旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

しなの鉄道 鉄印の旅 6(完) しなの鉄道線軽井沢経由で帰路に

2020-11-12 15:34:01 | しなの鉄道の旅


 小淵沢からのJR小海線普通列車が到着します。


 間もなく発車します。
 115系S14編成しなの鉄道色です。
しなの鉄道線上り 普通 軽井沢行 764M 


小諸 コモロ               12:24発
 しばらくは、右手に小海線が並行します。


 JR小海線東小諸駅。


 次にJR小海線乙女駅で長野県道139号をくぐると小海線が離れていきます。




平原 ヒラハラ         12:28着 12:29発
 相対式の上り線と島式の下り線の2線を持つ無人駅で、上下線の間には保線車両の留置線があります。
 小諸駅から一駅ですが、標高は40m高くなっています。


 待合所は、最近数少なくなってきている貨車(緩急車)を改造したものです。


 更に上り勾配が続きます。


 右手には平尾富士(1155m)、白山(1066m)、秋葉山(950m)の3つの峰が見えます。かつて山城の平尾城があったと言います。


 25パーミル前後の上り勾配の間に御代田駅があります。


御代田 ミヨタ         12:33着 12:34発
 現在は、相対式ホーム2面2線を持つ無人駅ですが、旧国鉄時代には単線で、長野県で最初のスイッチバック駅でした。
 名残と思われる分岐が見えます。


 旧駅舎への線路跡のように見えます。


 上りは未だ続きます。


 左手に標高2,568mの浅間山が見えています。こちらも標高900mを超えているので、浅間山の高さの実感がありません。


信濃追分 シナノオイワケ    12:39着 12:40発
標高957mで、JRを除いた普通鉄道では最も標高の高い駅です。
 JR信越本線時代には特急列車の停車駅であったことを物語るホームの長さですが、現状にあった長さに短縮しているようです。


 佐久のそば屋さんが、「信州の街道に、そばや地名に関わる句碑を建てよう」と『そばの花文学賞』をつくり活動しているそうです。
 上りホームには第6回入賞作の句碑が建っていました。


 標高にして20m程下っていきます。


中軽井沢 ナカカルイザワ    12:43着 12:44発
 相対式2面2線のホームを持つ簡易委託駅で、軽井沢町地域交流施設「くつかけテラス」と隣接しています。


 左に並走するのは『日本ロマンチック街道』。
 『日本ロマンチック街道』とは、日本において最もドイツ的景観を持つ街道として、長野県上田市より群馬県草津町、沼田市を経て栃木県日光市を結ぶ全長約320kmの街道をいうそうです。


 その後、右に北陸新幹線が並走します。


軽井沢 カルイザワ       12:49着 
 1面2線のホームのほか留置線もあり、1番線が頭端式となっていて、ほとんどの定期電車は1番線を使います。
 また、北陸新幹線との接続駅です。






北陸新幹線上り あさま616号 東京行 616E
 始発 長野12:27


軽井沢 カルイザワ       12:58着 12:59発
 今日の昼食は駅弁です。
 人気駅弁、荻野屋の『峠の釜飯』。




 もう一つは、毎日販売しているのは軽井沢駅だけという、荻野屋の『玄米弁当』。




安中榛名 アンナカハルナ     レ
高崎 タカサキ         13:13着 13:14発
本庄早稲田 ホンジョウワセダ  13:23着 13:23発
熊谷 クマガヤ         13:32着 13:33発
大宮 オオミヤ         13:46着 
    


 大宮駅構内には、今まで気がつかなかった、鉄道部品で作った郵便ポストがありました。


東北新幹線下り はやぶさ27号 新青森行 3027B
 始発 東京14:20

大宮 オオミヤ         14:45着 14:46発
鷲宮信号場 ワシノミヤ      レ 
小山 オヤマ           レ 
宇都宮 ウツニミヤ        レ 
那須塩原 ナスシオバラ      レ 
新白河 シンシラカワ       レ 
郡山 コオリヤマ         レ 
福島 フクシマ          レ 
白石蔵王 シロイシザオウ     レ
仙台 センダイ         15:52着 15:54発
古川 フルカワ          レ
くりこま高原 クリコマコウゲン  レ
一ノ関 イチノセキ        レ
水沢江刺 ミズサワエサシ     レ
北上 キタカミ          レ
新花巻 シンハナマキ       レ
盛岡 モリオカ         16:33着 16:37発
いわて沼宮内 イワテヌマクナイ  レ
二戸 ニノヘ           レ
八戸 ハチノヘ         17:04着

 今日は長野駅で、信濃毎日新聞を購入。




 大宮駅では、埼玉新聞を購入しました。




 おしまい。

しなの鉄道 鉄印の旅 5 小諸駅37分間

2020-11-11 18:32:54 | しなの鉄道の旅
 小諸駅で途中下車するのは2年ぶり2度目ですが、売店が無くなっていました。


 売店を覗くのが唯一の『観光』の様な旅をしているので、残念です。


 野菜は無人で販売していました。


 駅周辺をぶら~り。


 駅舎にくっつくように小諸城跡(懐古園)側と駅前広場とを結ぶ東西自由通路があります。 


 小諸駅前の『停車場ガーデン』には、四季折々の植物が楽しめる庭、おしゃれなカフェとショップがあります。


 また駅舎脇には『油庫』と呼ばれる煉瓦造りの建物が残っています。




 駅前ロータリーには、小諸市出身の彫刻家内堀功の彫刻『希望』が建っています。


 小諸駅1番ホームには、内堀功『追憶』があります。
 彫刻が先か、自販機が先か分かりませんが、もう少し間を空けることが出来なかったのでしょうか。『密』ですね。


 城下町小諸の中心駅のホームですが、とにかく雑然と色々な物が置いてあります。
 トイレ入口の目隠しを有効活用?


