旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~初めての弘南鉄道大鰐線の旅2020(1)大鰐行 6列車

2020-07-23 09:42:30 | 旅の小窓
 弘南鉄道大鰐線は、1952年(昭和27年)1月26日、弘前電気鉄道が大鰐駅・中央弘前駅間13.9㎞を開業しました。
 1970年(昭和45年)10月1日に弘南鉄道に譲渡され、弘南鉄道大鰐線となっています。


 そのため、中央弘前駅は同じ弘前市内にありながら、弘南鉄道・弘南線JR東日本奥羽本線弘前駅とは1.3 km程度離れており、徒歩で約30分、路線バス約15分。タクシーでも10分ほどを要します。


 「駅スタンプ」と言うよりは大鰐線のスタンプで、中央弘前駅にだけ置いているようです。


  委託駅員配駅で、出札窓口も有りますが自動券売機も設置されています。




 往復乗車券は、出札窓口で購入との張り紙なので、窓口で購入しました。
 「ゆき」「かえり」の区別無く、使えるようになっています。


 単式ホーム1面1線しかありませんが閉塞の関係で場内・出発信号機を備えています。


弘南鉄道 大鰐線上り 普通 大鰐行 6列車
 大鰐線では、元東急6000系の6000系電車と、元東急7000系の7000系電車が使用されています。
 この列車は7037+7038「古津軽列車」です。
 「古津軽とは、過酷な環境を生き抜いた知恵や暮らしを楽しむ工夫を先人は物語の形にして残しました。この古(いにしえ)の物語が生きる津軽の里を『古津軽(こつがる)』と呼んでいます。」とHPで紹介しています。2020年(令和2年)8月31日まで運行の予定です。






 通勤・通学時間帯が過ぎているため、ガラ~ン。


中央弘前           08:30発
 土淵川に沿って出発進行。


 右手の小高いところに青森県立弘前高等学校が見えると、弘高下駅に着きます。




弘高下       08:32着 08:32発
 通学時間帯の平日の朝・夕のみ委託社員が配置される単式ホーム1面1線のです。駅名は付近にある青森県立弘前高等学校の略称「弘高」に由来します。


 弘高下駅を出て左に緩くカーブし、土淵川と離れ住宅街を進むと弘前学院大前駅に着きます。




弘前学院大前    08:35着 08:35発
 島式ホーム1面2線の駅で、弘前電気鉄道時代には本社と車庫があったそうです。 
 2008年(平成20年)8月31日までは西弘前駅でしたが、地元住民・商店街に事前に連絡もなく1週間前に改名が発表され、後日、地元住民の求めにより説明会が開かれ弘南鉄道は不手際を陳謝したという何とも腑に落ちない改称劇でした。
 現在でも駅とその周辺は西弘前駅の略称である「西弘(にしひろ)」と呼ばれることが多いように思います。


 農地の宅地化が進んでいる沿線風景が続きます。


 左手に県立弘前実業高校が見えると聖愛中高前駅に着きます。


聖愛中高前     08:37着 08:37発
 単式ホーム1面1線の無人駅で、最寄りに青森県立弘前実業高等学校がありますが、2008年(平成20年)9月1日に弘前学院の請願により、城南駅より改称されました。


 今までは住宅街の中を通ってきましたが、徐々に農地の割合が大きくなってきます。




千年        08:40着 08:40発
 島式ホーム1面2線で、ホーム上に待合室が設置されている無人駅です。駅舎もありかつては委託駅員が配置され、平日の朝・夕のみ営業を行っていました。


 大和沢川を渡ります。




小栗山       08:42着 08:42発
 単式ホーム1面1線でホーム上に待合室が設置されている無人駅です。


 畑が多くなり、青森リンゴの産地らしい風景が広がります。






松木平       08:44着 08:44発
 単式ホーム1面1線の無人駅です。 


 津軽平野は米どころでもあります。


 県道127号をアンダーパスすると、津軽大沢駅に着きます。


津軽大沢      08:48着 08:48発
 島式ホーム1面2線の列車交換が可能駅です。
 

 2011年(平成23年)11月までは、駅員が配置され出改札業務をしていましたが、現在は無人駅です。


 弘南鉄道では2019年(令和元年)10年1日に、2009年(平成21年)11月9日ダイヤ改正以来約9年10か月半ぶりに大鰐線でダイヤ改正を行いました。
 この改正では、減便の他に所要時間が中央弘前→大鰐間は28分から34分に、大鰐→中央弘前間は28分から35分にそれぞれ伸びています。
おそらくカーブでの減速運転を含め、列車を減らすことにより保守点検にかける時間と費用を減らし、経営を合理化しようとしているのではないかと言われています。
 線路の巡回点検作業のようです。


