旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション192 「京風和膳 秋のかさね箱」(京都駅)

2022-06-11 09:47:55 | 駅弁コレクション
【京風和膳 秋のかさね箱】(京都駅)
                            2022.6.11投稿

2014年(平成26年)10月26日
 マエダ「全国有名駅弁大会」で購入 価格1,200円
                        [製造元](株)淡路屋

 紅葉の模様にあかね色の五重塔のシルエットの掛紙がゴム止めされています。


 二段重ねになっていて、御飯は山菜御飯に栗の甘煮が載っています。
 おかずの重の上の仕切りには、玉子焼、焼鮭、蒲鉾、シシトウの素揚げ、南瓜の素揚げ、イカのアーモンド揚げ、はじかみ。
 下の仕切りには、薩摩芋の甘煮、合鴨焼のスライス、山葵菜のキノコ和え、キノコ煮、胡桃の甘煮。


 秋の味覚を詰め合わせたお重ですが、少々内容が貧弱のように感じました。
 催事や駅弁大会でも販売され、リニューアルしながら昨シーズンまで季節限定で販売されていたようです。


 製造元の淡路屋は、明治時代初期には「淡宇」の屋号で、大阪・曾根崎新地で料亭を営んでいたそうです。
 駅弁販売開始は1903年(明治36年)、かつての阪鶴鉄道(尼崎から福知山を経て舞鶴を結んでいた鉄道路線)池田駅。その後各駅を転々とし、第二次世界大戦敗戦後の食糧難期に、当時の運輸省より神戸駅の駅弁店となることを要請され、それを受けて神戸駅へ移転し現在の礎を築いたようです。
 かつては六甲道駅、三ノ宮駅、元町駅、明石駅など神戸市周辺の主要駅で駅弁を手広く販売していたが、2020年(令和2年)3月現在直営店があるのは神戸駅・新神戸駅・西明石駅・芦屋駅のみとなっています。
 なお、日本初の加熱式駅弁は、1987年(昭和62年)に淡路屋から『あっちっちスチーム弁当』として発売されました。
『あっちっちスチーム弁当』は商標登録され、今でも淡路屋の加熱式駅弁にはロゴマークが付いています。




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