心斎橋筋を南から北へそぞろ歩き、さらに地下鉄に乗って東へ移動。
所謂繁華街からは少し離れた場所の、緑溢れる公園に面した長屋の一角にお目当ての店はひっそりと佇んでいた。
店内には、10人掛けの大テーブルと6人掛けの一回り小さなテーブルがあり、古びた内装といい具合にマッチしている。
先客は女性が二人、それぞれ手酌を楽しんでいる様子で、BGMもなく、ただ静寂に包まれていて実にいい雰囲気だ。
さて、注文は豆皿三種600円とビール中ビン650円。さらに手挽きそばが無くなっていたので、もりそば800円2枚とした。
突き出しがいい塩梅で、これだけでビールが進む。二人で分けても十分な量の三種盛りが出てきたら、当然もう一本追加(笑)
しばらくすると混み始めてきたので、とても感じのいい花番さん(奥様?)に、「そろそろ出して下さい。」と声をかけた。
薬味は少量のネギと山葵、ツユは小さな猪口にタップリと入って、瀟洒に見える蕎麦は山形のざるに盛られている。
細切りでボリュームは少なく思えたが、意外にしっかりあり、食べてみれば、その食感は何だか男っぽいゴリっとしたもの。
喉越しのいいタイプとはいえないが、風味はなかなかで美味しい。ただ個人的にはツユが甘く、こんなに量はいらないと思う。
などと言いつつ、しっかり蕎麦湯もいただいて、ご満悦。
「近くにあれば再訪間違いなしだね。」などと話し合いながら、また地下鉄の駅を目指す。今度は乗り換えが必要だ。
そば切り 蔦屋 (そば(蕎麦) / 谷町六丁目駅、谷町四丁目駅、松屋町駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
まだまだ大阪の夜は続く!