北越急行は犀潟と六日町の間を結び、東京から北陸方面へ向かう特急列車のルートとなっていますが、路線のほとんどが長大トンネルとなっています。そのトンネルを利用してこのゆめぞら号はプロジェクタを搭載し、天井に映像を映し出しています。長いトンネルの続く大池いこいの森—うらがわら間、虫川大杉—ほくほく大島—まつだい—十日町間、美佐島—魚沼丘陵間で上映をしています。
上映が始まると映像と音で演出をしています。トンネル内なので列車の走行音が気になろうかと思いますが、ほくほく線は681系・683系で運転される特急はくたか号が160km/h運転をするのでロングレールを使用しているので比較的静かな走行音です。いつも乗っている人にはあまり嬉しくはない演出ですが、旅人にとっては非常にいい演出だと思います。事実上映が始まるとあちこちでカメラを持った手が伸びていました。
トンネルの外に出るとそこは有数の豪雪地帯。晴れていますが、線路脇には雪が分厚く残っています。断面が積もった回数になるのでしょうか、バームクーヘンのように見事な模様ができていました。
越後湯沢1505—水上1543 1738M クハ115-1056 新ニイ
越後湯沢でJRに乗り換えです。ほとんどの乗客は新幹線改札口へ向かいますが、こちらは上越線ホームへ。雪が残っているだけあり、さすがに寒いホームで待っていると電車がやってきました。ちょうどボックスシートが空いていたのでそこに座ります。
上越線の上り線は開通時からの線路で、清水トンネルを挟んで松川ループ線と湯檜曽ループ線をもつ線路になっています。時刻表でも越後中里ー水上間に二つのループ線が表現されています。松川ループ線はほとんどトンネル内で、ループ内で線路が交差するところもトンネル内なので実感はできませんが、湯檜曽ループ線は車窓にこれから下ってゆく線路を見ることができます。
これから下っていく線路が見える場所から。ガラスに反射してしまって見えにくいですが、線路が曲がった辺りに湯檜曽駅のホームがあります。この湯檜曽駅からはループ線を走る電車が見えます。
水上1553—渋川1631 746M クモハ115-1022 高タカ
水上では湘南色の115系に乗り換えます。6両編成でしたが、乗り換え客などで意外に混雑。ドア脇の座席になんとか座れました。高崎行きですが、この電車を渋川で下車します。
~8へつづく~
新ニイ:JR東日本新潟支社新潟車両センター
高タカ:JR東日本高崎支社高崎車両センター
長野駅へ戻ってお土産などを買って直江津ゆき電車に乗り込みます。
長野1124—直江津1258 347M クモハ115-1003 長ナノ
電車が発車してからおなかが空いたので駅弁を早くも食べてしまいます。豊野で飯山線と別れると電車は信越国境へ向けて上り坂を登ってゆきます。標高が上がるにつれて車窓に残雪が見られるようになります。
黒姫駅を出ると車窓に黒姫山が近くに見られるようになります。
さらに妙高高原へと進むと妙高山が見えるようになってきます。この辺りまで来るとすっかり雪景色です。黒姫山と妙高山は北信五岳と呼ばれ、長野盆地から見られる山々でもあります。この辺りはスキー場もあり、スキーをやられる方にはおなじみかもしれません。妙高高原からは新潟県となり列車も下り勾配を下ってゆきます。脇野田駅では建設中の北陸新幹線上越駅(仮称)の姿を見ることもできました。直江津には定刻に到着。到着前の放送では乗り継ぎ予定の列車の案内が無く不安になりましたが、駅の表示にはちゃんとのっていました。
直江津1317—越後湯沢1445 8839M~839M HK100-8
ここからは北越急行に乗り換えです。青春18きっぷではのれませんが、短絡効果があるので乗り換えます。この電車は平日は途中の虫川大杉始発なのですが、休日は直江津まで延長運転しています。そしてこの電車はゆめぞら号と言い、イベント列車となっています。
~7へつづく~
長ナノ:JR東日本長野支社長野総合車両センター