主役が中学生だからではのグリッドマン30話

 先日OAされた電光超人グリッドマン30話・世界滅亡の日には、
よく当たるといわれるコンピューター占い・トキメキ星雲が魔力超
獣ジュバゴンによってプログラムが書き換えられ‘今日1日で世界
が終わる’と占いに来た人々を洗脳し無気力にしてしまう。

 このEPの白眉はグリッドマンに変身する直人までが洗脳されて
しまうわけで、いかにも主役が中学生という作品ながらの特徴が生
かされている。

 トキメキ星雲の占いでジュバゴンの作り変えた呪文の塔から発射
される言いなり光線で被害に遭った人々を見た直人は、カーンデジ
ファーの仕業と判断しトキメキ星雲を突き止めたまではよかったが
直人すらも言いなり光線を浴びて洗脳されてしまう。

 大人が主役のEPならディプレーにカーンデジファーの姿を見た
途端に銃でディスプレーを破壊したりするだろうが、中学生が主役
なのでひとたまりもなく言いなり光線を浴びせられてしまうのは未
成年ならでは。

 ここで無気力状態になった直人は強制的にグリッドマンに変身さ
せるのだが、変身後も戦意を喪失しておりジュバゴンから一方的に
やられるばかりか洗脳光線で一緒にコンピューターワールドを破壊
する事になってしまいグリッドマンEPの中でも最もピンチの状態
に追い込まれる。

 それを救ったのはゆかが送り込んだ直人への愛を込めたプログラ
ムで、これによりグリッドマンの洗脳が解けただけでなくジュバゴ
ンをも最近では珍しくアシストウェポンやサポートロボ抜きで倒す
のだから凄い。

 こういった展開は大人が主役の作品では描きづらいのだろうが、
中学生が主役という事から言いなり光線を受けて怖気づき洗脳され
たり愛する人の‘愛のメッセージ’で復活するのもアリになる。

 もっとも ゆかが送り込んだ‘愛のメッセージ’こそ直人にとって
最高のアシストウェポンだったのは言うまでもない。

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