70年代のゴジラシリーズは予算不足のため出演俳優も出演料の安い
若手を中心に起用する事になったとウィキなどでも記されている。
実際に東宝特撮映画の顔とも言うべき宝田明や佐原健二に、平田
昭彦などの常連俳優がヘドラからメガロまでは出演してないしメガ
ロに至ってはヒロインすら登場してないのだから今にして思うと
予算がなかったというのを実感する。
だから最後を飾るメカゴジラとメカゴジラの逆襲には平田昭彦や
佐原健二に小泉博らが出演しているのを見てホッとしたものだった。
ただ改めて見ていると先述したような無名の若手俳優とはいえ
今にしてみると、それなりの俳優が出演しているわけで低予算の
わりに健闘しているといえる。
ヘドラでは矢野博士の知り合い・毛内行夫を演じたのは同年に
始まったシルバー仮面の主役・柴俊夫だったし、矢野博士の息子・
研を演じたのは帰ってきたウルトラマンでキングストロンを作る
川瀬裕之だった。
続くガイガンにはウルトラセブンのヒロイン・ひし美ゆり子が
空手の使い手・友江トモ子として出演しているしMハンター星雲
人から囚われたコンピューター技師・志摩武士を演じているのは
村井国夫で、Mハンター星雲人のクボタ事務局長を演じたのは
宇宙刑事シリーズのコム長官・西沢利明。
そしてジェットジャガーの生みの親であるメガロの主役・伊吹
博士はメカゴジラの逆襲でも主役を演じた佐々木勝彦で、平成
シリーズでもビオランテやキングギドラに出演しているのだ。
つまり起用された当時は新人でも後に有名になった俳優が多々
いるのだから決して酷いキャスティングではない事が分かる。