4月5日から平日の9:00からBSフジで座頭市物語がOAされて
いる。
座頭市といえば名優・勝新太郎の代表する作品だが、この座頭市
物語は74年10月から半年間OAされたらしく驚くのは初のテレビ
版だったという事。
確かに個人的には座頭市はTVで見るものだったので今回OA
されている座頭市物語がフジTV開局15周年で製作されたという
のを初めて知ったし、意外に疎かったのは時代劇好きの祖父母が
水戸黄門や遠山の金さんのような勧善懲悪モノは好きだった
もののアウトロー的な座頭市などは嫌っていたので裏番組の方
ばかりを見て じっくりと見る機会が少なかった事。
それにしても改めて今 見ていると勝新太郎の居合斬りの殺陣が
素晴らしいのは分かっていたが、盲人の演技をしながらの凄まじい
殺陣なのだから凄いと感心する。
今日現在13話ではあるがゲスト出演者が石原裕次郎をはじめ本郷
功次郎や木村功に北大路欣也や黒沢年男などそうそうたるメンバー
が出演しているし、音楽はジャングル大帝やマイティジャックの
富田勲が担当していた。
スタッフも脚本では昭和ガメラの高橋二三やマイティジャックの
池田一朗、監督では勝新太郎自ら担当した作品以外にも大魔神の
三隅研次や安田公義に黒田義之だけでなく仮面の忍者・赤影の
倉田準二らが名を連ねているのだから凄い。
もっとも これだけ拘って創っていれば予算は湯水のように使う
だろうし、膨大な赤字を抱えて経営が立ち行かなくなり81年に
勝プロが倒産したのもやんぬるかなと思ってしまう。
こういう作品を見ていると昭和の時代劇の素晴らしさを実感
するし、逆に言えばこういった作品を見てきたからこそ最近の
時代劇が物足りなく感じるのだろう。