旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

東北ローカル線の旅6~由利高原鉄道鳥海山ろく線の起点 羽後本荘駅へ

2016-09-13 15:40:32 | 東北ローカル線の旅
 余目駅は、新潟駅-酒田駅・象潟駅間を白新線・羽越本線経由で運行している快速電車「きらきらうえつ」の停車駅です。
 停車駅には、専用の案内板があります。


 酒田からの新潟行「いなほ6号」が来ました。
 「特急いなほ」は、昭和44年に上野駅・秋田駅間を高崎線・上越線・信越本線・羽越本線経由で運行を開始した特急です。
 その後、上越新幹線の開業により運転区間が新潟駅-秋田駅・青森駅間となり、更に現在の新潟駅-酒田駅・秋田駅間になり、秋田駅・青森駅間を運行する特急列車は「つがる」になりました。
 現在使われている車両は、常磐線の「特急フレッシュひたち」で使われていたE653系です。


新津からの羽越本線 普通 酒田行が、キハ110系気動車を先頭にキハE120形の2両編成できました。


 羽越本線は、新潟市の新津駅から日本海沿岸を経て秋田市の秋田駅までを結ぶ路線です。
 羽越本線に乗り換えて、羽後本荘駅に向かいます。


余目      09:15着 09:15発
 酒田駅の一つ先の本楯駅間では複線区間です。


北余目     09:18着 09:19発
 ここは昭和19年に信号場として設置された後、昭和24年に一度廃止され、複線化に伴い昭和32年に再び信号場として設置され、その後昭和39年に駅に昇格したという複雑な経歴の駅です。


 途中最上川を渡ります。


砂越      09:22着 09:22発
 ホームに設置されているブロンズ像「平田の里」です。
 ここは旧平田町。平牧三元豚などの生産牧場として知られる平田牧場も周辺にあるとのことです。


東酒田     09:26着 09:26発
 キハ40系2両編成の村上行普通列車とすれ違いました。これで現在羽越本線の普通列車に使われている車両を全部見たことになります。


酒田      09:31着
 2両目のキハE120形の車体には、山形と新潟の県境の山、飯豊山に住むオコジョ、別名、ヤマイタチの絵に「Banetsu-Uetsu-Yonesaka SINCE 2008」と描かれたステッカーが貼られていました。




 3分の待ち合わせで、羽越本線 普通 秋田行に跨線橋を渡っての乗り換えです。


酒田      09:34発   
 しばらくは庄内平野の水田の中を進みます。


本楯      09:39着 09:40発
南鳥海     09:43着 09:43発
 ここは鳥海山それぼど近くないところにあります。そのためか、ここは昭和26年に開業したときは鳥海仮乗降場でしたが、翌年駅に昇格するときに南の文字が入り、南鳥海駅となったところです。


遊佐      09:46着 09:47発
 生協の一つ「生活クラブ」と遊佐町の農家が共同開発したのが「遊You米」というブランドです。


 鳥海山は雲の中、この辺りが庄内平野の北の端になります。


吹浦      09:53着 09:53発
 日本初の鉄道、新橋~横浜間の開通に尽力し「鉄道の父」と呼ばれている「初代鉄道助(今の国土交通次官)」佐藤政養の出身地ということで、銅像が駅前に建っています。(写真では、小さくてよく分からないと思います。)


 吹浦駅を過ぎると海岸線に出ます。


女鹿       レ
 ここは上り朝2本、下りが昼1本・夕方3本の計6本しか停車しない駅です。


 女鹿駅を過ぎると山形県と秋田県の県境、三崎峠を越えます。ここには蝦夷の侵入を防ぐための関、有耶無耶関が築かれたといわれています。しかし、宮城県と山形県境の笹谷峠付近にあったとする説もあり、定かではありません。


小砂川     10:02着 10:02発


上浜      10:06着 10:07発
象潟      10:11着 10:12発
 吹浦駅から金浦駅までは単線区間なので、駅での列車交換が見られます。




金浦      10:17着 10:18発


仁賀保     10:22着 10:23発
 駅のあるにかほ市には、ビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスクなど大手メーカー、TDKが創業当時から多くの生産拠点を設けています。
 駅業務も簡易委託駅としてTDKの子会社「TDKサービス」が受託しています。
 残念ながら、TDKブランドのビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスクは、昨年末で終了しています。
駅に沿うように、TDKの工場が並んでいます。


