旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

道南いさりび鉄道 鉄印の旅 1 新青森駅へ

2020-09-22 10:06:08 | 道南いさりび鉄道線の旅
 2020年(令和2年)9月10日 木曜日。道南いさりび鉄道の『鉄印』収集のために、日帰りで出掛けました。
 平日のこの列車は、通学専用列車の感があるので写真はなしです。
 そこで今回は、新青森駅までの車窓を、文章で紹介します。
青い森鉄道線下り 普通 青森行 561M
 始発 八戸05:41発


野辺地 ノヘジ      06:27着 06:33発   
▢ 単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線のホームを持ち、
 駅舎とホームは跨線橋で連絡しています。 
  今や盲腸線となったJR東日本大湊線は当駅が起点。 
  ホームからは、1893年(明治26年)5月に造林した日本で最初の鉄
 道防雪林、第14号鉄道記念物『野辺地防雪原林』が見えます。 

↓   すぐに大湊線が右に分かれていき、国道4号をアンダーパスし直進する
 と、左に続く防雪林の間から烏帽子岳が、右には陸奥湾が見えるが、雑木が
 伸びて以前のような景色は見えません。
…枇杷野川橋梁
…種畜場通踏切
…石川踏切
…第二馬門用水橋梁
…大道踏切
…馬門小学校前踏切
…温泉道跨道橋
…土場川橋梁
…柴崎踏切
…第1助白井踏切

狩場沢 カリバサワ     06:38着 06:38発   
▢ 単式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡してい
 る。
  以前の駅舎は簡素な待合所に立て替えられ、下りホームには以前からの待
 合室が残っています。
  元々あった中線は、架線等が撤去され保線車両の待機線となっています。

↓   駅を出て間もなく左にカーブし、国道4号とつかず離れずで並走します。
  右手に集落が見えてくると、間もなく清水川駅。
…陸奥の浦踏切
…堀差川橋梁
…堀差踏切
…左衛門次郎踏切
…口広道踏切
…西口広川
…田の沢踏切
…道巣踏切
 
清水川 シミズガワ     06:42着 06:42発   
▢ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡して
 います。 
  上りホーム側には古くからの駅舎がありますが、待合室部分だけが使用さ
 れていて、札窓口などは板で塞がれています。下りホーム側には待合所があ  
 るほか、こちらにも跨線橋の出入口があり、自由通路のように地元住民が往   
 来できます。 

↓   駅を出て左にカーブし、暫く直進すると右手に原野が広がるが、ここは終
 戦末期から戦後にかけてあった小湊操車場の跡。
  国道をアンダーパスすると、程なく右手に弧を描いて小道が別れていく形  
 跡があります。ここは、かつてあった小湊桟橋に向かう廃線跡。更に進み、 
 小湊川橋梁手前で細道が合流しますが、これも廃線跡。
  小湊川橋梁を渡ると間もなく小湊駅。
…大和山道踏切
…清水川橋梁
…薬師堂踏切
…清水堰橋梁
…第一清水川橋梁
…第二清水川橋梁56m
…権十郎踏切
…煉瓦場踏切
…栄次郎踏切
…前萢川橋梁
…小湊川橋梁68m
…福島道踏切

小湊 コミナト       06:47着 06:48発   
▢ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、 
 互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  1889年(明治22年)東北本線延伸工事資材輸送のため、小湊港貨物   
 支線の貨物駅として暫定開業し、1891年(明治24年)9月1日の東北 
 本線盛岡駅・青森駅間延伸と同時に開業しました。

↓   駅を出ると右に丘陵、左に田畑。目をこらすと、前方に西平内駅が見えま
 す。駅間はほぼ直線。
…明神川避溢橋梁
…盛田道橋梁
…明神川橋梁95m
…石上踏切
…第一小豆沢橋梁
…第二小豆沢橋梁
…第1山口道踏切

西平内 ニシヒラナイ     06:51着 06:51発   
▢ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡して 
 います。 
  1939年(昭和14年)10月1日、駅から2kmほど離れたところ
 に、「傷痍軍人青森療養所」の新設されたことによって開業した駅で、現在  
  その跡地には「障害者総合福祉センターなつどまり」が開設されていま
 す。