 右手に東奥義塾高校が見えてくると義塾高校前駅に着きます。




義塾高校前     08:50着 08:50発
 1987年(昭和62年)11月1日。東奥義塾高等学校の移転により設置された単式ホーム1面1線の無人駅ですが、平日の登校時間帯のみ改札を行う駅員が配置されています。


 左にカーブし、コンクリート製の石川陸橋で奥羽本線を乗り越える時、左手にJR石川駅が見えます。




 右にカーブし高架橋を下りると石川駅に着きます。


石川        08:53着 08:53発
 開業当時の「新石川駅」から、1986年(昭和61年)4月1日に「石川駅」に改称。そのためJR奥羽本線「石川駅」とは、東北地方唯一の「同一駅名の駅で同一市町村にありながら所在地が異なる駅」となっています。


 島式ホーム1面2線の無人駅ですが、駅名標の他にこの駅にだけ名所案内板もありました。
 『大仏公園』と言っても、大仏様はありません。
 ここは『石川城』(石川十三館-大仏ヶ鼻城、岡館、猿楽館、月館、坊館、八幡館、寺館、高田館、茂兵衛殿館、寺山館、孫兵衛館、小山館、新館-の総称)の中で最高地にあった『大仏ヶ鼻城』跡です。
 地形が「寝ている大仏様の鼻に似ているから」という言い伝えから、「大渕ヶ鼻城」「大佛鼻城」とも言われるようです。


 平川橋梁(199m)を渡ります。


   『弘前市立温水プール石川』が見えてくると、石川プール前駅に着きます。


石川プール前    08:56着 08:56発
 名前の通りの単式ホーム1面1線の無人駅です。2002年(平成14年)10月1日。『弘前市立温水プール石川』が同年11月2日に開業するのに先立ち開業しました。


 800m程直進すると鯖石駅に着きます。




鯖石        08:58着 08:58発
 1981年(昭和56年)10月1日。快速電車運転に備えて大鰐寄りに0.1km移設し、島式ホーム1面2線の駅になりましたが、快速電車は2006年(平成18年)11月1日運行廃止となりました。


 こちらは、白いペンキを持って枕木の点検作業のようです。


 鯖石駅を過ぎると平地が狭まり宿川原駅に着きます。




宿川原       09:01着 09:01発
 平川に架かる宿川原大橋の開通に伴い、2002年(平成14年)1月7日に鯖石駅寄りへ200m移転した、単式ホーム1面1線の無人駅です。


 右に平川を挟んで奥羽本線が並行し、その奥羽本線が平川を渡ってくると大鰐駅に着きます。




大鰐        09:04着

 折り返します。

閑雲野鶴日記 2020年(令和2年)7月22日 水曜日 朝の散歩の熊対策はこれだ!

2020-07-22 17:18:47 | 閑雲野鶴日記
 今日は『大暑』です。


 昨夜遅く雨が降り、加えて気温も20度前後であったため、スッキリしない朝を迎え、朝の散歩とはいきませんでした。


 せっかく熊対策の爆竹を準備しているのですが・・・。


 今日は気温も30度近くまで上がり、大気が不安定なため所によっては急に雨が降るお天気でした。
 明日の朝こそ、散歩に行きたいなぁ~。

閑雲野鶴日記 2020年(令和2年)7月21日 火曜日 何が何でも「Go To トラベル」

2020-07-21 16:36:48 | 閑雲野鶴日記
 楽しくなるはずの『Go To トラベル』が、いつの間にか「何が何でも『Go To トラベル』」。観光に携わる方々を支援するための事業として、今の時期もっと別なことが出来たのではないでしょうかね。先が見えない新型コロナウイルス終息、もっと柔軟に対応しなければ、せっかくの対策が効果を十分あげることなく終わりそうな気がしますね。8月下旬には『Go To イート』が始まるとか。同じ轍を踏まないことに期待します。
 小生暫くは、『Go To 誌上トラベル』。天気に左右されることなく楽しみます。
 まず、時刻表。


 あと2冊。



 『脳内旅行』に出掛けます。

旅の小窓~由利高原鉄道鳥海山ろく線『まごころ列車』2020

2020-07-21 05:30:57 | 旅の小窓
 『鉄印帳』に記帳してもらうために購入した切符は、7月1日より秋田県と由利本荘市の補助金を利用した、お得な「1日乗り放題きっぷ」。




