白鵬V32、大鵬に並ぶ=大相撲九州場所千秋楽(時事通信) - goo ニュース
今年の大相撲九州場所は横綱・白鵬が大鵬の持つ32回目の優勝に
並ぶかというのが最大の焦点だったが、結果的に6日目に高安から
不覚を取ったものの後半は貫禄の取り口で先行する鶴竜を捕らえて
終わってみれば14勝1敗という堂々たる成績での優勝となった。
これで来年の初場所で大鵬越えを目指す事になるのだが今場所の
白鵬の優勝パターンは、これまでとは少し違うものがあった。
というのも最近の白鵬の優勝は1敗か2敗を喫しての優勝が多く
全勝優勝は昨年夏場所が最後で、特に上位陣との対戦となる11日目
以降に黒星が重なる傾向が強かった。
にも拘らず優勝を重ねるのは序盤で日馬富士や鶴竜に稀勢の里ら
のライバルが下位力士に取りこぼして追いかける展開になり、終盤
白鵬が負けても安全圏に入っており並ばれても決定戦で勝っての優
勝というパターンが多かったのだ。
ところが今場所は先述したように6日目に高安に敗れたのに対し
鶴竜が全勝で突っ走っていたので久しぶりに白鵬が追いかける展開
だったから‘ひょっとしたら’と思っていたのだが、トップを走る
プレッシャーに負けたのか11日目に稀勢の里に敗れて並ばれると
12日目には豪栄道に立ち合いの変化で勝ったものの13日目に3敗の
日馬富士にも完敗し脱落して行った。
‘記録は破られるためにある’と言われ、実際に記録が更新されない
競技はレベルが停滞しているケースが多いので大鵬の優勝記録が白鵬
から更新されても何ら抵抗はないのだが、こうもあっさりと並ばれ破
られると他の上位力士の不甲斐なさも指摘される事になって記録にケ
チが付きかねない。
この状況なら来場所で早くも記録更新という事になりかねないの
で、1場所から2場所は新記録達成が延びるように他の力士達の奮起を
期待したいし それこそが新記録の重みにも繋がると思うのだ。