フィギュアスケート採点システムの未来は

 早いものでバンクーバー五輪のフィギュアスケート女子シングルが行われ、浅田真央が銀メダルを獲得して1週間が経つ。 

 トリプルアクセルを女子では始めて2度決めながら後半のジャンプなどで
ミスが出て金を取れなかったのだが、男子でもエフゲニー・プルシェンコが
4回転ジャンプを成功させながら1度も3回転ジャンプを行わずに金を取った
エバン・ライサチェクを上回れず採点方法に再び疑問の声が沸く結果に
なった。

 女子の場合06トリノでもジャンプのコンビネーションの難易度を落として
演技した荒川静香が金を獲得しているのだが、今回の金妍児やライサ
チェックも浅田やプルシェンコよりもジャンプの難易度は低いのに勝つという
傾向になっている。 

 確かにこれではプルシェンコが言うように技術面の進化はなくなりかねない
だろう。
 これからフィギュアスケートの採点はどうなるのか?と考えた時に思い
ついたのは体操。 

  84ロスなど難易度の高い回転や捻りが多く入った演技構成では得点が
抑えられ、難易度が低くてもダイナミックに見え着地がピタッと決まると高
得点が出ていたのを思い出す。

  88ソウルぐらいからこれまでのC難度からD難度が取り入れられ始め
たが、レベルが上がりミスをする選手が減ってきた。

 そこで96アトランタからは事前に演技構成を申告し難易度が低い演技構成
なら9.60満点とか、E難度が入った演技構成なら9,80満点でE難度の技を
決めたら0,5化点などというシステムになった。

  確かにC難度のみの演技構成とE難度が入った演技構成では難易度が
違うので演技構成の価値点に差をつけるというのは英断だ。 

 だから将来的にフィギュアも演技構成で価値点を付けて行くというシステム
になるのではないか?と思ったりする。
 やはりそうでないと現行のように全く難しい技にチャレンジせず難易度の
低い演技構成をミスなく行った選手が勝つ傾向は更に強まると思うのだ。  

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