 裏には受けられる優待サービスが沢山載っています。


 『まごころ列車』で由利本荘駅まで往復します。
 『まごころ列車』は、従来より列車アテンダントが乗務していた1往復の列車に2013年(平成25年)7月20日より付けられた愛称です。
 秋田おばこ姿の列車アテンダントが乗務し、観光案内と車内販売、乗降補助などを行っています。また、列車にはヘッドマークが掲示され、時刻表にも愛称名が掲載されています。
今日の車両は、鳥海山麓に広がる田園、草花、木々をイメージした緑を基調としたYR-3001形です。
 由利高原鉄道では、2020年(令和2年)4月25日から全ての列車の羽後本荘駅寄りに、「アマビエ」をモチーフにしたヘッドマークを掲出しています。
 このヘッドマークは、おばこ娘に扮した「アマビエ」となっており、「新型コロナウイルスの流行が少しでも早く終息するように『疫病退散』と沿線の皆様のお気持ちが少しでも穏やかになれますようにという願いを込め、社員(正式発表はありませんが、デザインは、列車アテンダントの池田優香さんのようです。)がデザインしました。」と発表されています。


 矢島駅寄りには、『まごころ列車』のヘッドマークが掲出されています。


 矢島駅の出発ではおなじみの風景です。
 まつ子さん手作りの旗で、お見送りです。


利高原鉄道鳥海山ろく線 普通 羽後本荘行 『まごころ列車』
矢島             09:40発

 何故かいつもこの辺りでシャッターを切っています。

 
川辺        09:44着 09:44発
 国鉄矢島線時代は『羽後川辺駅』でありましたが、由利高原鉄道移管と同時に『川辺駅』に改称しました。
 JR奥羽本線・五能線『川部駅』と読みが同じため、区別するためだったと思われます。


 進行方向左手に『熊野神社』が見えます。


 今日は、チーフアテンダントの佐々木さんが乗務しています。
 乗客が少なくても、丁寧な案内です。


吉沢        09:48着 09:49発
 1989年(平成元年)10月29日、由利高原鉄道に移管されてから開業した駅で、待合室は雪を頂いた鳥海山をイメージしています。2009年(平成21年)に『田舎に泊まろう!』のロケ地になり、全国放映されているそうです。


 子吉川に架かる吉沢橋梁を渡ります。国道108号から見ると橋桁に「おばこ」と書かれています。


西滝沢       09:51着 09:52発
 駅名は、開業時の所在地「西滝沢(にしたきざわ)村」に因むそうですが、駅名の読みは「にしたきさわ」と濁りません。
 矢島駅開業前までの約10か月ほどは、ここが終着駅でした。


 2015年(平成27年)11月3日午後、2往復の列車を全線運休させ、バス代行に換えた上で、前郷駅・矢島駅間を埼玉県立川越工業高等学校電気科電車班の生徒13人製作した、パナソニックの乾電池EVOLTA単1形を動力とする車両が、往復22.615kmを走行する実験を行い、乾電池を使う車両の走行でギネス世界記録を達成しました。
 これを記念し2016年(平成28年)3月30日からYR2002形を、ギネス記録に挑戦した、単1形乾電池エボルタ600本を動力に走った「エボルタ電池鉄道」のラッピングに変えています。車体デザインは、同じく川越工業高等学校デザイン科の有志22名によるものだそうです。
 その記念看板が秋田県道293号沿いにありましたが、流し撮りに失敗しました。


久保田       09:55着 09:55発
 由利高原鉄道になってから開業した駅ですが、ず~っと前からあるような駅舎です。


 次は、唯一交換設備のある前郷駅に着きます。


 ここを境に閉塞方式が変わるため、矢島方駅から来た上り列車はタブレットを渡し、スタフを受け取ります。逆に、羽後本荘駅から来た下り列車はスタフを渡し、タブレットを受け取ります。そのため駅員が常駐し、駅員から各列車へ受渡しをしています。
 対向列車がないため、すでにスタフを手に持って待っています。
 立ち姿が良いですね!


前郷        09:58着 10:01発
 ホームの紫陽花が綺麗に咲いています。


 駅舎に貼ってあるプレートです。


 鳥海山が綺麗に見える区間に入りましたが・・・。残念。


曲沢        10:03着 10:04発
 2回目の子吉川との交差です。


黒沢        10:05着 10:06発
 国鉄矢島線時代は『羽後黒沢駅』でありましたが、由利高原鉄道移管と同時に『黒沢駅』に改称しました。JR北上線『黒沢駅』と区別するためだった思われます。
 無人駅ですが、立派な松と常に綺麗に整備された駅舎周辺が印象的な駅です。