 小諸市の市民まつりの「おみこし」で、『りのん神輿』という「御神体」だそうです。


 見る側にだけにお願いするのではなく、設置する側ももう少し工夫できないでしょうかね。


 『千曲川旅情の歌』は、小諸義塾の英語教師として長野県北佐久郡小諸町に赴任し、6年過ごした、島崎藤村の詩です。
 市内には、藤村の歌碑がたくさんあるようですが、横にゴミ箱やちりとり等が並んでいるのはここだけのようです。
 

 小諸駅滞在は37分間でした。
 この後、軽井沢経由で帰途につきます。

 つづく

しなの鉄道 鉄印の旅 4 しなの鉄道線小諸駅で『鉄印』

2020-11-10 16:18:46 | しなの鉄道の旅
 上田駅の軽井沢駅方にある、しなの鉄道技術センターの側線には、横須賀色の115系S26編成を見ました。


 右に北陸新幹線が離れていきます。


 国分寺史跡公園は、奈良時代に建立された国分寺の遺構を埋め戻し、基壇復元方法によって造園した約5.5ヘクタールの公園で、国分寺の僧寺と尼寺には、金堂・講堂・中門などがあったそうです。
 しなの鉄道線は公園を突っ切るような形で通っています。
 間もなく、信濃国分寺駅に着きます。


信濃国分寺 シナノコクブンジ  11:30着 11:31発


 ホーム上にあった鉄道標識ですが、「勾配標」でしょうか?初めて見たもです。


 115系S8編成の『ろくもん1号』とすれ違いました。
 『ろくもん』は、2014年(平成26年)7月11日からしなの鉄道が軽井沢駅・長野駅間をしなの鉄道線・信越本線経由で運行を開始している観光列車です。 


大屋 オオヤ          11:33着 11:34発
 跨線橋の壁に貼り付けるタイプの駅名標を多く見ます。
 これはJR時代からの物でしょうか。


 生糸の輸送や蚕種製造で賑わった名残でしょうか、駅前には大屋根の上にある蚕室の「気ぬき」と呼ばれる小さな屋根がのっている建物が残っているようです。


田中 タナカ          11:37着 11:38発
 2018年(平成30年)3月26日。しなの鉄道は台湾鉄路管理局(台鉄)との友好協定を結とともの、しなの鉄道線田中駅と台鉄田中駅の姉妹駅協定を結びました。
 名字ランキングでは第4位の『田中』ですが、駅名としての『田中』は現在では全国唯一だそうです。


 右手に千曲川を挟んで見えるのは羽毛山でしょうか。


 左手の山々はよく見えません。


 長野県は水力発電所数全国一位です。


滋野 シゲノ          11:41着 11:41発
 しげのマツバタクシーによる簡易委託駅とはいえ、駅舎に受託会社の看板が掲げられているのも珍しいです。 


 勝率.962と大相撲史上未曾有の最強力士と言われている雷電爲右エ門は、1767年(明和4年)に信濃国小県郡大石村(現・長野県東御市滋野乙)に生まれています。


 115系S13編成しなの鉄道色です。一番多いしなの鉄道色の編成ですが、今日初めてすれ違いました。


 右手に教育目標を校舎壁に掲げた芦原中学校が見えます。


 左手に市街地が見えると小諸駅に着きます。


小諸 コモロ          11:47着         


 先ずは乗車券の購入。


 そして鉄印帳への記帳。
 書き置きではないのですが、鉄印帳にスタンプを押すタイプでした。

 初めて、記帳代の領収証を頂きました。


 しなの鉄道にはもう一つ北しなの線があり、豊野駅でも『鉄印』を記帳しています。

 つづく

しなの鉄道 鉄印の旅 3 しなの鉄道線上田駅へ

2020-11-09 18:50:30 | しなの鉄道の旅
 「ライナー用」2両編成3本の内の1編成です。今後「一般用」と合わせ26編成52両が2026年(令和8年)導入される予定だそうです。
 運良く平日1日1往復だけ、普通列車として運行しているSR1系に乗ることができました。


