日本時間の今日の昼にカーソンで行われたWBAフェザー級の統一
戦でスーパー王者のノニト・ドネアが正規王者のニコラス・ウォー
タースから6RTKO負けしタイトルを失った。
1Rからウォータースがプレッシャーをかけドネアが早くもスリッ
プダウンをし2Rにドネアが右をヒットしグラつかせたのがものの、
3Rに右アッパーでドネアはダウンすると一方的なウォータースの
ペースになり6Rの終了間際に右フックで2度目のダウンをしストップ
負け。
12年に西岡利晃やホルヘ・アルセをKOし破竹の連勝を続けたドネア
だったが13年4月にギジェルモ・リゴンドーに判定負けして階級を
フェザーに上げ今年の5月にシンピウェ・ベチェカに5R負傷判定で
勝ちして5階級制覇に成功していたものの、フェザー級に上げて
最初の試合では6年前に5RTKOで圧勝したビッグ・ダルチニアンに
9RでTKO勝ちしたが8Rまでの採点はジャッジ2人が4ポイント負けと
付ける苦戦でべチェカ戦も4Rにダウンを奪うまで手こずっていた。
一方のウォータースは5月に そのダルチニアンを5RでKOし圧倒
しているのを考えるとポテンシャルの高さは感じたものの、ビッグ
マッチのキャリアではドネアの方が上なので経験の差でドネアと
予想していたのが見事に裏切られた。
こうして見ると階級を上げる事によって得られるスピードという
アドバンテージが増量によってなくなっただけでなく、パワー不足
というマイナス面までが目立つようになっていた。
昨年5月にリゴンドーから敗れてからフェザー級に上げて1試合を
挟み1年後に世界戦で相手はいずれも自分と同様、下の階級から上
げた者に快勝できなかったところにナチュラルなフェザー級のウォ
ータースとの対戦だったので真価が問われる試合ではあった。
それが完敗に終わったという事はドネアは本当のフェザー級の
体になってないのだろうし、そんな中でフライ級からSウェルター
級まで取ったマニー・パッキャオの凄さを改めて実感するのだった。