愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

替え玉作戦

2020年05月23日 | たっちーの部屋

わが家のにゃんずはどちらも典型的な内弁慶。一緒に旅に出るなどまったく想像できません。しかし、世の中には飼い主さんと一緒に出かける旅するにゃんこもいます。

今回のにゃんこニュースは、そんな旅するにゃんこ、ウラジオストクに住んでいる(と思われる)ヴィクトルと飼い主の青年ミハイル(34)の話です。

この日、ラトヴィアの首都リガからロシアを経由して、東部ウラジオストクに移動しようとしていたヴィクトルとミハイル。リガからモスクワへの便では、客室でるんるん気分を過ごしていましたが、ロシアで状況が一変します。ヴィクトルの客室への入室にNGが出されたのです。

理由はヴィクトルの体重。ロシアの航空会社アエロフロートの規定では、体重が8キロを超えるペットは貨物室に載せて運ぶことになっているのですが、ヴィクトルの体重は10キロだったのです。

職員「あー、2キロもオーバーしてますねぇ~。これでは客室には連れて行けませんね」

ミハイル「えー、ヴィクトルが貨物室なんて有り得ない。こんなの体重差別だ! 寂しがり屋のヴィクトルに万が一のことがあったら、責任とれるんですか!」

職員「もぉ〜、にゃんこですから、寂しいくらいどうってことありませんよ。だいたい、こんなに太ったのは甘やかした証拠じやないですか?」

ミハイル「そーですよ。ヴィクトルがかわいいから甘やかしましたよ! 甘やかして何が悪いんですか! もういいです! 飛行機なんか乗るもんか〜!」

そう言って、ヴィクトルを連れて飛行場を飛び出したミハイル。「飛行機なんか乗るもんか!」と啖呵を切ってしまいましたが、飛行機に乗らなければ帰ることはできません。でも、ヴィクトルを貨物室に入れるなんて考えられない! 客室で一緒に空の旅を楽しみたい!

そこでミハイルは悪巧みを考えました。見た目がヴィクトルに似ていて、体重が少ない猫を替え玉にすることにしたのです。

早速、モスクワで捜索したところ、似た柄のにゃんこを発見。飼い主さんにお願いしたところ「いやぁ〜、その気持ちわかるなぁ〜。貨物室なんて到着するまでに飼い主が心配し過ぎて倒れそうだよね~ ウチのにゃんこでよければ替え玉にしましょう!」と猫バカ同士で意気投合して快諾したと勝手に推測。翌日、ミハイルさんは「替え玉にゃんこ」と一緒に再びモスクワの空港にこっそりと再登場。チェックインのカウンターでは、見事に体重検査をクリア。替え玉にゃんこを飼い主に返却すると、ヴィクトルを連れてモスクワ発ウラジオストク行きの飛行機に颯爽と乗り込むことに成功したのです。

最近は新型コロナ一色だけど、相変わらずテロあり得るのに空港チェック甘いなぁ~と思いましたが……、ここまでであればニュースにはなりませんでした。しかし、あまりにも見事に作戦が成功したことで嬉しさがマックスを超えるミハイル。人の常として、うまくことが運んだこと、とりわけ悪だくみがうまくいくと誰かに伝えたいという欲求が高まるもの。

だれにどんなふうに伝えようとわくわくしながら考えて、こともあろうにこの一部始終を「デブ猫ヴィクトル替え玉作戦」と題して フェイスブックに投稿 。ヴィクトルが機内で、スパークリングワイン入りのグラスの横に座る写真も掲載したのです。

案の定、その投稿をアエロフロートが発見。調査に乗り出し、監視カメラの映像で「替え玉にゃんこ」であることが発覚。

チェックインカウンターの担当者を始め、空港ロビーにいた職員が会社から「なにやってんだよぉ〜」と呆れつつ、怒られたことに想像に難く有りません。

問題のミハイルには規定に違反したとして「マイレージ会員から除外し、これまでにたまったマイルはすべて無効にする」とのお達しがありました。

お達しを受けたミハイル、今度はフェイスブックにヴィクトルが子猫だったころの写真をアップ。「体重がまだ航空会社の規定を満たしていたころ」と一文を添え、「楽しく旅ができたからいいもんね~」という感じで、エアロフロートの決定を受ける考えを示しました。

まさに「猫を袋から出す」という比喩がぴったりの話かも?

今日の写真は押入れに入れた布団の上でくつろぐキジロウとわおん。うっすらとではありますが、テレワークの日々を送ることになり、自宅で過ごす時間が増える中、にゃんずは飼い主以上に戸惑っているようです。

なお、いつものようにたっちーが紹介するにゃんこニュースは、趣旨のみを維持しつつ妄想を暴走させて思いっきり脚色しています。正確なニュースはこちらをご覧ください。

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