NEXUSEEDを買った日

　昨年の今頃NEXSEEDをセブンアンドワイで買った。
　NEXSEEDとは朝日ソノラマから出ているファンタス
ティックコレクションのウルトラマンネクサス本だ。
　番組終了が6月25日だったが、終了するとだいたい
朝日ソノラマからファンコレシリーズで出版される
のが通例だ。
　ネット通販で検索すると確かに‘9月下旬予定’な
どと表示していたのでさっそく注文の手続きをした。
　ところが10月に入ってもまだ出版されておらず、
どうやら編集に時間がかかっているようだった。
　さらに11月になっても発売の表示がなくイライラし
始めたが‘11月下旬に販売’という表示がでたので
期待して待っていると12月上旬に‘発送しました’と
いうメールが届きホッとした。
　そして昨年のちょうど今頃にコンビニに行って引き
換えてきたのだ。
　もともと朝日ソノラマのファンコレはウルトラセブ
ンやウルトラQ＆怪奇大作戦など内容が充実しており
期待値も高かったが、果たして開けて見ると予想通り
の内容で大満足。2ヶ月以上待たされて2,100円払って
買ったかいがあった。
　印象的だったのがスタッフのネクサスに対するチャ
レンジスピリットで‘これまでにないウルトラマン’
という合言葉で製作していた事。
　ただ大人の私が見ても難解なストーリーや凄惨な絵
など、どう見ても子供向けには厳しい内容だったので
視聴率やグッズ販売も苦戦したそうだ。
実際スポンサーやTV局からは再三路線変更を要請された
にも拘わらずネクサス独自の世界を創り上げたという
製作の裏話が詳しく載っており、スタッフのネクサスに
対する執念が感じられた。
　通常は1年間の放送予定期間を死守するために上層部
からの指示をやむなく聞き入れ設定を変更するケースが
多いが、ネクサスはスタッフがあくまで独自の世界を
守るために聞き入れず結果的には1クール3か月分短縮
されてしまったものの独自の世界を創る事に成功したと
いう事がよく分った。
　特にジュネッツブルー偏のメインライター・太田愛の
話は興味深く、短縮の影響をものとせず千樹憐の物語を
創りきった秘密がわかるような気がした。
　やはりネクサスは視聴率的には苦戦したものの、名作
だというのが分るような気がしたのだ。
　そして‘てれびくん’から出版されたウルトラマン
ネクサス ヒーローピクト 2をまたしてもセブンアンド
ワイで買うのに時間はかからなかった。
　あれから1年、 NEXSEEDは私だけでなく息子達までも
読みまくってけっこう痛んでしまった。