がその事をどう導いてあげるかによって、その子が今 困っている事に対しても、成長と共に自分で解決できる力を育てることができるんですね。

なので、普段の遊びや、お友達との関わりも、よく観察してみると、その子にとって、どんな遊びが興味を伸ばし、困っていることの成長を促進させるか見えてくるし、創造力のある方なら、その子の興味や発達に合う遊びを考えて お子さんの成長を応援することが可能になります

子供って、本当にすごいです。
言葉の表現力は大人程なくても
一人の人間として、考えてること、感じていることもきちんとあります

でも、大人のように要領よくはできないし、視野も狭いし
まだ未発達な事も沢山だから、1つの事にしか集中できなかったり
忘れてしまう事もあるし、勘違い暴走する事もよくあります

時間はかかるけれど
大人になるまでに(かなりの長期戦です)
自分自身の存在に自信が持てて
自分でベストな策を考えて、解決/判断できる力
周囲の状況や気持ちも考えられる力
が、育ってくれたら嬉しいですよね
そんな大人達が作る社会は素敵な世界になるように思います

こういう人材を育てられるのに、それぞれのご家庭と、学校や預け先の環境で、個人の成長に寄り添える存在がいる事は大きいですよね

私もそういう存在の一人でいられるように、これからも日々精進しようと思います


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