今から20年前の日本時間の今日95年6月3日はLAドジャースの
野茂英雄がNYメッツ相手にドジャー・スタジアムで8回0/3を投げ
2安打1失点6奪三振と好投し、最後はスイッチしたティム・ウォレ
ルが締めて2-1で勝ちMLB初勝利を挙げた日である。
2回にボビー・ボニーヤのHRで先制されたがマイク・ピアッツァ
の代役捕手・プリンスの2ベースで追い付くとブレッド・セイバーヘー
ゲンとの投げ合いになり迎えた6回にエリック・キャロスのHRで
遂に勝ち越し。
8回まで2安打2四球だった野茂は1点リードの9回にもマウンドに
上ったものの先頭のブローニャを歩かせクローザーのウォレルに託すと
2アウト1・2塁からセギーが放った1・2塁間の強烈なゴロをデライノ・
デシールズが飛びついて取ってアウトにし7度目の登板で遂にMLB初
勝利を上げたのだった。
5月2日にサンフランシスコでのデビュー登板で好投した野茂だったが
7日にデンバーでの登板ではコロラド打線に捕まり4回2/3で9安打7
失点でKOされ、ドジャー・スタジアムでのセントルイス戦でも4回まで
ノーヒットに抑えながら7四球3失点と乱れて降板。
続くピッツバーグ戦では7回を2安打無失点で14三振を奪いながら
リリーフが打たれて逆転負けするなど5試合連続で勝ち負けなし。
それどころか28日のモントリオール戦では1-1の同点から7回の
1アウト2塁で降板した直後に2番手のエイシェンがランナーをため
ホワイトから満塁HRを打たれたため負け投手になる始末。
ただ6月最初の登板を迎えた時点で月が変わればツキも変わるの
では?と思った通りNYメッツ相手に初勝利を挙げると、堰を切っ
たように6月は6試合に登板して6連勝し月間MVPまで獲得する
わけで本田圭佑が言うところの‘ケチャップが出た状態’になった
のだ。
ちなみに野茂が初勝利を挙げた6月3日のジャイアンツ戦では
大物ルーキーといわれた河原純一がカープ戦でデビューしたのだが、
野茂の話題にはなかなか触れずに河原の生い立ちを中心とした特集
ばかり流していたので心あるファンのヒンシュクを買ったのだった。