今から50年前の昨日67年12月10日にOAされたウルトラセブン
11話・魔の山へ飛べでは、モロボシ・ダンがワイルド星人の生命
カメラで命を吸収され一旦ではあるが死亡する事になる。
このEPに登場するワイルド星人は肉体が老衰して種族が滅びか
かっている事から地球人の若い生命を奪おうとするわけで、主役
のダンがまさかの犠牲者になってしまうわけだ。
脚本はメインライターの金城哲夫で同じシチュエーションのEP
としてはウルトラQのケムール人が優れた科学のおかげで500歳も
の長寿を保てるようになったものの、肉体の衰えだけはフォロー
できないため地球人の肉体を求めてやってくるという内容で主役
の万城目淳が消去エネルギー源を浴びて消されてしまう。
とはいえ万城目が誘拐された形で生きてはいたのに対しダンの
場合は完全に死んだ状態なので、ウルトラ警備隊のメンバーはダ
ンの弔い合戦として星人に立ち向かう事になる。
結果的に押収した生命カメラをアマギ達がマウスでの実験中に
生命を奪われた肉体に再度照射すると今度は肉体をフィルムに定
着し、現像する形で一体化して復活する事を偶然発見しダンは復
活するのだった。
最後にセブンが宇宙竜ナースを倒した後に馬に乗ったダンが戻
って来るのだが、その時に‘おかげで命をとりとめることができ
ました、アマギ隊員まさに命の恩人です!ありがとう’と感謝す
るシーンが印象的だった。
ちなみに最終回で囚われの身になっているアマギを救うために
瀕死の体に鞭打って命がけで変身するダンが止めようとするアン
ヌに‘アマギ隊員がピンチなんだよ’と言うセリフは自らの命を
救ってくれたアマギを何としても助けたいというダンの思いはこ
のEPを見ると改めて感慨深いものがある。