高橋尚子の名古屋断念を歓迎

 シドニー五輪の女子マラソンの金メダリスト・高橋尚子が
名古屋国際女子マラソンへのエントリーを取り止めたそうだ。
 本来東京国際で優勝し8月の世界陸上で日本人最上位のメダ
リストになって北京行きを一足先に決めたかったようだが、ご
存知のように東京では氷雨の降る中での悪コンディションに祟
られ3位と惨敗し世界陸上出場はこのままでは絶望視された。
 アテネの野口みずきの例でも分かるように世界陸上の日本人
最高順位のメダリストになって出場権を一足先に獲得すると、
残りの1年を北京行きに絞って調整できる。35歳という年齢から
考えてみると世界陸上での代表権獲得はかなり魅力あるものだ。
 ところが世界陸上での出場権獲得に失敗すると時期的に選考
レースは名古屋ぐらいしかなく、3月から8月の北京まで5ヶ月の
インターバルでレースに臨むのはかなり厳しい条件となる。
 中4ヶ月で名古屋に出場して中5ヶ月で世界陸上出場し、出場権
を取れなければ中7ヶ月で名古屋に出場というのはここ近年で年
一のペースでしか出場していない高橋にとってかなり厳しいもの
となる。
 私が思うには高橋の復活には小出監督とヨリを戻すか他の監督
にコーチを頼む(外人でも可)しかないように思える。
 なぜなら高橋はチームQという組織を自ら運営しているが周りは
自分よりも若い連中がほとんどで、‘自らの経験をもとに’などと
言っているがあくまで高橋が若くて体力があった頃の経験であって
35歳でのコーチング方を見つけるのは至難の業だ。
 ラドクリフなど高橋とほとんど年齢的に変らず、主婦で子供まで
いるのに30を越えても早く走れるのならラドクリフのコーチに習う
などという方法はないものだろうか。
 辰吉丈一郎の例を挙げるまでもなく衰えているのにそれを認めず
頑張っても体を壊すだけである。体力は衰えるものという前提の
もとに調整できる勇気がなければ運がよくて好成績を残せても、本番
ではダメという悪夢のような結果が待っている。
 今回の名古屋断念でもスタッフの間で揉めたようだがそういう戦略
ひとつ決める事が出来ないのであれば心もとないではないか!
 1日も早くベテランのコーチと契約する事を祈ってやまない。
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