 「ライナー用」は、有料快速列車運用ではクロスシート、普通列車運用ではロングシートと使い分けできるデュアルシートになっています。


 それよりもなにより、115系ではトイレが使えませんが、こちらはトイレが設置されているのでうれしい限りです。


戸倉 トグラ               11:11発
 右手に見える城山は荒砥城があり、今は史跡公園になっています。その中腹には『戸倉上山田♨』の看板が立っています。
 善光寺詣りの精進落としの湯として昔から親しまれている温泉ですが、千曲川左岸は戸倉温泉と上山田温泉、右岸は新戸倉温泉と呼び、総称して信州戸倉上山田温泉と呼ぶそうです。
 なお、看板近くに建つのは『善光寺大本願別院』です。


 地図上では千曲川に沿っているのですが、なかなか見えてきません。
 ENEOS(株)北信油槽所へガソリンを輸送する定期貨物列車です。
 篠ノ井線・中央本線経由で、日本最大規模の製油所であるENEOS(株)根岸製油所への専用線がある神奈川県の根岸駅との間に日2往復ほど設定されているようです。


坂城 サカキ          11:15着 11:15発
 駅左手の側線には、2013年(平成25年)5月25日から169系S51編成(クモハ169-1+モハ168-1+クハ169-27)を静態保存されています。
 169系電車は、旧国鉄「信越本線」の難所「横軽越え」(碓氷峠)ののためにEF63形電気機関車と協調運転できるように作られたものです。
 JR、しなの鉄道(株)で運行されてきましたが、老朽化に廃車が決まったものを坂城町へ譲渡され静態保存されています。




 金井中之条工業団地の工場群が見えてくると「テクノさかき」駅に着きます。


テクノさかき          11:18着 11:18発
 1999年(平成11年)4月1日、しなの鉄道として開業後、初の新駅として開業しました。
 駅名は、駅東側に隣接する「さかきテクノセンター」に因みます。




 十月上旬、稲刈り真っ盛りです。


 左手に虚空蔵山の断崖「岩鼻」を見ると西上田駅に着きます。


西上田 ニシウエダ       11:22着 11:22発


 左手に北陸新幹線が見えてきました。


 北陸新幹線・上田電鉄別所線との接続駅、上田駅に着きます。


上田 ウエダ          11:26着 11:27発

 つづく

しなの鉄道 鉄印の旅 2 しなの鉄道線戸倉駅へ

2020-11-08 14:51:14 | しなの鉄道の旅
篠ノ井 シノノイ        10:55着 10:55発
 JR信越本線・篠ノ井線としなの鉄道しなの鉄道線が接続している駅です。
 ここから進むしなの鉄道しなの鉄道線は、長野県の軽井沢駅を起点に長野市の篠ノ井駅を終点とする全線複線電化の65.1kmの路線です。
 かつてはJR(国鉄)信越本線の一部で、1997年(平成9年)10月1日に北陸新幹線(当時の通称は長野新幹線)高崎駅・長野駅間が開業した際に、JR東日本からしなの鉄道に経営分離された区間です。
 ※少々古い地図なので、廃線が載っていたり、新設の駅が載っていなかったりします。


 「ECO POWER ブルーサンダー」の愛称が付いている直流電気機関車EH200形電気機関車です。
 中央本線・篠ノ井線などの勾配線区で使用されてきたEF64形電気機関車に代わって、中央東線・篠ノ井線およびしなの鉄道線内で石油専用貨物列車を中心に運用されています。


 篠ノ井駅を出ると、篠ノ井線が右に分かれていき、ここからしなの鉄道線に入ります。


 北陸新幹線と交差し千曲川を渡ります。




屋代高校前 ヤシロコウコウマエ 10:59着 10:59発


 左手には、屋代城が築かれた一重山が見えます。


屋代 ヤシロ          11:01着 11:02発
 2012年(平成24年)3月31日までは、須坂駅とを結ぶ24.4kmの長野電鉄屋代線の起点でもありました。


 駅構内南東には、長野電鉄の車両の点検・整備をおこなっていた(株)長電テクニカルサービス屋代工場があります。屋代線廃止後もしなの鉄道の車両検査などを受託しているため、現在でも稼働しています。
 2018年(平成30年)3月から運行されていた115系S11編成「コカ・コーララッピング電車」の運行が10月2日限りで終了し、ラッピングをはがすなどの作業中のようです。


 右手には、日本三大車窓の一つと数えられる篠ノ井線姨捨駅のある冠着山が見えるはずですが雲に隠れています。


 左手の五里ヶ峯の裾野に沿うように進みます。


千曲 チクマ          11:05着 10:05発
 20年以上駅の誘致を行ってきた結果、2009年(平成21年)3月14日に開業しました。
 

 車両基地が見えてくると戸倉駅に着きます。


戸倉 トグラ          11:08着 
 車両基地があり、多数の留置線を有する運行拠点でもあります。
 留置線には、既存の115系の車両更新のため導入が決まったE129系と同型となる、「しなの鉄道SR1系」が停まっています。
 これは2020年(令和2年)3月に先行して納車された、「ライナー用」です。7月4日から営業運転が行われています。
 ロイヤルブルーとジャンパンゴールドを基調としたライナー用車両は、高原の風をイメージした濃い鮮やかな青色に、信州の山並みと千曲川の清流をイメージした、緑と水色のラインが引かれています。


 ここで乗り換えます。

 つづく