鮎川        10:09着 10:09発
 鮎川駅を出て間もなく、左手に「旧鮎川小学校」が見えます。
 「旧鮎川小学校」は、秋田県に現存する木造校舎として最大級のもので、2004年(平成16年)3月に廃校となった後も、ほぼ現状のまま保存されていて、2012年(平成24年)には、明治末期から大正期の東北日本海側の建築形式を引き継いだ昭和20年代の稀少な木造校舎であるとして、国の登録有形文化財となっているそうです。
 2018年(平成30年)7月には、「旧鮎川小学校」をそのままの形で残しながら、
 地元産の木を使ったおもちゃや大型遊具を設置し、「子どもが楽しむための施設」というだけでなく市内の林業関係者や子育て支援団体の新たな活躍の場として子どもから大人までが楽しめる「多世代交流・木育美術館」とすることを目指して、『鳥海山木のおもちゃ美術館』が開館しました。館内には、トイショップやカフェも併設していています。
 由利高原鉄道では、2020年(令和2年)6月1日に登場した由利高原鉄道と鳥海山木のおもちゃ美術館のコラボ切符「おもちゃ切符」が、現在更にお得になっています。

 特典です。
  1 列車1日乗り放題
  2 矢島駅でコーヒーorジュース1杯サービス
  3 おもちゃ美術館で付属の半券を渡すだけで楽々入館
  4 おもちゃ美術館オリジナル缶バッチプレゼント
  5 キッチンカフェ「KINO」(おもちゃ美術館館内)お食事代から5%OFF 
  6 トイショップ「ナナカマド」(おもちゃ美術館館内)購入商品から5%OFF 
 そして列車が通ると、スタッフの方が黄色の旗を振ってくれます。


子吉        10:14着 10:14発
薬師堂       10:17着 10:18発
羽後本荘      10:21着

 全長23km、41分で終着です。
 羽後本荘駅は、来春の開業に向けて橋上駅舎の工事まっただ中です。
 

 折り返しの列車で矢島駅に戻ります。


利高原鉄道鳥海山ろく線 普通 矢島行 『まごころ列車』
羽後本荘           10:43発   
薬師堂       10:46着 10:46発

 木彫りのフクロウがお出迎えしています。


 ホームから見える『麺屋新月』と言えば、由利本荘市では有名なラーメン屋さんで、佐々木チーフアテンダントもオススメするお店の一つだそうです。


子吉        10:49着 10:50発
 駅舎の中に郵便局(玉ノ池簡易郵便局)が存在する珍しい駅です。


 TDK秋田株式会社本荘工場が見えます。
 建物の長さは西サイトが約400m、東サイトが約300mと言われています。


 早朝から沿線の方々の協力で、線路脇の草刈りが行われていました。
 由利高原鉄道では全線に渡って、このように草刈りが行われているそうです。


鮎川        10:54着 10:55発
黒沢        10:58着 10:58発

 子吉川を渡ると、曲沢駅に着きます。


曲沢        11:00着 11:00発
 待合室だけの無人駅です。デザインは今は廃車のYR1505(開業当時に導入されたYR-1000形の改造)と同じラインが入っています。


前郷        11:03着 11:04発
 矢島駅から先に到着した列車からタブレットを肩に掛けて持ってくるのが見えます。


 形は同じですが、大きい方が「タブレット」。小さい方が「スタフ」です。


久保田       11:07着 11:07発
西滝沢       11:10着 11:11発

 再び、子吉川を渡ります。
 この先、右に左にカーブしながら、子吉川と共に進みます。


吉沢        11:13着 11:14発
 子吉川は秋田県内では雄物川、米代川に次ぐ第三の規模で、支流に鮎川をもつ川です。


 丁寧な草刈りで、紫陽花もよく見えます。


川辺        11:18着 11:18発
 路線唯一のトンネル、前杉沢トンネルを過ぎると間もなく終点です。
 後方展望です。




矢島        11:22着
 あっという間の『まごころ列車』往復の旅でした。
 おしまい。

閑雲野鶴日記 2020年(令和2年)7月20日 月曜日 オムライス

2020-07-20 18:43:42 | 閑雲野鶴日記
 オムライスは大正時代からある日本の洋食です。
 最近はふわトロ玉子のオムライスが人気のようですが、娘は昔ながらの物が好きで、一度『駅そば パクパク』のものが食べたいと言っていました。
 今回帰省していたため、今日の昼食はそのオムライスです。


 溶き卵をフライパンで薄く焼き、味付けされたケチャップライス又はチキンライスを包むのが昔ながらの物のようですから、『駅そば パクパク』の物は好みに合うはずです。


 ライスは、ケチャップライス。ですが、みじん切りの玉葱がほんの少々と、今日はベーコンの小さな角切りが一切れ入っていました。
 娘にとっては好みのオムライスで、満足して帰って行きました。


 駅まで送っていったのですが、いくら駐車場が有料になったとは言え、こんなに車が少ないのを初めて見ました。