↓   駅を出ると10‰ほどの上り勾配となり、切り通しの中で分水界を越え国  
 道4号とともに10‰で下ると、間もなく右手に青森湾が見え、左に山が迫   
 って山がってきます。
  土屋トンネルを抜けると左手に浅虫水族館、右に「おむすび型」の湯ノ島 
 が見えると浅虫温泉駅。
…第2山口道踏切
…長橋川橋梁
…中野踏切
…土屋跨道橋
…土屋トンネル298m
…浅虫中学校踏切
…煤川橋梁

浅虫温泉 アサムシオンセン   06:57着 06:57発   
▢ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、
 互いのホームは跨線橋で連絡しています。 
  おそらく、数ある鉄道の駅の中で、温泉街に一番近い駅の一つです。
  1986年(昭和61年)11月1日に浅虫駅から、現在の浅虫温泉駅に  
 改称。「陸奥湾を一望する青森市郊外の温泉街の駅」として、東北の駅百選
 にも選定され、駅舎横には無料の足湯があり、向かいには、温泉施設を併設 
 した道の駅「ゆ〜さ浅虫」もあります。
  駅構内をまたぐ、ゆうやけ橋(歩道橋)によって温泉街の東西通り抜けが 
 可能となっています。

↓   駅を出ると緩く右にカーブして浅虫トンネルに入ります。更に久栗坂・浦
 島と2つのトンネルを抜けると、右手に液化ガスのターミナルが見えます。
  旧野内駅のホーム跡を通過し直線に入ると、間もなく野内駅。
…米田跨道橋
…浅虫跨道橋
…浅虫川橋梁
…上村通り跨道橋
…浅虫トンネル1,510m
…昭和通り踏切
…笊石跨道橋
…根井川橋梁
…三角道跨道橋
…細越跨道橋
…久栗坂トンネル224m
…第一浦島跨道橋
…浦島トンネル440m
…第二浦島跨道橋
…野内跨道橋
…第二下道跨道橋
…滝沢跨道橋

野内 ノナイ        07:02着 07:03発   
▢ 相対式ホーム2面2線を持つ、築堤上にある高架の無人駅です。
  2011年(平成23年)に、青森県立青森工業高等学校の移転に合わせ
 て、八戸駅寄りに1.6km離れたところにあったものが移転しました。左 
 手に青森市営バス東部営業所が、その奥に高校の校舎が見える。
  旧駅舎時代の野内駅は、付近の石油タンクからの石油、山からの鉱石を運 
 ぶため、貨物の取扱量が多く、また、上北鉱山から鉱石を運ぶため約19k
 mに及ぶ索道(ロープウェイ)もありました。 

↓   駅を出て野内川橋梁を渡ると左にカーブし、1968年(昭和43年)の
 東北本線複線電化を機に付け替えられた新区間に入り、矢田前駅に着きまし 
 た。
…野内川橋梁97m
…第二野内橋梁
…奥野道跨道橋

矢田前 ヤダマエ      07:05着 07:05発   
▢ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡して  
 います。 
  青森県立青森東高校の目の前に1986年(昭和61年)に開業した駅と
 あって、青森県内の無人駅の乗降者数では東青森駅に次ぐ2位です。

↓   となり駅までは2km弱、国道4号をアンダーパスすると右手に住宅地が 
 広がり、赤川橋梁を渡ると小柳駅です。
…第二矢田前跨道橋
…第三矢田前橋梁
…桑原踏切
…赤川橋梁
…赤川跨道橋

小柳 コヤナギ       07:07着 07:08発   
▢ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、跨線橋は無く、駅東側の地下道で
 連絡しています。 
  矢田前駅と同じく1986年(昭和61年)に開業した駅で、右手には県
 営小柳団地、左手には自由が丘の住宅地が広がります。

↓   駅を出て市道をアンダーパスすると、左手に青森県立保健大学のキャンパ 
 スが広がり、更に市道をアンダーパスすると右手にJR貨物東青森駅が見え
 ホームに滑り込みます。この間1.42km。電車のスピードは上がりませ
 ん。

