融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

「もはや恐れも、おびえも、迷いもなく」

2019年11月30日 | 聖書のお話

「もはや恐れも、おびえも、迷いもなく」 サムエル記 23章1~6節

  兵庫教区主事 加藤俊英牧師

 説教題「もはや恐れも、おびえも、迷いもなく」は、エレミヤ書23章4節で、主なる神がイスラエルの人々とくにユダ王国の人々に対して語った言葉からつけました。この当時のイスラエルのユダ王国の人々は内政的にはヨヤキムの圧政に苦しみ、将来的にもアッシリアからの占領が予想されるという状況の中で、自分の生命と生活が脅かされる、恐れやおびえや迷いの中に人々は置かれていました。そのような人々に対し、エレミヤは神の言葉を伝え、暗闇とも思える状況のその先に「主は我らの救い」と呼ばれる者が来るという、神からの確かな希望があることを示しています。

 エレミヤはそれまでの預言とは全く異なる牧者像、指導者像を提示して、それまでとは違う新しい神との契約の時代が来る、今、人間は恐れとおびえと迷いの中にあるけれども、その日には、そのようなものを消し去る「主は我らの救い」と呼ばれる者、つまりキリストが来るということを神の言葉として、当時の人々と、現代の状況に生きる私たちにも確かな希望の光として与えられています。そして、イエス・キリストによって、そのような約束を既に果して下さっている神と共にあることを喜びつつ歩んで行きましょう。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「神さまに委ねる」 | トップ | 母を委ねる »
最新の画像もっと見る

聖書のお話」カテゴリの最新記事