親善試合に何を求める

 今から20年前の今日は日本代表がスウェーデン相手に日韓W杯開
幕前最後の調整試合を行い1-1で引き分けたのだが、ちょっとした
アクシデント発生の一報が入って来ていた。

 それは前回優勝&ヨーロッパ王者のフランスが韓国との親善試合で
エースのジネディーヌ・ジダンが左太腿の肉離れを起こしただけで
なく韓国選手の悪質タックルで膝まで炒めてしまったのだ。

 これが影響してジダンは出場できずフランスは初戦のセネガルに
敗れたのに続いてパラグアイと0-0で引き分け、強行出場した最終
戦のデンマークにも敗れ1分2敗でグループステージ敗退の憂き目に
遭ってしまった。

 フランスはグループステージが韓国ラウンドだったため韓国との
親善試合を行ったのだろうが、正直言って対戦相手を間違えたとし
か思えない。

 というのも特にヨーロッパ勢にとって親善試合とは文字通り親善
であって拘束時間の短い代表チームにとって試合形式のコンビネー
ションを合わせるなどを目的としているのに対し、韓国は元々いつ
いかなる時でも良く言えば真剣勝負&悪く言えば削りに来るので親
善試合の意味をなさないものと思った方がいい。

 だから韓国は最初から削りに来るのでフランスもそのつもりで臨
む必要があったし、少なくともコンディションが優れないジダンは
長い時間起用するべきでなかったと思われる。

 10年南アフリカ大会前にコートジボアールと対戦した日本が闘莉
王が接触プレーでエースのドログバを骨折させてしまうなど、まと
もに戦ってもこういったアクシデントもあるのだから韓国のような
ガチで削りに来るチームとの試合では相当に気を付ける必要がある。

 日本も4年後のW杯直前にドイツとの親善試合で2-2で引き分け
マスゴミは‘ドイツと引き分けた’と絶賛したのだが、ドイツが調整
試合モードだっただけでなく高原直泰や柳沢敦に加地亮が負傷して
しまうなど代償の方が大きくマスゴミが騒ぐわりにマイナス面の
方が大きい一戦だった。

 一方00年6月に行われたハッサン二世国王杯でフィリップ・トル
シエ率いる日本代表はベストメンバーのフランスと対戦し2度にわ
たってリードを奪う展開で2-2で引き分けたが、この時のフランス
は1週間後にヨーロッパ選手権の初戦に向けた調整試合で親善試合
モードだったからこそ引き分ける事ができた。

 しかし翌01年3月にサン・ドニで行われた親善試合で雨の中、
日本は0-5で完敗しているのを考えると調整試合モードのハッサ
ン二世国王杯の時に対しガチで勝ちに拘った試合の違いを実感する
格好の機会だったと思う。

 以前も記したがヨーロッパ勢は親善試合は調整試合モードで来
るケースが多いから、特に日本での親善試合はガチではない事を
考えると6月の国際Aマッチシーズンでヨーロッパ勢と戦うのは
あまり意味がないのではないだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
アジアの恥? (こうちゃん)
2022-05-26 20:10:15
スポーツでのフェアプレイ精神とか海外マナーとか、子供より酷いと思う。彼らは正にアジアの恥?かな。
 
 
 
まさしく (こーじ)
2022-05-27 11:09:06
>こうちゃん様

 まさしく世界常識が通じませんからね、彼らは。

 だから数年前にユベントスが来た時にクリスチアーノ・ロナウドが来韓しなかったのでしょう。
 
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