柴田国明の海外2階級制覇の快挙から40年

 今から40年前の今日73年3月12日にハワイのホノルルで行われたWBA:
Jライト級タイトルマッチで前WBCフェザー級王者の柴田国明が王者のベン・
ビラフロアに判定勝ちして2階級制覇に成功した日である。


 更にフェザー級時代もメキシコでの奪取だから海外での2階級制覇というのは
現在でも柴田以外はいないので日本のボクシング史に残る快挙だろう。


 小林弘からタイトルを奪取したアルフレッド・マルカノに判定勝ちしてタイトルを
奪取した20歳のビラフロアに対してサウスポーキラーの柴田は序盤からスピー
ドを生かした出入りの激しいボクシングで翻弄し、特に強打型のビラフロアが
パンチをミスしたのに乗じて回転半径の小さな左フックを中心にした波状攻撃が
印象的で中盤までリードを奪う。


 とはいえ打たれモロさのある柴田だからビラフロアの強打が いつ炸裂して
倒されるかヒヤヒヤしながらの試合展開だったし、特に10Rあたりに目をカット
すると俄然ビラフロアの圧力が強まり敵地だけにヤバイ雰囲気になっていたの
だが最終ラウンドに猛然とラッシュをかけたのが効いて3人ともアメリカ人の
オフィシャルだったにも拘らず72-70、71-69、72-71と僅差ながら3-0の
判定勝ちだった。


 柴田に敗れたビラフロアだったが10月のリターンマッチでは1RでKOして
タイトルを奪回するとアポロ嘉男・上原康恒・柏葉守人相手に防衛しているのを
考えると、敵地でビラフロアに判定勝ちした柴田の凄さが際立つし そのタイトル
を現在 内山高志が保持して6度の防衛に成功しているというのを考えると
何ともいえない感慨がある。


 ちなみに この試合を調べてみるとNTVの開局20周年という事で現地からの
衛星生中継だっただけでなく、何とジャイアント馬場がゲスト解説をしたらしい
のだから驚く。


 

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« アナログの操... にせウルトラ... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (チャベスのボディ・ブロー)
2013-03-12 22:08:24
2階級、3つのベルトのうち2つが敵地奪取。しかも相手がサルディバルとビラフロアですからねえ。打たれ脆さはあるものの、調子のいいときの柴田の動きはまさに神の領域(大袈裟かな)と思います。あと3・12といえば2009年に粟生がWBCフェザーのベルトをラリオスから奪取。柴田の持ってたベルトなんですね、すぐ手放してしまいましたが・・・
 
 
 
二人ともベン、柴田ともに (幸雄)
2013-03-13 04:56:18
相手との間10センチあればKOできるのよっていうのには笑った
アウトボクサー(エチュガレー、マルセル)苦手としてたが、あんな黒人が打つようなパンチ打てる日本人は柴田さんしかいないでしょう
打たれ強かったら。。。。。
ヨネクラはwbcのjライト、ライトって独占してたのもまた凄い
 
 
 
ヨネクラ (雪男)
2013-03-13 22:52:03
柴田さん兄貴でガッツは弟分
あと川島、この3人メキシカンに強かっただから一財産持てた
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2013-03-14 00:08:46
>チャベスのボディブロー様
 やはり いずれも名王者のホームに乗り込んでの戴冠というのは現在も出てませんからね。

 柴田のスタイルこそ日本人の特性を生かしたスタイルではないかと思います。

 そういえばWBCフェザー級は越本・粟生・長谷川と獲ってますが、防衛に成功したのは柴田だけですね。

>幸雄様
 そうですね。
 柴田がフェザーとJライトで、石松がライトですから今思うと大したものです。

 まぁ打たれモロかったからこそ、あそこまでなったのかもしれません。

 打たれ強ければディフェンスが疎かになったりしているかもしれませんし。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。