懲りないブラジルサッカー

 早いものでサッカーW杯カタール大会決勝が行われてアルゼンチ
ンが86年大会以来3回目の優勝を飾ったのだが、大会前に優勝候補
筆頭といわれた世界ランキング1位のブラジルは前回大会に続いて
準々決勝で敗れた。

 対戦相手は決勝ラウンド初戦で日本と引き分けPK勝ちした前回準
優勝のクロアチアで再び引き分けPK負けしたのだが、実は延長前半
終了間際にネイマールがスーパーゴールで先制しながら後半も追加
点を取りに行ってカウンターから追い付かれていたのだ。

 これを見て個人的に‘またやらかしたかブラジル’と思ったわけで、
そのまま時間を潰して守り切れば勝てるのに追加点を取りに行って
追い付かれるなど痛い目に遭うのは最早ブラジルのお家芸だろう。

 思えばブラジルのやらかしは自国開催の50年大会最終戦でウルグ
アイ相手に引き分けでいいにも拘わらず後半に先制しながら逆転負
けしたのを皮切りに、82年大会2次リーグ最終戦で同じくイタリア
相手に引き分けでもいいにも拘わらず普通通りの試合を展開しカウ
ンターから2度リードを許し2度追い付くのだが3たび勝ち越されて
準決勝に進めなかった。

 また98年大会グループステージ最終戦で連勝しグループステージ
1位通過を決めていたのだがノルウェー相手に終了間際まで1点リー
ドしながら追い付かれ、それでも勝ちに行った結果カウンターから
PKを献上して決められ敗れたため裏カードでスコットランドに3-0
で勝って1勝1敗1分で2位通過をほぼ決めていたモロッコは1勝2分と
したノルウェーに逆転され敗退。

 日本の場合93年W杯アジア予選最終戦でイラク相手にロスタイム
で追い付かれて翌年のW杯出場権を失うドーハの悲劇に遭って以来、
逃げ切る時は敵陣の奥深くでボールをキープして時間を潰すべしと
いう事が選手達だけでなくサポーターを含めた観客&視聴者まで共
有する事になり今では少年サッカーでも常識になっているようだ。

 また5年前のロシア大会ベスト16のベルギー戦で終了間際にCKを
相手GKにキャッチされ絶妙のフィードからのカウンターで決勝ゴー
ルを決められて敗れたロストフの悲劇後の日本は、相手GKからのカ
ウンターの恐ろしさを実感し細心の注意を払うようになっている。

 こうしてみると日本はしっかり2度の悲劇から学習し失敗を繰り
返さないようになっているのに対し、相変わらずブラジルは守り切
ればいいにも拘らず追加点を狙いに行って失点し酷い目に遭うとい
う歴史から学んでないように見える。

 まぁこれがブラジルと言えばブラジルなのだが問題はブラジルの
そういった価値観を学ぶべきと主張するブラジルびいきの関係者や
ライターのいう事は信用してはいけないし、ブラジルのそういった
面まで学ぶ必要はないだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
だから (こうちゃん)
2023-01-19 21:20:28
過去の栄光に固執するブラジルは、勝てなくなってきたのかも。落ちるところまで落ちたら理解出来るだろうけど。
 
 
 
理解できますかね・・・ (こーじ)
2023-01-20 20:19:55
>こうちゃん様

 追加点が取れても取らずに逃げ切ろうとする逆のメンタリティを持つイタリアが、2大会連続でW杯出場を逃しているのですけど懲りてないようですからブラジルも果たして。
 
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