東青森 ヒガシアオモリ    07:10着 07:11発
▢ 島式ホーム1面2線を持つ無人駅で、南北自由通路「とおりゃんせ橋」で
 駅北側と南側を自由に往来できます。ホームにも待合所が設置されています
 が、旧跨線橋の一部に新たな待合所が設置されています。
  ここも、1968年(昭和43年)に付け替えられた新区間に開業した駅 
 で、当時は周辺は田園風景が広がる農村部だったため、当初計画では貨物駅
 となるところでしたが、地域住民の要望により、旅客も扱う一般駅として開
 業しましたが、現在は無人駅となっています。

↓   駅を出て駒込川橋梁を渡ると築堤を上り右にカーブし、桜川跨道橋を渡っ  
 たところに筒井駅があります。
…駒込川橋梁38m
…第一筒井橋梁
…第二筒井橋梁
…第三筒井橋梁
…第一桜川橋梁47m
…桜川跨道橋

筒井 ツツイ        07:13着 07:14発
▢ 相対式ホーム2面2線をもつ、築堤上にある高架の無人駅。
  青い森鉄道としては初の新駅として、2014年(平成26年)3月15
 日に開業しました。設置目的は、青い森鉄道線の運賃収入の多くを占める通  
 勤・通学利用を促進するためで、総事業費は国・青森県・青森市が3分の1
 ずつを負担しています。
  青い森鉄道線初の副駅名、「青森高校前」が付いています。

↓   築堤を下り堤川を渡ると国道103号、通称「観光通」の八甲田大橋の下   
 を抜け、左手に広大な青森操車場跡の「青い森セントラルパークが見えま 
 す。
  県道120号の青森中央大橋の手前からは操車場が縮小された、青森信号
 場となっています。
…第二桜川橋梁48m
…第四筒井橋梁
…第五筒井橋梁
…第六筒井跨道橋
…堤川橋梁50m
…浜田跨道橋

青森信号場        レ
▢ 信号場としては貨物列車が使用し、ここで牽引機関車の交換や運転士交代 
 も行われています。構内にはJR貨物の運転士が所属する青森総合鉄道部
 や、青い森鉄道運輸管理所が併設されています。
  青森駅までは複線にはなっているのですが、旅客線(青い森鉄道上下本
 線)は高架になっている単線を限定使用するため青森信号場・青森駅間は実 
 質単線扱いとなっていて、ここで列車交換や信号待ちのため運転停車するこ 
 ともあります。

↓   ここから本線は単線の高架になります。
  高架の上から左手に奥羽貨物線が見えます。高架の終わりに古川踏切があ 
 りゆっくり右にカーブし、左から奥羽本線が近づいてきて、国道7号をアン
 ダーパスすると終着、青森駅。
…旭町跨道橋
…古川踏切

青森 アオモリ       07:20着
▢ 青い森鉄道線とJR東日本の奥羽本線と津軽線が乗り入れる、県都青森市
 の中心駅。
  島式ホーム3面6線を持ち、1・2番線に青い森鉄道線、2~6番線に奥
 羽本線、4・6番線に津軽線の列車が発着していいます。
  現在青森駅は改築工事1期目として、東西自由通路並びに新駅舎の工事が 
 2020年度(令和2年度)末の供用開始を目指して行われています。

奥羽本線上り 普通 津軽新城行 4622M  


青森 アオモリ            07:24発

↓   左に青い森鉄道線が分かれ右にカーブすると左から青森信号場からの奥羽
 貨物支線が合流し、次に津軽線が右に分かれていきます。
  防雪林の中を直進すると新青森駅。
…第2古川踏切
…第3古川踏切
…千刈踏切
…滝内信号場
…西滝川橋梁
…西滝架道橋
…沖館川橋梁21m
…岡部踏切
…兼安堰橋梁
…石江踏切

新青森 シンアオモリ     07:28着 
▢ 島式ホーム1面2線を有する地上駅で駅舎は橋上にあります。
  特急や寝台特急が発着していたこともあり1番線(下り本線)は12両編
  成、2番線(上り本線)は8両編成対応となっていて、寝台特急は上下と
  も1番線を使用していたが、現在1番線の一部は柵で仕切られ使用停止状
  態になっています。

 つづく

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