西目      10:31着 10:32発
 西目駅を過ぎると海岸線から離れます。


 右から由利高原鉄道鳥海山ろく線が合流し、その列車を追いかけるように羽後本荘駅に向かいます。


羽後本荘    10:38着


 跨線橋を渡り、由利高原鉄道鳥海山ろく線ホームに向かいます。


 つづく

東北ローカル線の旅5~陸羽西線の旅

2016-09-09 14:21:56 | 東北ローカル線の旅
平成28年8月4日(木)
 まず、山形新幹線つばさ171号 新庄行で陸羽西線の起点、新庄駅に向かいます。




 新幹線乗り換え口にはレゴブロックで出来た山形新幹線が置かれていました。


 E3系2000番台新デザインの車両です。




 今日使用するJRの乗車券です。
 つばさ171号を使う場合、大人の休日倶楽部会員の割引を使うより、この組み合わせが、ジュース1本分ぐらいお得ですと、窓口のお姉さんが発券してくれました。


 宿泊している山形駅西口ワシントンホテルは、山形駅と連絡通路でつながっている山形市内では最高の高さの「霞城(かじょう)セントラル」にあります。フロントが最上階の24階にあり、客室が19階から21階になっています。


山形      07:01発   
 山形駅を出ると霞城公園に、復元された山形城の二の丸東大手門が見えます。
 山形城は、山形市霞城町にあったお城。別名は霞城、霞ヶ城(かすみがじょう)と呼ばれていました。


北山形      レ
羽前千歳     レ
南出羽      レ
漆山       レ
高擶       レ
天童南      レ
天童      07:10着 07:10発


乱川       レ


神町       レ
さくらんぼ東根 07:15着 07:16発
東根       レ


村山      07:20着 07:21発


袖崎       レ
大石田     07:30着 07:31発


北大石田     レ
芦沢       レ
舟形       レ
新庄      07:46着


 新庄駅には山形駅などのように新幹線乗換改札口はなくそのまま、駅改札口や在来線のホームに行くことが出来ます。


 新庄駅西口。


 西口ロータリーにはモミの木のモニュメントがありました。このモニュメントは10時や12時、15時、18時など時間によって新庄祭りのからくりが出てくるものだそうです。


 新庄祭りとは、1756年時の藩主戸澤正諶が、前年の大凶作で打ちひしがれている領民に活気と希望を持たせ、豊作を祈願するために、戸澤氏の氏神である城内天満宮の「新祭」を領内あげて行つたのが起源とされているそうです。
 本まつりでは、藩政時代を思わせる古式ゆかしい神輿渡御行列と20台の絢爛豪華を競う日本一の山車(やたい)パレードが行われるそうです。
 その山車が駅にも展示されていました。


 これから乗る陸羽西線は、山形県新庄市の新庄駅から山形県東田川郡庄内町の余目駅までを結ぶ43kmの鉄道路線です。
路線の大部分は最上川沿いを走るため、「奥の細道最上川ライン」の愛称が付けられています。


 駅には陸羽西線スタンプラリーのチラシが置いてありました。新庄駅・古口駅・余目駅・酒田駅の4駅のうち3駅のスタンプを集めると、特製クリアファイルがもらえるとのことなので台紙をもらいました。




 ホームからは、明治36年に作られた機関庫が現存しています。機関庫前後の延長部分は木製ですが、主要部の壁面はオランダ積みの赤レンガになっています。


 新庄駅08:12発、陸羽西線 普通 余目行に乗ります。  


 新庄駅を出発するとしばらく奥羽本線と並行して北上し、その後西にカーブしていきます。




 東北中央自動車道をくぐり、右にカーブすると枡形駅に着きます。


 升形駅は島式ホーム1面2線ですが、現在は旧下り線をだけを使用しています。
 ここは、旧八向村最上川舟運で栄えたところで、鉄道が通ると舟運がだめになるとの反対運動から、駅は村の中心部から4km程離れたところにあります。


升形      08:18着 08:19発
 短いトンネルを2つほど通り、升形川を渡ると羽前前波駅に到着します。




羽前前波    08:22着 08:23発
 住宅は少なくほとんどが田んぼに囲まれた無人駅です。


 古くから鮭の遡上が見られたことに名前の由来のある鮭川を渡ると、津谷駅に到着します。


津谷      08:25着 08:26発
かつての島式ホーム1面2線を1面1線にし、線路跡に待合室を建て使用していますが、北側にはかつての貨物ホーム跡が残っています。


 津谷駅を出て間もなく最上川を渡ります。
 最上川は、山形県内だけを流れる川で、一つの都府県のみを流域とする河川としては国内最長の229kmで、富士川・球磨川と並ぶ日本三大急流の一つです。




