金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕い その3

2016-06-28 14:56:52 | 磁器の繕い例
陶器のフリーカップ3点はまだ繕い中です。

他にも「ギャラリーR」のオーナーから預っているものが有ります。

この4点です。
ノリタケのいいお皿ですね。

少し前もこの食器、繕いをさせてもらいましたが、ほんの少し金のラインが薄いとか、傷が入って金の部分が無くなっているとか、今回のものはほとんど問題がないと思われるのですが、「なんとかしてください」と。
やはり気になるのでしょうね。


個々に状態です。
この楕円皿、内側の金のラインが薄くなっています。
でも、これは楕円のラインですのでロクロでは線が引けないので難しいですね。


この深鉢、ところどころ剥がれがあります。


この丸皿も少し金が薄くなっている部分が。


そして、これは「繕いの必要がないでしょう」と言ったのですがね。


預って1週間ほどして、ようやく取り掛かりました。
漆は弁柄漆を少し薄めて。
点々と赤い色が着いている部分です。


そして、すぐに金の消し粉を蒔いていきます。


こんな感じですね。
あと、しばらく放置してから、真綿で表面を整えます。


さて、楕円皿です。
半分ほど金が薄くなっていますので、フリーハンドで弁柄漆の線を引いていきました。


そして、金の消し粉を蒔いて。


真綿で表面を整えて。


翌日以降にナイフでラインを整えて終了です。
他の皿も同様の手入れをして。
1枚だけ手入れの箇所の多いものが有って、複数回の追加作業となりました。


その4では完成品を。



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