ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
想定の範囲内だったボクシングの W世界戦
今日のメインは箱根駅伝の復路とボクシングのW世界戦。
箱根の復路は早稲田のランナーが勝負と見ていた6・7・8区で前半飛ば
して後半バテるというレースをして東洋との差を付けきれずに8区で逆転
されると、そのまま東洋が40秒の差を付けて往路・復路とも完全優勝。
連覇を狙った駒沢は、まさかの13位でシード落ちとなった。
さて大晦日から三が日のトリを飾るのがボクシングのW世界戦で、WBA
ライト級王者・小堀佑介とWBCスーパーバンタム級王者・西岡利晃が
揃って初防衛戦を迎えるのだ。
試合前の私の予想は、Sバンタム級の方は西岡のスピードが生きて判定
勝ち。
挑戦者の7位・ヘナロ・ガルシアはバンタム級時代の06年 11月に長谷川
穂積のタイトルに挑戦してダウンを2度喫したものの、粘り強く戦いタフ
ファイトに持ち込んだ。
‘1階級上げて減量苦から開放されたためパワーが増した’という評判
だったが、スピードが勝敗のカギを握る昨今のボクシングでは西岡がラフ
ファイトに持ち込まれラッキーパンチを浴びるか、目を切られるアクシデント
でもなければ負けない選手。
ガルシアはタフだからKO防衛は難しいという予想。
ライト級はキャラがSバンタムとは反対。
王者の小堀が勝つにはモーゼスが打ち合ってくれる間に倒さないとアウト
ボクシングされたら厳しい。
アマチュア時代から無敗だけにスピードでは適わないので、判定では
難しいだろうから倒さないとダメという予想。
まずSバンタムの西岡。
予想通りガルシアは頭から突っ込むスタイルで西岡は持て余すものの、
右フックや左ストレートを確実にヒットしポイントをピックアップ。
4Rには左アッパーでダウンを取り、ラウンド終了時点で1人を除いて
西岡が失ったラウンドはない。
つまりガルシアのラフな攻撃より西岡の的確なパンチがポイントになって
いるという事。
9Rにも左ストレートで2度目のダウンを奪って判定での勝利を ほぼ決定
付ける。
浜田剛史がレポートで‘西岡は右を痛めている’とコメントしていたので
逃げ切ればOKと思っていたら11Rにはボディ攻めで相手を弱らせ12Rに
左アッパーの連打でレフェリーストップでの TKO勝ち。
‘初防衛戦でもあるし右を痛めているので大差の判定勝ちでOK’ と
思っていたら、最終ラウンドでストップに追い込んだのには驚いた。
とりあえず初防衛できてよかったし、Sバンタム級ではロイヤル小林、
畑中清詞、佐藤修と過去3人の王者がいたが いずれも初防衛に失敗して
いたので一応は歴史を作った形となった。
さて問題の小堀だが、1Rにモーゼスのボクシングを見て‘あちゃー、
こりゃスピードが段違い’と思った。
それでもガンガン前に出てくるので小堀としては、倒すか倒されるかの
望み通りの展開になる。
2Rに左フックなどをヒットしてグラつかせ‘ひょっとして’と思わせるが、
以後のラウンドを見ていると‘ラウンド全体はモーゼスの流れだが数発
効いたパンチを小堀が打ち込む’というパターンが続く。
WBCと違い、WBAは途中採点の発表がないので採点基準が難しいが
贔屓目に見て小堀2ポイントリードで、一般的にはモーゼスの2ポイント
リード。
7Rに入るとモーゼスは足を使ってジャブで小堀の出鼻を叩く恐れていた
展開になった。
かつてウィルフレド・バスケス-六車卓也、オスカー・ラリオス-仲里繁・
第1戦&粟生隆寛戦などであった日本人がやられる展開だ。
時折 小堀の力強いパンチがヒットするものの、昨今の採点基準では
モーゼスがポイントを稼いでいる感が否めない。
結局12Rを終わって両選手がリング中央に集められるが、115-113が
2人と119-109が1人の0-3でモーゼスが勝ち小堀は初防衛に失敗した。
私の採点でも116-112でモーゼスだった。
とはいえ小堀のパンチは魅力的で大差が付いたわりにスリリングな
展開で進んだ。
下手したら大差の判定負けどころかモーゼスから倒されたり、ストップ
されかねない悲観的な予想もあっただけに(王者から言うのは変かも
しれないが)善戦した感じはする。
2試合とも想定の範囲内ながらスリリングな展開で大晦日からのスポーツ
イベントを締めくくるに相応しい内容の世界戦だった。
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まだウィラに二度目の挑戦直前の頃(スペイン語圏内王者)KOしたあの頃の方がまだよかった
と思う。
確かに3Rで右拳を痛めたようですが、何だか左一辺倒になっている気がします。
やはりリードパンチが多彩でないと難しいですよね。
今年も宜しくお願いいたします。
私も西岡・小堀戦は結構楽しめましたよ。
TBしときま~す。
TBありがとうございます。
最初に見た時には‘ヤバイ’とは思いましたが、小堀がポイントこそ稼げなかったもののポテンシャルの高さを示してくれましたね。
アユブ・カルレに負けた工藤政志戦のようになるかと
思ったのですが、かなり頑張ってくれました。