今から50年前に始まったウルトラセブンで最もワクワクしたのは
ウルトラホーク1号&3号の発進プロセスで、特にホーク1号は格納
庫から発射台まで誘導される中で管制室がしっかり合成されている
だけでなく発進用のカタパルトに誘導されニ子山がスライドしエレ
ベーターでせり上がって来るシーンは今見ても素晴らしいと思う。
ウルトラマンとセブンの違いの1つに登場メカの多彩さがあって
ウルトラマンの科学特捜隊は戦闘機ではジェットビートルぐらいで
潜水艇S号や地底戦車のペルシダーなどが登場するのだが、ウルト
ラ警備隊は戦闘機だけでもホークが3種類あるしハイドランジャー
やマグマライザーなど後の防衛チームメカに比べても異彩を放って
いる。
マグマライザーこそ3号のコンテナで移送される以外は発進プロ
セスがないものの、ハイドランジャーの発進シーンもしっかり描か
れているのが嬉しい。
ただ第2期の場合は帰ってきたウルトラマンに登場するMATは海底
基地という事で、アローやジャイロなどの航空メカは海底から地上
部から発進するシーンはあるものの発進口まで運ばれるシーンは少
ない。
ウルトラマンAに登場するTACもファルコンこそ牧場にカムフラー
ジュされた牧草地が分かれて滑走路が現れ発進し、スペースは湖底
から発進するなど凝ってはいるもののウルトラホークの発進シーン
ほどワクワクさせるものではない。
タロウのZATやレオのMACに至っては秘密基地でもないのでリフト
アップされたりするものの発進プロセスに真新しいものではない。
発進プロセスというのは前半こそ丁寧に描かれるものの後半になる
と時間配分の関係で省かれるケースが多いので前半のうちにインパク
トを与えておかなければならないし、ウルトラホーク発進シーンの手
本となったサンダーバードは50分番組だったためメカの発進プロセス
を丁寧に描かく事ができたのに対しウルトラの場合は25分なので時間
的な余裕はなかったわけで逆に言えばセブンの方が発進プロセスを丁
寧に描いた貴重な作品だという事になるのだろう。