夏の甲子園予選で波乱

 今年の夏の甲子園は、90回記念大会だ。
 記念大会という事で通常の49校から55校に代表枠が増えたのだが、
甲子園出場第1号として沖縄県予選のファイナルが行われた。
 そして何と春の選抜で優勝した沖縄尚学が敗れたのだ。

  実は10日に選抜ベスト4の東洋大姫路が西兵庫予選の初戦で敗れて
いた。
 更に昨日は選抜で準優勝した南埼玉の聖望学園も一時は 6点差をつけ
ながら逆転負けを喫しただけでなく、昨夏優勝した佐賀北も鳥栖工に1-2
で敗れていた。 

 ‘選抜のベスト4敗退チームは、夏は活躍できない’と昨年の抽選日に
記した
ように東洋大姫路は厳しいか?とは思っていたし、佐賀北の場合は
昨年の優勝自体が奇跡のようなものだったので意外というより‘やっぱり’と
思っていた。

 しかし聖望学園の敗退は相手が大井だけに、文字通り予想外だった。
 一方で沖縄尚学の場合は、そこまで意外ではなかった。
 というのが沖縄尚学は春2度の全国制覇を誇るものの、夏は 1大会で
1勝づつしか挙げてない。

 つまり夏は甲子園でも2回戦ボーイ的な所がある。

 それに沖縄予選の最大のライバルは浦添商。
 優勝投手の東浜に対して負けずとも劣らない好投手・伊波を擁していた。
 しかも浦添商はSファイナルでは伊波を休養させてファイナルに臨んだ
のに対し、沖縄尚学のSファイナルの相手は前年代表の興南で東浜は
1回に先制を許していた。
 いくら選抜優勝の実績があってもSファイナルの戦い方などを見ると沖縄
尚学が必ず勝つとは思えなかったのだ。
 案の定、東浜は昨日同様 立ち上がりを攻められて5失点。
 これが致命傷になり、後半追い上げるが2点返したのみ。

 春夏連覇の難しさを改めて

 実感した。  

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