名横綱・大鵬死去

元横綱大鵬さん死去、７２歳＝最多の優勝３２回、「柏鵬時代」(時事通信) - goo ニュース

　一昨日の午後 高校サッカーのファイナルを見た後に大相撲中継に
チャンネルを切り替えると本来なら定年退職を迎える元横綱・三重ノ
海の武蔵川親方の話しが出ると思っていたら‘白鵬の鵬は大鵬の
…’などと刈谷富士雄アナが語っていたので‘もしや’と思ってデータ
放送のニュースを見ると‘大鵬死去’のニュースが載っていて、それ
からほどなく16：00のニュースで19日の午後亡くなったと伝えら
れた。

　奇しくも大鵬が育った二所ノ関部屋が閉鎖になるというニュースが
出たばかりで、大鵬自身も育った部屋が無くなるのは寂しい…的な
コメントが載っていたので健在とばかり思っていたから まさか亡くなる
とは思わなかった。

　幸いにも我が家は祖父母と同居していたので物心付く頃から相撲には
馴染みがあったし64年生まれの私の場合 相撲を見始めた頃に全盛
だったのが大鵬だった。

　私が小2の71年に引退したので大鵬の現役時代を知っている最後の
世代という事になるわけで、そういう意味では大鵬の相撲をリアルタイ
ムで見る事ができて幸運だったと今でも思うのだ。

　柔軟な取り口から‘型がないのが大鵬の型’と言われていたし、それが
大鵬の魅力で一気押しの速攻相撲という型を持っていたライバルの柏戸
とも対照的だったわけで何故か負けないというのが子供にも人気があった
のだろう。

　引退後は77年に脳梗塞を患いリハビリを経て復帰し還暦の土俵入り
までできたわけだし娘婿の貴闘力が初優勝した時には‘自分の優勝の
ときよりも嬉しい’と喜んでいたのが忘れられないし、反対に貴闘力が
不祥事を起こして破門となったのは大鵬にとっても一生の痛恨では
なかっただろうか。

　72歳という年齢は平均寿命よりも若いので もう少し長生きして昔の
含蓄ある話を聞いてみたかったと思うのだが、一足先に天国に旅立った
ライバルの柏戸が寂しいから招き寄せたのかもしれない。

　ご冥福をお祈りします。