譲渡会当日。「ワオンちゃんってまだいますか?」とパートナー。
「いるわよ。みて行って」と促され、他のにゃんこも紹介していただきましたが、パートナーは依然としてワオンが気になっているようです。
その場はいったん引き上げて再度、検討開始。
「ワオンちゃん、キジロウにもいいと思うんだけど…」
「う~ん、どうかな?」
「何が気にいらないの? かわいいじゃん」
「子猫はすべからくかわいいよぉ。それに気にいらないわけではなく、西子に感じたような『運命』を感じないというか…」
「う~ん、とりあえずもう一度見に行こう」
と言うことになり、再度、お邪魔します。
里親さんが決まったにゃんこがいる中、今回も決まらなかったワオン。
「結局、残っちゃったね。いつも決勝戦までは行くんだけどね」とはスタッフの言葉。どうやら、人間で言うと、合コンで盛り上げ役に徹しすぎて、最後まで誰の連絡先も聞けなかった、または誰からも連絡先を聞かれなかった気のいいヤツとでもいうのでしょうか。
そんなワオンと遊んでいる僕をしり目に「じゃあ、トライアルと言うことで…」と、話を進めるパートナー。内心「俺の意見は無視かい!」と思いつつ、ワオンはそのままキャリーケースに入れられわが家へ。NPOの会長さんが同行してくださいましたが、来る途中に心細そうに鳴き続け、家に着くと部屋の隅っこで身を小さくしてしまいました。
一方のキジロウ。なぜかワオンにビビって押し入れの最上階3段目の奥に避難して身を固くしています。
心配が的中したようで「大丈夫かな?」と、どうにもキジロウが気になったたっちーでした。