☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

遊びの中に文字の認識を取り入れる方法の1つ

2024-01-02 | 子供の発達関連
キンダーガーデンのクラスに行った時に、生き物の人形が大量に箱に入っていたんだけど、あまりこれを活用している様子が見られず

子供達がどんな風に遊ぶかな。。。と、実験的に試してみた遊び
最初は、トレーのそれぞれの部分に、一匹ずつ、異なる種類の動物を置いて、それ以外は、箱に入れたまま、近くにトングをいくつか置いておきました

朝、子供達が教室に入ってくると、それぞれ 遊びたい物を見つけて活動を始めますが、最初は3−4人だったと思います。
テーブルに集まっていて、動物の名前を言ったり、箱の中に沢山ある動物人形を見て、仕分け作業を自発的に始めました

私の目論見通りの展開😁 

仕分けをしながら、この動物は何だと名前をお互いに話しています。

そこで、1つ思いついた事がありました

最近特にキンダー2年目のSK (Senior kindergarten)の子達が、スペルに興味を示していて、ごっこ遊びで図書館やお店を作ると「図書館ってどう書くの?」「店が閉まってるってどう書くの?」。手紙やカードを作ると「お母さん、お父さん、大好き」ってどう書くの?などと聞いてくる子達が多いので、動物の単語を書いてみたんです

そして、子供達に例えば「どっちが猫だと思う?」と聞いて「Cats /Pigs」の2択で見せてみたんです

すると、ほとんどの子達が「Cat」を選びました。

そこで、ただ、「正解」というのではなく

少し驚いた表情を見せて 「どうしてこっちがCatだと思ったの?」

と、聞いてみるんですね。

ちなみに、こういうタイプの質問は、必ずしも答えは1つである必要はなく、自分がそう思った事を伝えられたら、花丸です。

すると「Cat はC(発音)だから!」と教えてくれるではありませんか!」


クラスのサークルタイムではA,B,Cの歌のように、アルファベットのレターとしての読み方を学ぶ他に、単語の例を出して「音」も学ぶんですね。

なので、「C」だから 「Catが猫!」という答えが返ってきたわけです

結構感動でしたよ😊 

中には 同じように「どうしてこっちがCatだと思ったの?」と聞くと
「え〜。正解って知らなかったけど、なんとなくこっちかなーと思ったから!」なんて答えもあります。

その時も「いい選択だったね!」とか褒めてあげると、子供達継続してニコニコ参加してくれます。

そして、側で「C」だから 「Catが猫!」とクラスメイトが発言してる事から学べる場合もあるんですね。

もし、わからない様子の場合は、私だったら「こっちが猫だよ。C A Tで猫だよ」と、スペルを1つ1つ指さしながら さらりと伝えるだけにします

そして、ちょっとひっかけで 「猫(cats)と牛(cows)を見せて」 どっちが猫だと思う?と聞くと

う。。。。。。。ん。。。。と、迷う子達も多かったです。

他の動物でも同じように問いかけてみると、やはり、同じように最初の音と文字で選ぶ様子が見られました

この子達は、単語の最初の文字と、音で単語のスペル認識しているんだな。と言うことがわかりました。

でも、これがわかっているだけでも大した物です。

この遊びから
トングという小道具を上手に使う手先の運動
物を同じカテゴリー別に分ける認識と力
動物の名前の認識
名前と単語スペルの認識
文字と音の認識
クラスメイトと一緒に活動する力
大人の質問に対して答えられる(自分の考えや意見を述べる)力

などを育むことができます

日本語でも他の言語でも応用できる遊びだと思います

日本の幼稚園で、ひらがなやカタカナの文字の導入をする際に
こう言った遊びも楽しく取り組めると思います

24名いたクラスで、半分ちょっとの子達が興味を持って自分から取り組んでいました。

全員ではないけれど、それはそれで、その子のその時の興味と発達段階があるので、強要する必要はないし、これに興味を示さなかった子が興味を持っている別の遊びの中に、文字や言葉の導入をすると、別の形で学べます

大人はそんな環境づくりができると、子供達は自発的に様々な事を学ぶことができます




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