岩崎恭子・奇跡の金と、小川直也・まさかの銀

 16年前の今日92年7月27日はバルセロナ五輪が始まって 3日目。
 この日は女子200m平泳ぎで14歳の岩崎恭子が予選で長崎宏子の日本
記録を破り決勝進出、好調を伝えられていたので‘ひょっとしてメダルに
届くかも!’と思っていた。 

 一方の柔道は、この日からスタートし初日に95㌔超級が行われ日本の
エース小川直也が登場。
 1回戦から快調に勝ち進み、Sファイナルではアトランタ &シドニーで連続
金を取るフランスのドゥイエにも快勝していた。

 当時の私はライブ観戦に拘っていたので、夜中にも関わらずTVの前に
座って観戦していた。
 まず先に女子200m平泳ぎ決勝が行われる。
 前日は男子100m平泳ぎで予選を2位で泳いだ林亨がタッチの差で4位に
終わっていたので、今度こそという思いはあった。
 レースが始まると優勝候補筆頭のアニタ・ノールが飛ばしていたが残り
50mで岩崎が上がってきて3位以内を ほぼ確定させ、最後はノールまで
かわして優勝。
 興奮した島村俊治アナの実況と共に解説の高橋繁浩が‘やった~!’
と絶叫したのが忘れられない。

 考えてみたら高橋は幻のモスクワの代表で優勝候補だったのに出場ボイ
コットに泳法違反で失格という苦汁をなめ、84ロス・88ソウルと出場したが
予選落ちしている。
 平泳ぎでは72ミュンヘンの田口信教以来の金メダル奪回だった。

 直後のインタビューで岩崎が‘今まで生きてきた中で最高に嬉しい’と
いう有名なコメントを残している。

 ‘こりゃ幸先がいい、3日目で早くも金2つだ!’

と思いながら柔道にチャンネルを替える。
 女子の3位決定戦で山下が勝って大健闘の3位になったので、小川が
ファイナルで勝って金が2、銅が1という上出来の立ち上がりと思ったの
だが・・・・

  対戦相手のハハレイシビリは、前年の世界選手権で勝っている相手。
 旧ソ連勢特有の前半勝負型だから‘前半を凌いで3分過ぎから勝負を
かければいい’と解説の上村春樹も言っていた。
 ところが開始早々に不用意に出たところを払い腰で技ありを取られ、
焦った小川が向かっていったところに再び払い腰で技ありを取られ合わせ
技一本で‘まさか’の銀メダルに終わったのだ。

 柔道のファイナルは始まったのが5:00。
 あまりの不甲斐なさに腹が立って寝られず、あっという間に2時間近く
経って寝ぼけ眼で仕事を始めるハメになってしまった。 

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