金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

続・大きな花器の繕い

2014-05-07 10:56:41 | 陶器の繕い例
「新うるし」の色合わせで、一応終了していた花器の繕い。

連絡を取ると、金粉で仕上げて欲しいとのことで、再度仕上げをトライです。

色合わせだと、よく見ないと繕っているのが分からない。
金粉で蒔くと、「金繕いしていますよ」と目立つ。

まさに「隠と陽」の関係だ。
どちらを好むかはその人次第なのだ。

それで、先ず「新うるし」を施した表面を水ペーパーで整える。


そして、今回は「新うるし」の黒ではなく、本漆の「艶黒」を使いました。


このあと、金の消粉を真綿を使って蒔いていきます。
この状態で2、3日ムロで乾燥です。


そして、最後に仕上げ。
余分な金粉などを除いてきれいにして仕上げです。
消粉ですので、鯛の牙で磨いたりはできません。
この赤っぽい花器には、予想通り金色が良く映えます。


アップして。


さあ、届けましょう。