ロベルト・デュランの凄さを実感して50年

 今から50年前の今日74年12月21日にコスタリカのサンホセで行わ
れたWBAライト級タイトルマッチで、王者ロベルト・デュランに挑
戦した日本王者で7位の高山将孝は僅か100秒でKO負けし世界奪取は
ならなかった。

 日本屈指のテクニックを誇る高山が石の拳といわれるデュランの
強打をどう捌くかというのが焦点の一戦だったが、左右パンチを振
るって突進するデュランの右をモロに食らって早くもダウンすると
更に2度のダウンを追加されKO負けとなった。

 高山にしてみると何もできず、あっという間に終わったという形
でTVで見ていた私も呆然としたものだった。

 高山将孝は64東京五輪代表で、日本王者となった日本屈指のテク
ニシャン。

 後の世界王者ガッツ石松とも引き分けており海外ではあるが高山
のテクニックがデュランの強打を封じる事ができるか?と思われた
ものの、全くデュランの嵐のような猛攻になすすべなく100秒で倒
されたのだからデュランの凄さを実感したものだった。

 これでデュランは71年10月にノンタイトルで小林弘を7RでKOする
とガッツ石松には10R、高山も1RでKOしているのだから日本人選手
は全員倒された事になる。

 それにしても当時の日本ライト級はパンチ力は東洋王者の門田恭
明がテクニックでは日本王者の高山が頭一つ抜けていたのだが、門
田は10月にWBA:Jウエルター級王者アントニオ・セルバンテスに
8RでKOされている。

 そして強打とテクニックで両者に一歩劣っている形だったガッツ
石松が、唯一世界を獲ったのだから人生分からないものである。

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