09夏の甲子園・第8日

 今日の見どころは

 第1試合は古豪の高知と新鋭の常葉橘、共にサウスポーの好投手・公文と
庄司を擁する両チームの対決。 

 第2試合は初戦を強打で勝った両チームの対戦、気がかりは大会前に新
型インフルエンザで調整遅れと言われた天理だが正捕手で5番の大西が
数日前の練習中に顔に打球を受けて骨折で欠場している事。
 長野日大の強打を控え捕手で凌げるか?

 第3試合は古豪同士の対戦だが優勝候補の中京大中京に勢いの関西
学院が どう挑むか?

  第4試合は初戦を逆転勝ちした優勝候補の花巻東に対し、イケイケ野球
で初戦を突破した横浜隼人が挑戦する。
 横浜隼人は念願の1塁側に陣取っての試合だ。

 第1試合:高知 6-7 常葉橘

 橘は2回に公文から4番・5番の長短打で あっさり先制すると、なおも
2アウト1・2塁から9番の2ベースで2点を追加し3点を先行。

 初戦を完封勝ちした庄司から高知は1回・2回とノーアウトのランナーを
出し、特に2回はノーアウト2塁を潰す。
 それでも1アウトから3番・4番の短長打で1点を返し1-3。 

 それ以降 両チームともランナーは出すものの追加点が取れなかったが、
橘は6回に4番・5番の短長打でノーアウト2・3塁から6番のタイムリーで1点
を追加すると1アウト2・3塁から8番が2点タイムリー、更に2番もタイムリー
を放つなど5安打を集中し4点を挙げて 7-1と突き放す。

 粘る高知は2アウト1・2塁から1番・2番の長短打で3点を返して4-7に追い
上げると、8回にも四死球と暴投で2アウト2・3塁から8番の 2点タイムリーで
遂に1点差に。
 更に9回には1アウトから1番が左中間を破るが3塁に走りタッチアウトで
万事休す。

 ヒット数は14本対13本と互角で、左腕の好投手対決だけに意外だった。

 初出場とはいえ 一昨年あたりから常葉菊川が活躍してレベルが上がって
いる静岡勢と、明徳義塾の失速から ここ数年元気がない高知勢の違いが
出たのだろか?

 第2試合:長野日大 7-6 天理

 立ち上がり制球に苦しむ長野の加藤から天理は1回裏に4つの四死球で
押し出しで先制すると、3回には3番・5番の長短打で2-0とリードを奪う。 

 4回に1アウト1・3塁から4番のスクイズと5番の2ベースで長野が追いつ
くと、その裏に天理は死球で出たランナーを2アウト2塁から1番のタイム
リーで勝ち越し 更に満塁から4番の2点タイムリーで5-2とする。

 長野は6回に2アウトから死球で出たランナーを4番の3ベースで1点を返
すと6番も続き1点差にすると、7回に2アウト満塁から4番の2点タイムリー
で逆転。
 更に9回にも2アウト満塁から5番のタイムリーで1点を追加、その裏 天理
は3本のヒットで1点差に追い上げるが2番が倒れて長野日大が逃げ切った。

 長野日大の3人の投手は死球7を含む11四死球を与えたが、天理打線に
あと一本が出なかった感が強い。 

 第3試合:関西学院 4-5 中京大中京

 中京は1回裏に1アウト1・2塁から4番の2ベースで2点を先行すると、関西
学院はすかさず初戦で好リリーフしたキャッチャーの山崎が登板して後続を
絶つ。

 2回まで中京先発の森本からランナーを出しながら得点できなかった関西
学院だが、3回に2アウト2塁で4番と6番のタイムリーで追いつくと 5回に2
アウト1塁から5番が2ベースを放ち更に満塁と攻め立てエースの堂林を
引きずり出し 押し出しで勝ち越した。 

 6回に中京は2アウト1・2塁から9番のタイムリーで追い付くと、7回に 2アウト
2塁から5番のタイムリーで再逆転。
 更に8回には1アウト1・3塁と攻め立てるがスクイズを失敗して併殺。

 すると9回に先頭打者の四球で1アウト1・3塁から5番の犠牲フライで関西
学院が追いつく。
 なおも2アウト1塁から2本の内野安打で満塁と攻め立てるが、センター
への打球をセンターがファインプレー。

 その裏に1アウトから3番が左中間にサヨナラHRを放ち決着をつけた。

 9回に追いつかれた時に選抜のベスト8で同じ兵庫の報徳学園から9回
2アウトから逆転されて負けたのを思い出した。
 それでも何とか2つのファインプレーで同点で凌いだのがサヨナラHRに
つながった。

  関西学院は下手したら初戦で酒田南に負けるかも・・・と思ったが粘り強い
攻めで初戦を突破し、優勝候補の中京相手に互角の戦いを演じたのを
見るとレベルの高い兵庫の代表というのが分かった。
 共にヒット数は10対10だから、最後は長打力の差が出た感じだ。 

 第4試合:横浜隼人 1-4 花巻東

 1回裏に花巻は先発の飯田の立ち上がりを攻め1アウトから四球で出塁
した2番が盗塁と内野ゴロで3塁に進み4番のタイムリーで先制する。
 ところが2回以降ランナーは出すものの隼人の投手リレーの前に得点
できず、4回には1番のHRで1-1の同点になる。

 7回に花巻は1アウトから菊池がセンターオーバーを打つものの3塁に
走ってタッチアウト、これでチャンスは途切れたかに思われたが9番が
エラーで出塁し1番の2ランで勝ち越し8回には1アウト1・3塁から6番の
タイムリーでダメ押し。

 またしてもHRを打たれた菊池だが、後続をしっかり抑えて5安打を許し
たのみ。
 横浜隼人のイケイケ攻撃を寸断した形になった。 

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
関西、善戦 (さくらい)
2009-08-18 05:47:21
4試合ともに接戦で面白い1日でしたね。
高知は精一杯か。
第2試合、途中で寝込んでしまい起きたら
6-5で長野リード。結局1点差負け。
インフルエンザ騒動、捕手の負傷と天理は
ツキに見放されたましたね。
関西善戦で面白い第3試合でした。異様な甲子園の
雰囲気で中京も大苦戦でした。
花巻は終盤引き離し3回戦へ。
投手が計算できるだけに強みが。
 
 
 
TV観戦 (imapon)
2009-08-18 19:56:09
花巻北VS横浜隼人
早く帰れたので7回の攻防から観戦。
花巻北、菊池雄星の二塁打、果敢に三塁を狙ってOUTになりチャンスが潰れるも、菊池を迎えるナインの笑顔が印象的でした。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2009-08-18 23:47:23
>さくらい様

 やはり球場の雰囲気で かなり影響が出るものですね。
 高知は積極果敢な走塁が裏目に出た感じですね。
 とはいえノーゲーム2試合の被害者でもありますよね。
 2試合目なら勝っていたかもしれませんが。

 天理と共に今大会ツキに見放されたチームになって
ます。
 本来なら中京ー天理戦が見たいカードでしたけど。

>imapon様
 やはり花巻東も積極果敢な走塁は評価されるのでしょうね。
 あれは強みですし、反対に暴走と怒ると絶対に走らなくなります。
 ああいう走塁ができるからこそ勝てるのだと実感しました。
 
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