震災のため11月まで開催されていたプロ野球もオフシーズンとなりFA交渉と
平行して選手達の契約更改が行われている。
毎年アップやダウンと悲喜こもごもだが、これまた毎年聞きながら大いなる
違和感を感じていたのが選手だけでなく監督&コーチやOB達までが口にする
‘活躍すれば給料が云々’というコメントである。
プロ野球選手は基本的に個人事業主だから本来ならスポンサーである球団
とは対等なわけだから文字通り‘契約金’になるはずで‘給料’というのはスポ
ンサー会社の社員が貰うものではないだろうか?
03年にジャイアンツの原辰徳監督が前年日本一に輝いたにも拘らず松井
秀喜のMLB行きとケガ人の続出で3位に終わった年のオフに当時の球団代表
だった三山氏からコーチ陣の入れ替えを指示されてケンカ別れのような形で
監督を辞任。
三山氏はナベツネの懐刀と言われた男だったので事実上の解任と言われた
のだが当のナベツネ氏は‘クビじゃなく読売グループ内の人事異動に過ぎない’
と言い切ったのを聞いた時と同じ違和感だ。
つまりナベツネ氏はプロ野球チームの監督や選手を読売グループの社員と
いう感覚でしか見てないという事が分かるし、事実上のプロ野球の支配者が
そういう感覚ならば日本のプロ野球は‘プロ’とは名ばかりの企業アマ野球と
いう事になる。
だから選手・監督&コーチ・OBらが年俸を‘給料’と言うのは おかしいという
声が本来なら どこかのマスコミからでも出るべきだろうと思うのだが、全くない
という事自体がおかしいのではないだろうか。
ちなみにJリーグの選手達やプロボクサー・プロゴルファーなどからは‘給料’
という言葉は聞かないのだが・・・・