阿部慎之助は有終の美を飾れるか?

 

 明日からセ・リーグ優勝チームのジャイアンツと、パ・リーグ2
位のホークスによる令和初のプロ野球の日本シリーズが始まる。

 前回の対戦は00年に長嶋茂雄率いるジャイアンツと王貞治率い
るホークスが対戦しON対決といわれたミレニアムシリーズ以来
19年ぶりになるのだが、両チームの対戦はホークスが南海時代に
9度対戦してジャイアンツが8勝1敗でダイエーになった00年も
ジャイアンツが勝っておりジャイアンツの9勝1敗となっている。

 一方ホークスはソフトバンクになってから11年ドラゴンズ、
14 年タイガース、15年スワローズ、17年ベイスターズに昨年
はカー プとセ・リーグ5チームにシリーズで勝っているので
ジャイアンツ に勝てばセ・リーグ勢を総ナメする事になる。

 予想に関しては評論家といわれるプロ野球OBの方々に任せるが
個人的に注目しているのは阿部慎之助の花道を飾れるか。

 ジャイアンツの中心打者として活躍していた阿部が今シーズン限
りで引退を表明しているので、ジャイアンツの選手達は‘日本一で
阿部の花道を飾ろう’と張り切るのだろうがジャイアンツの歴代看板
打者達は私の知った限りでは意外に難しいのが分かる。

 昭和の時代に打撃の神様といわれた川上哲治は58年で引退して
いるもののリーグ優勝後、ライオンズ相手に3連勝しながら4連敗
して日本一を逃している。

 また長嶋茂雄は74年にドラゴンズから10連覇を阻まれた直後に
引退しているし、王貞治も80年にジャイアンツが3位を確保した
もののリーグ優勝を逃している。

 平成に入って原辰徳も現役最後の年となった95年は3位に終わり
松井秀喜はMLBで引退、高橋由伸も現役最後の15年は2位だから
リーグ優勝し日本シリーズに辿り着いたのは川上のみ。

 他球団でも野村克也や田淵幸一に掛布雅之、山本浩二や衣笠祥雄
に落合博満、清原和博や秋山幸二らも最後の年は優勝してないのだ。

  強いて挙げれば中畑清が現役最後の89年にバファローズ相手の
日本シリーズで3連敗から4連勝して日本一になっただけでなく、
その試合でホームランまで放って引退に花を添えているぐらいだか
ら日本一で引退の花道を飾るというのは困難かが分かるだろう。

 

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