ウルトラマンメビウス34話・故郷のない男

　レオ＝おおとりゲンが登場するという事で話題になっていた
今回の話だが、ゲンが渋くなって登場していた。
　冒頭いきなりリフレクト星人とメビウスの戦いから入り敗北、
　黒潮島はかつてブラックギラスとレッドギラスの双子怪獣に
沈められた島というのはピンと来た。
　いきなりレオとメビウスのスパーリング、レオキックを喰って
メビウスは敗れゲンから胴衣を渡される。
　胴衣をみて思い出すのが、ウルトラマンレオの前半ゲンは
これを着てモロボシ・ダンのしごき特訓を受けていたのだ。
　そういえばレオはブラック、レッドギラスのギラススピンを破る
ためスピンキックを編み出したのだが、メビウスは焼き芋を作る
ための焚き火に点火するのに摩擦熱で火を起すのを見てきりもみ
キックのアイディアを思いつくのはなるほどと思った。
　「男はいつも一人で闘うんだ、自分自身と戦うんだ」という言葉
には大いに感動。
やはりかつて孤独で強い思いを抱いて、闘ってきたのだろうと実感。
　地球を故郷と思い、そして地球を守るために決して負けられない
戦いを戦い抜いてきたレオの強さは、そういう熱い思いと、自分を
追い込んで鍛えて行くことによって生み出される新しい力をメビウス
も手に入れたのだろうと思う。
　最後にゲンが「お前達なら」というセリフがメビウスとGUYSは一体
という事を強調しているようだった。
　おおとりゲン役の真夏竜氏、修行僧姿もピッタリはまっていて
カッコよかった。いい年の取り方をしているなと思うし、レオの最終
回でヨットで旅立った後に今でも黒潮島の島民の供養をしているのだと
思うと胸が熱くなる。
　惜しむなくは、1話でまとめないといけないため話が慌しかったのが
残念。できれば前後編でやって欲しかった。