金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での金繕い教室「器再楽」

2019-08-09 06:55:22 | 多種類の繕い例

8月は1回だけですが、昨日に川西での「器再楽」の金繕い教室がありました。

参加者は7名。
 
昨日は約3時間の教室ですが、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。
この写真は終了前の片づけの段階です。

 

この会の世話役もして下さっている女性の繕いです。

赤ロイロ漆で仕上げたものですが、少し茶色が濃いですね。

こんな場合「新うるし」も色合わせが容易でいいと思いますが、やはり本漆で仕上げたいようで。

 

これは、前回穴が開いていた部分に湿布薬のプラスチック板を利用してベース作りをしたものです。

 

こんな風にカッターナイフで整形して。

 

その後、水ペーパーで。

 

黒艶漆を塗って錫粉を蒔いて。

漆が乾いたら真綿で磨くだけで終了ですね。

穴が開いていたこの器の表側も少し手入れをして、終了です。

 

この方は自作の大きな鉢ですが、底の部分に亀裂が入っていて、そのベースができて、この日は、黒漆を塗って。

 

小さな傷ですので、久しぶりに金の丸粉(3号)を使って。

 

裏側も金粉を蒔いて。

この後、漆が渇いた後は粉固めの処理がありますので、この品物は私が持ち帰りました。

次回は鯛の牙で磨いてもらいましょうか。

 

この品物、接着剤のアラルダイトがまだ残ったまま。

早めに処理をしておけば楽なんですがね。

この方、最初から世話役をして下さっている方ですが、直すものが無くて、

この日は、昔作った自分のお皿をわざわざ割ったものを持参されての参加です。

ご苦労様です。

 

皆さん、錫粉で蒔く処理を希望する方が多いですね。

錫粉の場合、費用も特別に貰っていませんので。

それと粉固めをしないので楽ですからね。

でも、錫粉が無くなりかけです。

今度京都の眼科に行く時に鹿田漆店に立ち寄って入手しましよう。

この日は、接着を終えた大きな取っ手付きのマグカップの仕上げに久しぶりに「新うるし」で色合わせしてもらいましたが、写真は撮れていません。

「新うるし」は優れものですから、もっと利用してもらいたいものですね。

この日も、とても楽しく有益な時間でしたね。