ウルトラマンメビウス47話・メフィラスの遊戯

　かつて科特隊のフジ隊員の弟・サトルに‘地球をあなたに
あげます’と言わせるためにあらゆる手段を使ったメフィラス
星人が暗黒四天王最後の1人としてミライに心理戦を挑む。
　ただ倒すのではなく最も信頼している仲間から殺されると
いう形でメビウスを倒そうとするのは最もミライにとっては
ショックだろう。
　全身黒尽くめの子供達やテッペイの姿はメフィラスから洗脳
されている事を暗示しているようで、特にメフィラスの人形を
もった子供達がよってたかってメビウスの人形を攻撃するのは
洗脳の恐ろしさを示している。
GUYS作戦室にもメフィラス人形が並べてあったのも印象的だ。
　メフィラスはかつてウルトラマンと互角に戦ったし、岩石怪
獣グロマイトをあっさり倒すなど実力は相当なもの。
　なのにあえて正面から戦わずミライを追い詰める作戦に出る
のは、自らのポリシーだろうか。
　ガンウィンガーにメビウスブレスを撃たれて左腕を負傷した
ので医大生のテッペイに看護されという設定はなかなかのもので、
最も怪獣などの知識のあるテッペイが準主役というのもうなづ
ける。
　最終的に洗脳を解いたのが29話・別れの日でGUYSのメンバーに
渡していった御守というのはウルトラマンネクサスで溝呂木の
手に墜ちようとした弧門を救ったのが亡き恋人・リコから貰った
御守だったシーンを思い出した。
　メフィラスは‘禁じられた言葉’の時同様、思い通りにならな
いと逆上する。洗脳から覚め始めたGUYSに対し遂に攻撃をかけた
時点でハヤタの言葉ではないがゲームに負けていたのだ。
　今回もメフィラスは最後は‘また来るぞ’と言い残し逃亡した
ものの皇帝から処刑されてしまう。また何かのシリーズで復活し
襲撃して欲しかったのに残念。
　今回の話ではハヤタ＝初代ウルトラマンの登場は嬉しいものの
ウルトラマン不在でも十分成り立った話ではある。
　ネロンガの電撃を胸で受け止め、びくともしないというシーンを
メフィラスの光線で再現したのは嬉しかったが。
　まぁ劇場版から地球にいた兄弟達が帰ってしまうという事を伝え
る意味では重要な役割だったようだが、これで最終章ではメビウス
＆GUYS、そして＋ヒカリ？で皇帝と戦う事が判明した。
　ただこの話は最終章の1つ前でやらなくてもヤプール偏のあたりで
やった方がよかったのかもと思えてしまう。
　そしてもう１つ、前後編モノでやれば人々やGUYSが洗脳されていく
様子が見られたのだが・・・・・。