宇宙猿人ゴリ放送開始から50年

 特撮界では今年は帰ってきたウルトラマン&仮面ライダーの放送
開始50周年とウルトラQ&ウルトラマン放送開始55周年の年になる
のだが、忘れてはいけないのが宇宙猿人ゴリ=スペクトルマン放送
開始50周年でもあるし特撮界にとってもエポックメーキングな作品
だったのだ。

 その宇宙猿人ゴリの放送開始が、今から50年前の71年1月2日だっ
たわけである。

 その5年前の1月2日に始まったウルトラQのおかげで怪獣ブームが
起きたわけだが68年9月のウルトラセブン最終回をもって終わり、
更に69年3月いっぱいで怪奇大作戦が終了し円谷作品のレギュラー
放送も終わりを告げ特撮ヒーローものは新作が作られず再放送中心
になる。

 そんな中でウルトラマンのライバル・マグマ大使を作っていた
ピープロが制作したのが宇宙猿人ゴリだった。

 ガイシデス星系第5惑星Eの天才科学者・ゴリが軍の一部と謀って
惑星の猿人社会の独占を計画するも発覚し、惑星Eの法廷から精神
改造刑を言い渡されるが腹心のラーに救われ宇宙船に乗って脱出し
辿り着いた地球を侵略しようとする。

 スペクトルマンはゴリを指令衛星ネビュラ71からゴリ追跡・地球
防衛の任を課せられた超能力を持ったサイボーグで、蒲生譲二と名
乗りゴリが培養する公害が生み出したヘドロやスモッグなどを養分
にして成長する怪獣をゴリが送り込むため公害を取り締まる公害G
メンに強引に所属するわけだ。

 個人的には当時は小1だったため正月の2日に宇宙猿人ゴリなどと
いったタイトルの番組があっても見る気がしなかったのだが、友人
が持っていた雑誌・冒険王に連載されており喜んで見ていたのでス
ペクトルマンの歌を歌っていたので存在を知った。

 とはいえスペクトルマンの詩が流れていたものの番組タイトルは
宇宙猿人ゴリだったのだから‘?’だったのだが、番組内容をスポット
CMで流れていたので見始めたのは放送開始から14話目のネオへドロ
ン編だった。

 それにしても1話の動画を見てみるとヘドロのシーンがガンガン
出てくるなど正月2日の19:00からOAされる代物ではないと思うし、
ようやく終盤でスペクトルマンが出てくるものの等身大で怪獣へド
ロンに向かって行きゴリの宇宙船から発射された光線で撃墜されて
終わるという何とも中途半端な形だったから当時の子供達がよくぞ
続きを見たものだと思う。

 しかも3か月後の15話から裏番組だった巨人の星の視聴率を逆転
するという快挙を演じており特にメイン監督だった土屋啓之助氏に
とっては、担当していた前番組の戦えマイティジャックを視聴率で
圧倒された巨人の星に雪辱できたのだから何とも面白い縁である

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (アミーゴ今野)
2021-01-03 07:48:32
今年はウルトラマン55周年、仮面ライダー50周年、スーパー戦隊45作という記念すべき年に加えて、シルバー仮面とミラーマンも50周年ですね。テレビマガジンも創刊50周年。
 
 
 
ヒーローブームから (こーじ)
2021-01-05 20:43:04
>アミーゴ今野様

 今年もよろしくお願いします。

 つまりヒーローブームが始まってから半世紀以上経つという事になってますから、既にヒーローものは立派な文化になっていると思います。
 
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