 最上川芭蕉ライン舟下りの乗船場が見えてくると古口駅に到着します。


古口      08:30着 08:31発
 ここは線内で唯一の列車交換設備のある駅で、上り普通新庄行と交換します。


 古口駅を過ぎると最上川に沿って進みます。




高屋      08:38着 08:39発
 駅の北東側には最上川が流れていて、その対岸には渡し船でしか行く事の出来ない縁結びスポットとして知られる仙人堂神社があることから「縁結びステーション」とも呼ばれています。
 仙人堂では「縁結び切符」が売られているとのことです。




 駅自体は待合室があるだけの無人駅です。


 さらに最上川に沿って進みます。


 途中、白糸の滝ドライブインが見えます。ここはその名の通り「白糸の滝」を真正面にみるドライブインです。
 列車からはよく見えませんが構え、赤い鳥居と1本過ぎの間に僅かに見ることができます。


 最上川芭蕉ライン舟下りの降船所「川の駅・最上峡くさなぎ」が見えてくると、そろそろ列車も最上川と別れます




清川      08:44着 08:45発


 最上川と別れ庄内平野の中を進みます。


狩川      08:48着 08:49発
 途中駅では珍しい大きな駅舎です。
 かつては島式ホーム1面2線だったようで、線路を撤去した後の枕木だけが見えます。現在は柵が設けられ単式ホーム1面1線になっています。


 「たちかわウインドファーム」の風車が見えます。


南野      08:53着 08:53発
 この駅までがJR東日本仙台支社管内で次の終点余目駅はJR東日本新潟支社管内になります。




 右のカーブすると余目駅です。


余目      08:58着 


ここで羽越本線に乗り換え、由利高原鉄道鳥海山ろく線の起点、羽後本荘駅に向かいます。

 つづく

東北ローカル線の旅4~山形鉄道フラワー長井線の旅 長井駅から赤湯駅まで

2016-09-09 08:04:02 | 東北ローカル線の旅
 長井駅は、構内踏切を渡り駅舎に向かいます。


 記念に入場券購入。


 長井駅だけは古いスタンプと2種類ありました。


 こちらのスタンプは、国鉄時代からの物だそうです。


 駅舎の中には、売店やギャラリーがありました。




 駅舎の隣には、山形鉄道の本社もあります。


 長井は、競技用けん玉の生産が日本一を活かした地域の活性化を目指して、「長井けん玉のふる里プロジェクト」を実施しているそうです。
 その一つとして、自由にけん玉に親しめる空間ということで、長井駅前の空き店舗を活用した「けん玉ひろばスパイク」がつくられていました。


 昼は駅そばの天ぷらそばです。




 待合室には「街なか図書館・長井駅文庫」があり、西村京太郎作品がずらりと並んでいました。


 旅の記念に、積極的にではありませんが最近は風景印も集めています。
 途中下車した駅の近くに郵便局があるときに収集する程度です。


 最後の途中下車駅、西大塚駅に向かいます。
 長井駅のホームの西側に、巨大な壁画が飾られています。これは長井青年会議所40周年記念事業として平成17年に長井の名物などいろいろなものを市内の小・中学生によって描かれたものだそうです。


 普通 赤湯行


長井      13:44着 13:45発
南長井     13:47着 13:47発
時庭      13:50着 13:51発
駅名に「庭」の字が付くように、無人駅で有りながら整備された庭があります。


今泉      13:55着 13:56発
西大塚     13:58着
 ここは、大正3年11月15の日開業当初から存在する、東北地方最古の木造駅舎です。






 普通 赤湯行に乗り、赤湯駅に戻ります。




西大塚     15:06着 15:07発
昨日の大雨の影響で、最上川も濁っています。


梨郷      15:11着 15:11発
 「鮎貝りんご」。名前の由来の駅の一つ「梨郷駅(りんごうえき)」です。


 朝もやっていたゲートボール。午後もまだやっていました。


おりはた    15:14着 15:15発
宮内      15:17着 15:18発
 本来であれば下車する宮内駅。
 その理由です。


 残念ながら、今日はお休みの日です。

南陽市役所   15:21着 15:21発
赤湯      15:23着


 西口には、山形鉄道のログハウス風の駅舎があります。








 つばさ139号山形行とつばさ146号東京行がここですれ違います。


 東口は山形新幹線開業に合わせて作られたJRの駅舎で、パラグライダーを模したものです。




 駅名票の一つは柵の外?


