東海大相模45年ぶりの夏・優勝に ついて

【高校野球】東海大相模、高校野球100年目の夏制し45年ぶり2度目V 小笠原が劇的決勝弾

 今年の高校野球・夏の甲子園では神奈川県代表の東海大相模が、
70年以来45年ぶりの優勝を飾った。

 奇しくも45年前も3塁側の先攻だったしスコアまで10-6と同じ
なのだから驚く。
 
 更に前年出場し静岡商相手に初戦敗退して迎えた大会で2回戦
から登場し4点を先行しながら唐津商の追い上げを何とかかわ
して5-4で逃げ切ると、ベスト8では滝川に0-4から逆転し追い
付かれたものの10回にサヨナラ勝ちでベスト4進出。

 ベスト4では岐阜短大付に2-0から一旦追い付かれたものの
サヨナラ勝ちで決勝に進出し、初戦以外は全て快勝していた
PL学園相手に常に先行し3-2から5回に一気に上げた3点が効き
最終的にヒット数は11本づつで10四死球を与えながら10-6で
勝っての優勝だった。

 この時は右サイドハンドの上原に福島という2人の投手を使い
分けていたし特筆すべきはスクイズ全盛時代に1度もスクイズを
せずに優勝しているし、完封勝ちが1度もないという当時の高校
野球の常識からすれば異例づくしの勝ち方だったのだ。

 それを考えると今年の相模の戦い方は立ち上がりの1点に拘る
のではなく複数得点で一挙に試合の主導権を握ろうとする、原
貢氏の遺産であるアグレッシブスタイルを継承している事が分
かる。

 特に決勝での8点目は1アウト2塁でレフトライン際へのポテン
ヒットだったが2塁ランナーが判断良くホームに突入しているし、
10点目は1アウト2塁からライトフライをキャッチしたライトが
転倒するとタッチアップで一気にホームインするというスキの
ない走塁に現れていた。

 更に1人のエースに頼らない複数投手制というのも原辰徳が
在学中では74年が伊東&村中、75年は村中&今井、76年は村中
&川内&岡部と揃えていたが11年春に優勝した時も複数投手制
だったし今年は小笠原&吉田という超高校級を2枚揃えていた
のだから これまた伝統は生きている。

 聖光学院戦10安打、遊学館戦18安打、花咲徳栄戦11安打、
関東一戦13安打、仙台育英戦15安打という全試合2桁安打に
複数投手制という最近の高校野球のトレンドで戦ったのだ
から強いはずだ。

 これに昨夏も優勝候補と言われながら盛岡大付に初戦で敗
れた事により勝利への執念というファクターが加わり、今回の
優勝に繋がったのではないだろうか。

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