ウルトラマンタロウに登場する防衛チームのZATは歴代の防衛
チームの中で唯一 東京都千代田区霞ヶ関という都心に基地を構
えるチームだ。
何せビル街の中に円盤状の基地本体がシャフト状のタワーに
支えられているのだから凄い。
本来 防衛チームは戦闘機などの主要メカを発着させるので
当然ながら騒音も激しいし、侵略者達の標的になりやすいため
基地は科学特捜隊のように東京郊外やウルトラ警備隊やTACの
ように富士山麓の地下などにあるのが定番だ。
実際に最終回を含めたシリーズ終盤には怪獣や侵略者の襲撃を
受けるシーンがあり、それなりの被害を出しているので人里離
れた場所に作られるのは当然だろう。
ところがZAT本部は1話でアストロモンスの襲撃を受けると
何と基地本体が空飛ぶ円盤のように飛び立って逃げるのだ。
だからこそ他の防衛チームのように基地に自衛用の兵器は
装備されてないが、先述したように都心の真ん中で自衛用の
兵器を作動させると大変な事になるだろう。
もっともこの機能はOPで映像のみ登場する大型ロケットの
アンドロメダを地下の格納庫から発進させるためのものだった
ようだが、肝心のアンドロメダは劇中で登場しないため そう
いうシーンは見られず敵に襲撃された時に逃走するためという
ものになってしまった。
それでも他の作品には基地ごと逃走するというシーンはない
のだから、いかに斬新な設定だったという事が分かる。