脱・第1期ウルトラの神格化

 先週BSプレミアムでOAされた全ウルトラマン大投票の話題が1週
間経ってもネットなどで継続しており、相当な反響を呼んだのを実
感するのだがウルトラファンは3世代にわたっているにも拘わらず
第1期のウルトラマンとセブンの人気は群を抜いていた。

 だから当日でも人気ヒーローはウルトラセブンとウルトラマンが
1位と2位で、メカの1位はウルトラホーク1号ではないかという予想
が多くを占めていた。

 ところが結果はご存じの通りで全ての予想が外れ平成とニュージ
ェネと呼ばれる3世代のヒーローやメカに敵キャラも上位に入った
のだから、一部のファンの間では納得がいかない系のコメントもチ
ラホラ見られたが個人的には正直言って健全な結果ではあると思う。

 ウルトラファンの間では円谷英二氏が監修した第1期こそ唯一に
して無二、という世代がいるのも事実でかく言う私もその傾向が
強かったのだが平成のティガ・ダイナ・ガイアを経てメビウスあ
たりで呪縛から解き放たれた感がある。

 思えば昭和の時代いい年した大人がウルトラファンなどと公言
しようものなら相当バカにされるケースが多く、潜伏キリシタン
の如く秘かに楽しんでいる時代が長かった。

 そんな中で第1期は大人の鑑賞に堪えられる作品という意識に
対し、ウルトラ兄弟の客演が前面に出始めたウルトラマンA以降
の作品を‘子供向けに成り下がった’と第1期より下に見る傾向が
強かったのではないかと思う。

 ただ時間が経ってみると第2期はヒーロー作品百花繚乱の時代
であり視聴率争いに勝ち抜くためにメインターゲットである子
供向けにシフトせざるを得ないという第1期の時になかった事
情があったわけで、それを理解する必要があったし第1期の時並
みに時間と金がかけられない中での作品としては良くできていた
のが平成で同じ要素を再現した作品で分かる。

 最近は第1期ウルトラをリアルタイムで見ていた世代が60代後
半になっており、今やウルトラファンがバカにされる事はほとん
どなくなっているのだから第1期世代が平成世代を下に見るとい
う事は不毛な事ではないか。

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