旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

普通列車で往復する東京の旅5~黒磯駅から上野駅まで

2014-12-26 03:52:50 | 普通列車の旅
 黒磯は、交流と直流の切り替え駅。新幹線が通るまでは一部の電車特急を除いてすべてが停車した駅でした。
 そのため、結構人気の駅弁がありました。高木弁当の「あゆづくし」、アイスクリームで有名なフタバ食品の「九尾寿司」。今はその駅弁も無くなり寂しくなりました。 
いよいよ最後の電車は、黒磯16時35分発通称宇都宮線(正式には東北本線なのです)上野行き通勤快速列車。E231系1000番台10両編成。1番線からの発車です。



 この電車には、2階建ての自由席グリーン車が2両ついているのです。
首都圏の快速・普通列車のグリーン料金は、指定・自由席に関係なく同額。但し、乗車前に買うのと乗車後買うのでは250円違うので、朝、野辺地で買っておきました。


 黒磯を定刻に出発。上野駅まで、あと2時間35分。
黒磯を出てまもなく、交流と直流が切り替わる所、デットセクションを通過して、一時的に車内の電気は非常灯だけになりました。
 しばらくして、グリーンアテンダントが車内改札を兼ねながら、かごに入れた冷たい飲み物などの車内販売にやってきました。いわて銀河鉄道のアテンダントとはやはり違う。「ビール下さい。」
 宇都宮まで約50分。今日の夕食は宇都宮の駅弁「駅弁発祥地より汽車辨當」の予定。
 ビールも無くなった頃、宇都宮に到着。


 ホームに降りてみたものの、売店がない。隣のホームにも売店がない、各ホームにあるのは立ち食いそば・うどんの店だけ。
 首都圏の県庁所在市の駅と思って油断した!黒磯の売店で駅弁ではないが、お弁当や総菜セットが売ってあったのに、残念。
 上野駅まで、あと1時間36分。ビールで頑張るぞ。
 黒磯から数人だった、私が乗っている5号車2階もほぼ半数の席が埋まりました。通勤快速というだけあって、ほとんどスーツ姿の男性。トイレに立ったときに観察したら、ほぼ全員が「プシュッ」。
 雀宮でカシオペアとすれ違いましたが一瞬。
 曇りのため暗くなるのも早いのか、車窓の景色も見づらくなった頃、栃木県から茨城県へ。とは言っても、茨城県の駅は古河だけ。利根川を渡ってすぐ埼玉県に入り、久喜、大宮、浦和と停車し、荒川を渡って東京都へ。
 赤羽、尾久と停まって、定刻19時10分に上野駅8番線に到着。
 ドアが開いたら、そこには折り返しの電車に乗る通勤客の列。そして、蒸し暑さ。
 12時間50分、691㎞の普通列車の疲れより、この人と暑さの方が疲れるな。やっぱり田舎者だな。明日から3日間頑張るぞ!

 つづく


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