 山形鉄道フラワー長井線の旅を終え、奥羽本線  普通 山形行に乗り、山形駅に戻ります。


赤湯      15:46着 15:47発
 斜面に広がるのは、ブドウのハウスです。


中川      15:54着 15:54発
羽前中山    15:58着 15:58発


かみのやま温泉 16:03着 16:04発
茂吉記念館前  16:07着 16:07発
リナワールドは東北最大級の遊園地「リナワールド」。サンリオキャラクターが使われていて人気のある所です。日本初のキティちゃんの観覧車が、一瞬見えました。


 遠くに蔵王ロープウェーが見えます。
 天気が良ければ、蔵王連山の景色を楽しむことが出来ました。


蔵王      16:11着 16:11発
 かみのやま温泉駅と山形駅のほぼ中間地点から見える観覧車は、運営会社が自己破産したのに伴い閉園した、旧「フラワーパーク花夢花夢」の観覧車。
 閉園後、プロゴルファーの横峯さくらも資金提供して、「さくらワンダーランド」としてリニューアルオープンしたとのことですが、観光農園とゴルフ練習場は営業しているようですが、観覧車は動いていないようです。


 ガス会社のタンクに絵が描かれているのを多く目にしてきましたが、山形ガスのタンクは無地です。


山形      16:17着


 明日は、陸羽西線と由利高原鉄道鳥海山ろく線を旅します。

東北ローカル線の旅3~山形鉄道フラワー長井線の旅 荒砥駅から長井駅まで

2016-09-04 15:53:31 | 東北ローカル線の旅
 フラワー長井線は、山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅に至る、JR東日本の長井線を引き継いだ、第三セクターの山形鉄道が運営する鉄道路線です。
 「フラワー長井線」の名称は、沿線に花の名所が多いことからきているそうです。


 いくつかの駅で途中下車するので、平日でも使えるフリー切符を購入しました。


 旅の計画の基本は、山形鉄道が発行する公式ガイドブックを参考にしました。


 駅舎の中には資料館もあります。








 構内にはフラワー長井線の車両基地もあります。


山形鉄道フラワー長井線 普通 赤湯行


 記念に入場券購入。


 駅スタンプは、長井駅に全駅分あります。


 夏季・冬季間は、車内温度の保持のため手でドアを開閉するようです。


荒砥      10:22発   
 四季の郷駅との間にある現役最古の最上川橋梁。
 もともとは明治20年に東海道本線の木曽川に架けられたものを大正12年に移設したものです。
 「ダブルワーレントラス」という形式の錬鉄製の鉄橋で、当時我が国にはこのようなものを建造する技術が無く、イギリスのパテントシャフト&アクスルトリー社製造のものを輸入したそうです。
東海道本線の輸送力増強に伴い機関車の重量が増し、橋梁が強度不足となったために、当時の国鉄長井線と左沢線に分かれて移設されたそうです。




四季の郷    10:25着 10:26発
 土地区画整理事業によりこの地域の定住人口増加が見込めることと、旧市街地に近接していることから、町が設置の要望を行ったこともあり平成19年開業した駅です。
 駅名は公募の中から決定されたそうです。


鮎貝      10:27着 10:28発
 一人で黙々と草刈りをする姿を見ました。


蚕桑      10:32着 10:33発
 駅前は「こぐわ紬パーク」として整備されていて遊具がある広場、雪舟町公民館等があります。


 ホームには蒸気機関車の模型らしきものも飾られていました。


 昨日は、急に雨が降ったとのことですが、今日は大丈夫でしょうか。天気が気になります。


白兎      10:35着 10:35発
 「しろうさぎ」駅です。ウサギの文字が付く駅は日本でここだけだそうです。白兎はここの地名です。


 山形鉄道フラワー長井線は30.5kmを1時間ほどで結ぶ路線ですが、2市2町にまたがっています。


羽前成田    10:38着
 ここで下車します。




羽前成田駅の駅舎は国鉄時代の開業当時からの木造で、当時のままに復元して使用されているそうです。








 普通 荒砥行に乗って、鮎貝駅まで戻ります。

   
羽前成田    11:24着 11:24発   
白兎      11:27着 11:27発   
蚕桑      11:29着 11:30発   
鮎貝      11:34着




 トミーテックが展開する、実際の鉄道事業者の様々な職種のキャラクターコンテンツを「鉄道むすめ」といいます。
 山形鉄道の「鉄道むすめ」は、山形鉄道株式会社の駅務係「鮎貝りんご」。名前の由来は「鮎貝駅(あゆかいえき)」「梨郷駅(りんごうえき)」から命名したものです。


