ドーハの歓喜!ザック・ジャパン アジア制覇

日本、激闘制し4度目の優勝=延長後半、李が決める―アジア杯サッカー(時事通信) - goo ニュース

 日本時間の1月29日深夜にカタールのドーハで行われた2011アジア
杯のファイナルで日本はオーストラリアに延長の末1-0で勝ち、4度目の
優勝を飾った。

 高さと強さを誇り今大会で僅か1失点のオーストラリアに対し攻撃の駒である
香川抜きで戦わざるを得ないし、Sファイナルではウズベキスタンに6-0と
圧勝したオーストラリアに対して日本は韓国とPK戦までもつれ込む死闘を演
じているので試合前から苦戦は予想していた。
 
 実際試合が始まるとロングボールで競り負けるだけでなく、こぼれ球も拾わ
れて再三ピンチを招くのに対し攻撃は相手のプレッシャーを受けてパスの
精度も悪く散発的で完全なオーストラリアペースで進んでいた。

 後半に入ると香川の代わりに入っていた藤本を下げDFの岩政を入れて
上背に劣る今野を左SBにする事で、このポジションに入っていた長友を藤本の
位置に上げるとロングボールに対応できるようになってパスも通り始めた。

 そして長友が度々 左サイドを切り崩してクロスを上げてチャンスを作る
場面が目立ち始め、特に80分に岡崎がヘッドで合わせた場面は この試合
最大のビッグチャンスだった。

 もっともケーヒルやキーウエルらの2トップにボールが渡るとピンチになる
場面は相変わらずで、最終的には何度か川島のスーパーセーブで凌ぐ展開が
続き90分でも決着がつかずに延長戦に入る。

 そして延長に入って1トップの前田に代わって投入した李忠成が長友のクロス
をボレーで決めた1点が決勝点になり、後半ロスタイムに岡崎がハンドで与えた
FKのピンチも凌ぎきって逃げ切ったのだった。

 考えてみればオーストラリアには06年のドイツW杯で1-0とリードしていな
がら残り5分で3点を失い逆転負けを喫してからマスコミを中心に‘オースト
ラリア恐怖症’になってしまった。

 07年のアジア杯ではQファイナルで対戦しPK勝ちしたものの退場者を出して
1人少ない相手に1-1で引き分け、W杯予選ではホームで0-0で引き分け
アウェーでは1-2で敗れているのでオーストラリア脅威論が蔓延っていたのだ。

 だから今回のファイナルで延長とはいえ しっかり勝てたというのがオースト
ラリアに対する苦手意識を払拭するのに効果的だったのではないかと思う。
 
 ただし今回の優勝で ろくに強化合宿もせず、強化試合もなしというぶっつけ
本番での優勝が‘ろくに準備しなくても勝てる’的な認識にならないようにしない
と 必ずしっぺ返しを食うだろう。

 結局アジア杯の順位を見ても日本・韓国・オーストラリアの3カ国の実力が
抜けているのがハッキリしたし、この3カ国の対戦は他の試合と比べてレベルが
高く特にファイナルはレフェリーが一流だったという事もありSファイナルまでの
試合と比べて見やすかったのも事実。

 やはり試合を裁くレフェリーの能力で試合が より面白くなるというのを実感した
次第である。

 MVPを獲得した本田圭佑のコメントではないが、韓国とオーストラリアに
勝っての優勝というのが何よりも価値があると思うのだ。

 ザックジャパンは基本的にメンバーが固定されていたのだが、大会中に松井や
香川といった主力選手達がケガで離脱しGKの川島や右SBの内田にCBの
吉田が出場停止処分を受けたにも拘わらず代役が活躍。

特に決勝トーナメントに入ってもカタール戦は伊野波、韓国戦は細貝、オースト
ラリア戦は李忠成と途中出場した選手が勝ち越しゴールを挙げるなど層の
厚さが目立ったのが個人的には嬉しかった。
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