 普通 赤湯行で長井駅に向かいます、


鮎貝      11:51着 11:51発   
蚕桑      11:55着 11:55発   
白兎      11:58着 11:58発
 ウサギの耳をデザインした待合室。


羽前成田    12:01着 12:01発
あやめ公園   12:04着 12:04発
長井      12:06着


 つづく

東北ローカル線の旅2~山形鉄道フラワー長井線へ

2016-09-01 15:56:10 | 東北ローカル線の旅
平成28年8月3日(水)
 山形駅を見ながらの朝食です。


 四川風味付けの、中華メインのバイキングです。


 今日一日、山形鉄道フラワー長井線を旅します。
 まずは、起点の赤湯駅に向かいます。


 奥羽本線は福島駅から山形駅・新庄駅・横手駅・秋田駅を経由し青森駅までの区間を言いますが、中でも福島駅・新庄駅間には山形線の愛称がつけられており、駅の乗車案内にも標示されています。




 この区間は、新幹線・在来線直通方式のミニ新幹線が運行している区間です。「新幹線」と案内されているものの、この区間は正式には在来線である奥羽本線の一部で、この区間で運転される「つばさ」も在来線列車の特別急行列車扱いです。
 普通の在来線と違うのは、福島駅・新庄駅間の線路の幅が新幹線規格であると言うことです。
ですから、福島駅・新庄駅間で運行している車両719系は、他の区間にまたがって運行することが出来ません。


 今日は運転士の試験も兼ねているようです。


奥羽本線 普通 米沢行
山形      08:15発
出発して間もなく、山形車両センターが見えます。


蔵王      08:20着 08:21発
 蔵王駅と名乗っていますが、蔵王温泉方面へのアクセス交通は最初から全くありません。
ちなみに、蔵王がない宮城県にある東北新幹線白石蔵王駅は、開業前の仮称は「新白石駅」だったのですが、観光目的に「蔵王」を加えることになった駅です。しかし、当初あった蔵王刈田山頂行の直行路線バスは現在は廃止となり、現在は遠刈田温泉で乗換える季節運行になっています。


茂吉記念館前  08:25着 08:25発
 元々は北上ノ山駅として開業しました。駅の北にある金瓶の集落が斎藤茂吉の生地であったことから、昭和43年に駅の東側裏手の丘に斎藤茂吉記念館が作られました。会館から24年後の平成4年に駅名を改称しました。


 駅舎はありませんが、比較的新しい待合室がありました。


 上山城跡に建つ模擬天守が見えてくるとかみのやま温泉駅です。


かみのやま温泉 08:29着 08:29発


 何かと話題となった東北地方最高層、地上41階のマンション「スカイタワー41」。
一帯が市街化調整区域として建築・開発が抑制されているにも関わらず、マンション敷地だけが規制を免れて建てられただけあって、山形市内からでも見える建物です。


羽前中山    08:35着 08:35発


中川      08:39着 08:42発


 羽前中山駅と中川駅と次にある北赤湯信号場の間は単線なので、ここで列車交換が行われます。
 ミニ新幹線を実感する一コマ、つばさ121号新庄行と交換です。


 赤湯の市街地が見えてくると、間もなく赤湯駅に到着します。


赤湯      08:49着
 赤湯駅で、山形鉄道フラワー長井線に乗り変えます。


普通 荒砥行


 今回は、一端終着駅まで行きそこからフラワー長井線の旅を始めます。
赤湯      08:52発
南陽市役所   08:54着 08:55発
宮内      08:58着 09:02発
おりはた    09:04着 09:04発
梨郷      09:07着 09:08発
西大塚     09:12着 09:13発
 今泉駅の手前で、左手からJR米坂線が合流します。


今泉      09:17着 09:18発
 今泉駅は山形鉄道フラワー長井線とJR米坂線の共同使用駅で、すべてJR東日本に委託しています。


 ここから荒砥方面へ2kmほどは単線を共有していて、旧白川信号場があったところで分岐しています。現在は信号場はなく、分岐点まで今泉駅構内という扱いになっています。


 左が米坂線、右が山形鉄道フラワー長井線になります。


時庭      09:21着 09:22発
南長井     09:25着 09:25発
長井      09:27着 09:28発
あやめ公園   09:30着 09:30発
羽前成田    09:33着 09:33発
白兎      09:36着 09:36発
蚕桑      09:38着 09:39発
鮎貝      09:43着 09:43発
四季の郷    09:44着 09:45発
荒砥      09:48着


 つづく